高校生編 19話 ~ナンパ橋~
誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
俺達は電車に乗り道頓堀へやってきた。
「うわー!テレビで良く見るやつだー」
「あの服にグリコって書いてあるやつでしょ?私も見た事ある!」
彩夏と天野はキャッキャウフフと楽しそうだ。
俺はその様子を少し離れた所から眺めている。
その時、向こうから2人組の男がやってきて彩夏に話しかける。
「ねぇちゃんたち可愛ええやん。俺らと茶でもしばかへん?」
そういえばここは戎橋・・・通称ナンパ橋だったな。
噂では聞いていたが、本当にナンパする奴らがいるんだな。
俺は彩夏に近付き男達に声を掛ける。
「ナンパだったら他でやってくれないか?俺達は忙しいんだ」
「なんやねんお前。邪魔すんなや」
ナンパ男の1人、真ん中分けで派手なシャツを着ている男が俺に近付いてきた。
「おどれはこの子達のなんやねん」
「俺は知人だ」
「知人?なら黙っとけや。お前には関係ないやろ」
「一応一緒に来ているし関係はあるだろ」
「なんやお前。やるんか?」
こいつらを相手するのも面倒くさいな。
俺はこいつらを静かにさせようと裏道に連れて行こうとした。
その時、彩夏が周りに向かって叫び出した。
「きゃー!誰か助けてください!変な人達に襲われてます」
「は?なんやこいつ・・・おい、いこうや」
ナンパ男達は慌ててその場を立ち去る。
彩夏が叫んだことで俺達の周りには人だかりが出来ている。
流石にまずいと感じた俺達はすぐにその場から立ち去った。
「ふふふ、何とかなったわね」
「全く・・・でも助かった」
「彩夏ちゃんがいきなり叫び出したから、どうすればいいか分からなかったわよー」
「みどりん、ごめんごめん」
彩夏の機転で何とかやり過ごした俺達は、気を取り直して道頓堀周辺をブラブラと歩く。
「あ!たこ焼き屋さんだー」
「いいわね!食べましょ」
天野がたこ焼き屋を見つけた様だ。
彩夏がたこ焼き屋のおじさんに注文する。
「おじちゃんたこ焼き1舟ください」
「おねえちゃんベッピンさんやさかい、オマケしとくわ。まいど!」
「ありがとー」
俺達は近くのベンチへ座る。
「みんなで食べましょ」
「おいしそー」
天野は彩夏から串をもらい食べ始めた。
1舟8個と書いてあったが、10個入っている。
「龍之介も食べなよ」
「いや、俺はいいよ」
「駄目よ。はい、あーん」
彩夏は俺にたこ焼きを近付けてくる。
どうやら食べるまで諦める気は無いらしい。
俺は諦めてたこ焼きを食べる。
あ・・・熱い・・・。
だけど美味しい。
「どう?美味しいでしょ」
「意外に美味しかった」
俺の返答に彩夏がニコッと笑う。
彩夏もたこ焼きを食べるが、一瞬間があった様に感じた。
まあ熱いからな。
たこ焼きを食べ終えた俺達は道頓堀の観光を終え、通天閣へ向かって歩き出した。
<彩夏>
私はたこ焼きを見つめて固まっていた。
さっき龍之介にたこ焼きを食べさせたのは良いけど、この串で食べたら間接キスになるんじゃ・・・。
彩夏は食べる前に一瞬考えたが、たこ焼きの誘惑に負けてたこ焼きを一口食べた。
お読みいただいた方は出来れば評価をお願いします。
X始めました。良ければフォローお願いします。
@iseyari0408




