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第16話
荒れ野原となった跡地で、羂索や仲間たちと飲み食いしたであろう場所を探した。
「アホな連中とアホなことをして、くだらない話で盛り上がり、明け方まで其処でよく寝てたもんだ…」
栗満子は焚火をして皆が集っていたであろう所で、懐かしみながら其処へ寝そべった。
荒れた野原で藪になっており、寝心地はよくない。
ただ、当時の温もりを吸い集めるように地を抱いた。
目を閉じると今でも皆のその姿が浮かんでくる。
そのまま、栗満子は暗い闇の眠りへ落ちていった…
…ふと、目を覚ました。
すると其処は、現代のいつもの自分が住むアパートの布団の中だった。
「なんだ…すべて夢だったのか…」
上半身を布団から起こし、栗満子は疼く背中をかいた。
其処には、しっかりとくい込んだ縄の跡が残っていた。
儚夢(完)




