高校生編 21話 ~休日1日目が終わり問題発生~
誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
ホテルへ戻ってきた俺は彩夏と野口と別れた後、部屋に戻った。
部屋に入ると同室の新庄先輩から声が掛かる。
「おかえり。どこに行ってたの?」
「大阪観光に行ってきました」
新庄先輩はうんうんと頷きながら俺の話を聞いている。
俺は道頓堀から通天閣へ行ったこと、ナンパ橋で彩夏達がナンパされたことを話した。
「それは大変だったね。そういえば賢治を見なかった?あいつも道頓堀に遊びに行くっていっていたけど」
「見てないですね」
「そっか。まあ道頓堀って言っても広いからね」
その時、外からザワザワと声が聞こえてきた。
俺と新庄先輩は顔を見合わせた。
「何かあったのかな。ちょっと見に行こうか」
「はい。分かりました」
俺達がホテルのロビーへ向かうと、人だかりが出来ているところがあった。
良く見てみると、その中心に野村が椅子に座っていた。
「みんな静かに!」
俺の後ろから高坂部長の声が聞こえた。
高坂部長は俺の横を通り過ぎ、野村の元へ向かった。
野村の周りに出来ていた人だかりが一斉に高坂部長のために道を開ける。
野村の前まできた高坂部長が野村に声を掛ける。
「賢治、そのケガはどうしたんだ」
「うっ・・・部長。何でもねーよ」
「なんでも無い訳が無いだろう。お前まさか・・・」
野村の表情がバツが悪そうな顔に変わる。
「あいつらから先に手を出してきたんだ。俺のせいじゃねぇよ」
「やっぱり喧嘩か。全くお前ってやつは・・・」
高坂部長が野村に話を聞いていると、ホテルの玄関ドアから柄の悪そうな3人組が顔を出す。
「おい!逃げんなや」
「おどれのせいで俺のツレが大怪我してんねん。どうしてくれんねや」
野村は相手に怪我をさせたのか。
ん?
こいつら見たことがあるぞ。
どこだったか・・・。
俺は野村の元まで来ていたガラの悪そうなやつらのところへ向かう。
「おい、お前達はさっき戎橋であった奴らじゃないか?」
「あ?!誰やねん!ってお前か」
「龍之介君、この人達と知り合いなのか?」
「高坂部長・・・いや、今日戎橋でナンパしてきた奴らです」
「そうだったのか・・・」
高坂部長は大体の事情を理解したのか、それ以上俺に話を聞いてくることは無かった。
柄の悪そうな男達の1人が野村の胸倉を掴んで立ち上がらせようとする。
野村はその手を乱暴に跳ね除ける。
「きたねえ手で触んじゃねーよ」
野村と男が言い争いをしていたところ、玄関から警察官が数人走って入ってきた。
柄の悪そうな男達はこれ以上やるとマズいと思ったのか、急に静かになった。
どうやら騒ぎを聞きつけたホテルの従業員が警察を呼んだそうだ。
警察官は野村と男達に向けて、警察署で事情聴取を取る旨を説明する。
「ご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした」
高坂部長は警察官に謝罪する。
事情を聞いたらすぐに野村は解放されるそうだ。
だが、場合によっては深夜近くになってしまう可能性があるらしい。
ここで俺達は一旦部屋に戻る様に高坂部長から指示があった。
「今日は外に出ない様に。野村の事は明日の8時にミーティングをする。全員出席してくれ。以上解散」
部屋に帰る途中、新庄先輩が俺に話しかける。
「賢治は大会辞退になるだろうな。流石に事件を起こして出場させるわけにはいかない」
高坂部長から外出禁止令が出たため、休日初日は寂しく終わることとなった。
お読みいただいた方は出来れば評価をお願いします。
X始めました。良ければフォローお願いします。
@iseyari0408




