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万年筆のペン先さん

Q①、イスカリオン帝国と周辺国の結婚制度について

A、色々設定として決めているところを説明します。


 まず前提として、一夫一妻制の中に側室という考えは存在しません。側室は別名第二夫人とも言える立場。つまり、一夫多妻制の中の名称になります。

 なので、一夫一妻制の帝国において、側室は存在しません。宗教的な思想ではなく、結婚制度の問題になります。一夫一妻制で妻以外の女性の生活を保障し子供を作るなら、それは愛人や妾という立場になります。生活も子供も知らんという立場なら、火遊びや浮気です。


 側室という言葉が出てきた理由として、皇帝には愛妾がいたせいかと思います。これは公式愛妾という立場で、宮殿に住まわせることもしていますし、立ち回りによっては宮殿での権力も振るえます。が、妻と違って皇帝が飽きたら別の女に取って代わられ、皇帝が死んだ後は皇太后として残る妃と違い、さっさと去らなければいけない存在です。


 宗教的な考えとしては、不倫は駄目、不貞は悪、というところでしょうか。

 神が決めた結婚制度に反する、イコール神が許さないから、妻一人を愛し、夫に献身しなさいと。また神に誓った夫婦以外の婚外子は認めません、という宗教的観念です。


 このことから人間は基本的に一夫一妻制です。帝国と同じく一夫一妻制の種族は、エルフ、ドワーフ、獣人となります。

 一夫多妻制なのが、海人と竜人です。そして人間の中での例外はニノホト。ほとんどが一夫一妻ですが、高位の者ほど一夫多妻という形態で、これは海人や竜人たちの文化と共通しています。多数の妻を養うには権力と金が必要なためです。

 なので、海人、竜人、ニノホトの王は後宮を持っています。その中で、妃たちには序列や位階が存在し、下剋上の有り無しはお国柄によります。


 側室という言葉は、正室がいてこその言葉であり、これは愛人や妾と違ってきちんと妻の扱いです。なので夫の子供を産めばその子は嫡出子ですし、妻として夫の死後財産が残される身分になります。

 一夫一妻制では、子供でも妾の子が親の財産を継ぐことは許されないので、親が死んでも相続は親の兄弟やその子供に回る決まりです。妾の子にも財産分与される場合は、親が生前贈与するか、遺言できっちり残しておくしかありません。

 現皇帝は隠し子で、周囲に認知された妾の子以下の存在ですが、先代皇帝が死ぬ前に養子にしたので、名目上は妃との子供ということになっており、帝位に就くことができました。


 また、ニノホト方面から大陸中央に進出した帝国の人間が、結婚制度を変えた理由は、エルフにありました。他種族と争うようになってから、他種族を奴隷にして連れ帰ることをし始めた人間たち。その中で、エルフはドワーフよりも社交的であり、長命で肉体的にも人間に近かったため、エルフの奴隷から執政官になり、人間たちの暮らしや制度を整える者が何人も出ました。

 結果、帝国はエルフの一夫一妻制を取り入れ、今の形になります。

 帝国に氏族名という名前の風習ができたのも、エルフが氏族名を名乗っていたから取り入れた形です。


Q②、ゴーレムカーの可能性について

A、ゴーレムカーを作らないのは、目立たないためでも時間がないからでもなく、実用可能レベルにないからになります。


 もし作るとしても、ゴーレムカーはアーシャ以外に操縦はできません。アーシャが作ったとしても、活用は難しい状況です。

 まず一番の問題は、自動車は道とセットで活躍できる精密機器だということ。なので、ゴーレムが車に活用できたとしても、道の整備ができていないため、ルキウサリアと帝都を結ぶ時間の短縮はあまり現実的ではありません。

 また国同士を結ぶ道の整備となると、両国間の取り決めはもちろん、間にある国も関わるため、アーシャの在学期間中には無理です。

 日本の本州に縦断道路を新たに作るようなものと思ってください。各都府県の調整が地獄になるでしょう。


 ですが、車並みの馬力という点においては活用ができます。なので、昔のゴーレムを使っていた時期には、昼夜問わず重い物を運ばせるために使っていました。その際には、ゴーレム専用の道を用意しての運用です。

 これはゴーレムは人間を見わけたり避けたりする機能などないため。さらに自衛機能はついていたため、下手に目の前に立つと殺されることになるでしょう。その機能が残っていたことから、現在まで稼働を続けるゴーレムは魔物扱いされています。


 そして他にも、アーシャ以外が活用するにあたっての問題点もあります。

 ハリオラータ戦でアーシャが変形合体させて対応させたのは、あの場限りのイレギュラーだと思ってください。変形合体の明確なイメージ、トラックの挙動など、自在に動かすためにはアーシャの前世の知識が必須になります。

 また、途中で命令を与えたり、変えたりと言った融通は本来利きません。それを押し通したのが、セフィラという魔力底なし、魔法操作技術人外、即座にアーシャのイメージを具体化できるチートな存在がいたからです。

 アーシャ一人でも、セフィラ一人でもできない動きでした。


 他にも、ゴーレムは基本的に、作った人にしか操れません。例えば操縦のための魔力の問題からハリオラータたちに作らせると、ハリオラータたちに使わせることになります。これは収監していなければいけない犯罪者に、高速の足を与えることになるでしょう。運転手に向きません。

 核だけは他に作らせるにしても、そこから形作ったり術式を形成したりは錬金法の技術が必要です。なのでハリオラータにすぐさま作れというのは、魔法に精通しているからこそ難しい点があります。


 また、ゴーレムの利点は稼働し続けること。一度動いたら、二度と動かないよう止めるしかありません。そのため青いアイアンゴーレムも停止させずに埋めることで動きを制限しているだけです。止めるとその時点で崩れて内部の術式ごと壊れる可能性があるので。


 一度止めれば作り直し。夜になっても止まらず、降りられない車。速度も道の問題でクラッシュ事故の可能性大で、低速しか出せない。もちろん進行方向に障害物があっても止まれないため、あまり需要はないかと。

 また、車は色んな素材を組み合わせることで人間が搭乗可能となっています。ゴーレムで使える素材は、一素材のみ。座席は石、扉も石のため開閉不能、ハンドルがあっても操縦は不可能、ブレーキも形だけ。そんな車になります。

 現状のゴーレムの技術で作れるのは、形だけのおもちゃ。しかも重量と耐久性が比例するような代物です。アーシャがハリオラータにぶつけたのも、ラジコン程度のもので、被害前提の力技でした。


 また天の道で、ゴーレムを動力にしてはどうかともありました。

 こちらは、ゴーレムが魔力を動力に動く器機のようなもので、それ自体を動力にするには魔力という別の燃料が必要になります。

 青いアイアンゴーレムも、定期的に人間の居る場所に近づいて魔力を摂取することで稼働し続けていました。人間でなくても、魔力を取り込むために魔物を襲うこともします。なのでゴーレムは定期的な魔力の補給が必要です。

 またゴーレムを動かすにはそれなりの魔力によって稼働、その後は一度動かした機構が延々同じ動き続けることで省エネをする作りです。止める機能をつけると、次にまた動かす時に相応の魔力が必要になります。

 ゴーレムをエンジンのように使うには、馬力相当の魔力が必要になると考えてもいいかもしれません。ゴーレムの力強さはその身を構成する物質の重さに依存しているので、結局人がついて魔力を入れ直すような手間をかけるなら、ただの錘でこと足ります。ゴーレムである必要はないでしょう。


 一度稼働させると同じ動きを繰り返す。この性質を、アーシャはプログラム的に事前に対応を変化させるよう仕込んでいたために、ハリオラータ相手には臨機応変でした。そうしたところをまず教えなければいけなくなるので、こちらはアーシャに人材を育てる時間がないため、していないという点はあります。


 車よりも実用性は考えられますが、運用には錬金術師が必須のゴーレムを使う利点はほぼないです。アーシャが関わるとしても、ゴーレムを稼働の要にすると、他国の権力者の息子に運用の要のスイッチを握られるような状況になるので、やるデメリットのほうが大きくなります。

 なので天の道にゴーレムを組み込む場合は、最低限の簡単な効果のみ。使い捨てで交換も楽にできる機構を考える所から始めようとしているところです。


 技術的に実現可能かどうかは、可能ですが、時間と人材が必要になります。

 もし作って走らせたとしても、整っていない道で時速四十キロでも危ないようです。

 さらに一週間でルキウサリアと帝都を結ぶとなると、高速道路が必要なレベルになるので、そうなるともう技術力や人材に加え、資源の大量採掘と大量輸送という別問題が浮上します。なので、アーシャが生きている内に完成するめども立ちません。

 また、そんな大がかりなことをすれば邪魔が入り、自身が排除される危険があるので、アーシャの性格的にも、できてもやらない、という選択をするでしょう。


 ただこれらは私が想定した結果であり、想定外の考えもあるかもしれません。

 ゴーレムの操縦には、作った錬金術師がセット。

 ゴーレム一つで使える素材は一つ。ただし、完成品のゴーレム同士を後から手作業で合体させることはできる。

 ゴーレム維持には常に、大小の差はあれ魔力が消費される。

 命令を変えるには、最初から組み込むことが必要で、命令変更の際には相応の魔力というエネルギーを消費する。

 現状、途中で命令変更ができるだけの魔力量を有している筆頭はハリオラータ。

 一つのゴーレムに細かく命令して使い続けるより、一つの命令を終えたら壊れる使い捨てのほうがコスパはいい。

 車はそもそも道を整備しないとスピードが出せない、事故の元。

 上記のような想定で、できる可能性があれば私も聞いてみたいです。

 私的には、車の実現には資源採掘加工の工業化が必須に思えています。


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― 新着の感想 ―
いつも更新ありがとうございます。そして回答もありがとうございます。 荷運び用であれば構造的にはとろろかけシャーベットさんの案でいけそうですね。 あとは魔力と資源と道の問題ですか。 道路というインフラ…
他の方もおっしゃられていますがクラッチと変速機があれば大体の事が出来ますね 又、天の道の道の場合、チェアリフト(スキーリフト)の形式であれば一定方向、停止は基本不要なので停止を考える必要は不要です …
車体全体をゴーレムとして作成すると色々面倒なことになりそうですが、 ゴーレムをエンジン(要するに回転運動を同じトルクでひたすら続けるだけ)にするなら、 ずっと動きっぱなしなのは単純にクラッチでゴーレム…
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