異世界編 4話 ~選択肢~
処女作です。
皆さま大らかな気持ちでお読みいただければ幸いです。
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「あなたには選択肢が2つあります。1つ目はアースロットに残る道。前の世界で起こった事を全て忘れて幸せに暮らすことが出来ます。こちらでは仲間も出来た様ですし、私はこちらをお勧めします」
アフロディーテは説明を続ける。
「そして2つ目は元の世界に帰る道。こちらを選択された場合、苦行の道となるでしょう。私はお勧めしません」
俺はどちらを選択すべきなのか。
アフロディーテも言っていたが、アースロットに残った方が幸せになれる可能性は高いだろう。生死を共にした親友とも呼べる仲間もおり、このまま城に帰れば魔王を倒した勇者として、一生困らない地位と名誉、金だって与えらえれるだろう。
元の世界に戻る選択は分からない事が多い、アフロディーテもお勧めしないと言っている。
俺はアフロディーテにひとつ質問をした。
「アフロディーテ、もし元の世界に戻る選択をした場合、戻る時間は選べるのか?」
「選べます」
「そうか、じゃあ両親が亡くなる7歳に戻してもらう事もできるんだな」
アフロディーテは頷く。
「はい。ただし、あなたが以前経験した事故や事件はそのまま起こります。そしてあなたの行動次第ではあなたも狙われる事になります」
人生をやり直せる? 素晴らしいじゃないか。俺を不幸にした”誰か”を必ず見つけてやる!
俺はアフロディーテに元の世界に返してもらう様にお願いすると、アフロディーテは若干寂しそうな表情を浮かべながらも俺の選択を受け入れた。
「あなたの選択を受け付けました。本当は異能をあげたいのだけれど、ある事情で出来ません。その代わり、ここまでの記憶の継承を致しましょう」
「それで十分だ、ありがとうアフロディーテ!」
「あなたに喜んで貰えて嬉しいです」
アフロディーテは両手で顔を覆って喜んでいる。手の隙間から見える顔は真っ赤になっていた。
「では、私から一つだけアドバイスを。過去の事故や事件は因果律の関係で必ず起きてしまいます・・・が、未来を変える事は可能です」
未来は変えられる・・・か。
ここで学んだ力が使えないのは残念だが・・・自分次第で何とかなる!
このチャンスを最大限に活かすため、あらゆる手を使ってでも解決してやる。
まずは両親の救出からだ!
「じゃあ転生するわ」
アフロディーテが両手をあげると私の周りに光が集まってくる。
集まってきた光が体中を包んだところで、また俺は意識を失った。
「これから大変なことが起こる世界に行かせたくはなかったけれど、あなたの決意を尊重するわ。・・・・・・私はあなたをずっと見ている・・・龍之介」
アフロディーテの最後の言葉は龍之介には届かなかった。
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@iseyari0408
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