どすこいばいび〜
イネリア
「仕方ないだべ。ほら、コッチャン。
これを使うだべ!」
イネリアは、コッチャンに手ぬぐいを差し出す。
コッチャン
「イネリア氏……!
ありがとう!!洗ってお返しするぴん!!」
フワン
「みなさん、パンと飲み物をどうぞ」
みんなはフワンからパンと飲み物を受け取り、
休憩することにした。
コッチャン
「……!!こんなに美味しいパンは、初めて食べたぱん!!
……う、なんか……ものすごく泣けてきたずん……」
みちる
「え、大丈夫??」
コッチャンは、しゃっくりするほど泣き出した。
みんなはオロオロしながら、ただ見守ることしかできなかった。
―――
ひとしきり泣いたあと、
コッチャンは少しずつ落ち着きを取り戻した。
コッチャン
「……ずず。急に泣いてしまって、ごめんだぴん」
フワン
「……コッチャン。何か、困っていたのではないですか?」
コッチャン
「……自分でも気づかなかったけど、
よっぽどギャグがウケないのが、こたえていたようだぽん。
そんなときに、ここでみんなに優しくしてもらって……
気が緩んでしまったみたいだぷん。
……へへっ。恥ずかしいとこ見られちまった(照)」
ディジル
「……最初はとんでもないやつが現れたと思ったけど、
コッチャン、意外と苦労してたんだな!」
みんなは、少しだけコッチャンを理解した。
コッチャンもまた、神界に少しだけ馴染んだようだ。
――
コッチャン
「よし!もう1回ギャグを披露するんだぽん!!」
ディジル
「おう!頼むよ!」
コッチャン
「いっくぞ〜〜〜ん!!
コッチャンですごっちゃんです☆
どすこいどすこい!!!!!!」
(芸術的な、相撲の押し出しのポーズ)
―――
ぽん、ぽん、ぽん、ぽん、ぽん、ぽん、ぽん……
モフリオンが、
今日一番の分裂を見せた。
みちる
「あはは!コッチャンの顔がやっぱりおかしい!
それに、もふちゃんがいっぱい!」
イネリア
「何でかわからないけどおかしいだべ!」
フワン
「ははは!これはすごいですね!」
ディジル
「何でかわかんねぇけどウケるw」
アマリュウ
「――ふ」
コッチャン
「!!アマリュウ氏、今笑った?笑ったぺん??」
アマリュウは、気まずそうにそっぽを向く。
――
ディジル
「だめだ。どうしてモフリオンが分裂するのか、
まだまだ判断材料が足りねぇや。
でもまぁ、今は無理に検証しなくても問題なさそうかな〜!」
コッチャン
「ありがとう、ディジル氏……!
俺ぴっぴも理由はわからなくても、
みんなと会えて今日は満足だぴん☆
……では、今日のところは帰るぺん!」
みちる
「コッチャン面白かったよ!ありがとう〜!」
イネリア
「気をつけるんだべよ!」
フワン
「また、いつでもお越しください」
ディジル
「じゃーなー!」
モフリオンたち
「「もっふ〜♪」」
アマリュウ
「次は静かに入ってくるのだぞ」
コッチャン
「……それではみなさん、どすこいばいび〜☆」
コッチャンは朗らかに帰って行った。
みんなは、その背中を見送った。
――
結局、モフリオンが分裂する理由は、誰にもわからない。
ただひとつ言えるのは——
どうやら、その時の“気分”次第らしい……。




