小学校編 24話 ~2人の仕事と住処~
誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
2人はあっという間に弁当を平らげた。
余程お腹が空いていた様だ。
しばらくして父から2人に向けて今後の仕事と住む場所について話を始める。
「2人には転移盤からやってくるモンスターの処理を手伝って欲しい」
「分かった。どのくらいの頻度でくるんだ?」
「日によってまちまちだが、近日中に大量に転移してくる可能性があってな」
ザッシュとロイドは無言になる。
仲間の死体に引き寄せられたモンスターが転移盤のある部屋にやってくる姿を想像したのだろう。
「当面は毎日こちらに通ってもらう。落ち着いてくれば1日交替でいいだろう」
父の言葉に2人は頷く。
「後は住む場所だが、流石にずっと神社という訳にはいかないと思ってな。妻が大家に交渉している」
母がここに来なかったのは交渉に行っているからか。
「何から何まですまない。返せるものが無いのが心苦しいがお世話になる」
「まぁ俺も大家さんにはお世話になっているからな。立場は同じだ」
父は笑いながらザッシュの肩を叩く。
そして俺達は3人で神社を後にした。
自宅までの道中、大家に交渉していた母が前を歩いているのを見かけたため、父が声を掛ける。
「どうだった?」
「丁度空いている部屋があるから貸してくれるって。家賃はいらない代わりに庭の手入れや家の掃除をしてほしいみたい」
どうやら大家さんは大きな家に一人暮らししているそうだ。
70歳を越えて身体が思う様に動かなくなってきたため、丁度良いタイミングで相談に来てくれたと喜んでいたという。
母はこれから2人が住む部屋の鍵を借りてきたということで、全員で部屋に向かうことになった。
「・・・女神からの甘言があったとしても、一度はこちらの世界を侵略しようと考えた自分が恥ずかしい」
ザッシュは静かに呟いた。
5人は無言でしばらく歩くと自宅のマンションに到着した。
大家さんから借りた部屋は503号室。
俺達はエレベーターで5階まで移動して503号室の前まで来ると、母が鍵を取り出して鍵穴に差し込み左に回す。
ガチャと音が鳴り開錠されたのを確認した後、ドアノブを回してドアを開く。
中はうちと同じ2LDKだったが家具が無いせいか、やけに広く感じた。
「しばらくは私が食事を用意するから、申し訳無いけど取りに来てくれるかしら」
「済まない、助かる」
父とザッシュが明日からの予定を簡単に打ち合わせた後、俺と両親は503号室を後にした。
この3日間は大変だったが、両親の救出や仲間の確保など収穫は多かった。
また明日から学校が始まるのか。
ローザにもザッシュ達のことを紹介しないといけないな。
布団に入って目を瞑った俺の意識は徐々に薄れていった。
お読みいただいた方は出来れば評価をお願いします。
X始めました。良ければフォローお願いします。
@iseyari0408




