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その少女・異世界でも非常識  作者: フラック
異世界料理爆走編(仮)
50/50

4話 お仕置きしてやる!

 



「もう!

 神様か何か知らないけど

 私の邪魔をしないでよ!!」


 それは、確実なる怒りである

神天使に、この世界に拉致られ

皇帝から、意味不明に喧嘩を売られ

その全ては、この世界の【神】と名乗る馬鹿が悪いと!


「私は・・・普通の女の子なのに

 料理がしたいだけなのに

 邪魔ばっかりして

 お仕置きしてやる!!

 その馬鹿に、絶対お仕置きしてやる!!!」


 鈴は地面に座ったまま

その地面を睨み、こぶしを固め

決意した

【神と名乗る馬鹿を、お仕置きしてやる!!】と


 ただ、その姿を見守っていたマフは


「どう考えてっも・・・普通ではないでしょ・・・

 そもそも、普通の人間は

 神にお仕置きしようなんて発想は出てこないよ・・・鈴ちゃん。」


「ん! 何か言った!!」


「何も言ってないです!!

 でも、結界が在るなら出られないし

 嫌だけど、一回神殿に戻る?」


「三千風家家訓!

 【我が覇道を邪魔する者あらば、完膚なきまでに叩き潰せ!】

 だから、ツブス!!!」


 鈴は拳を固め

まだ見ぬ神に対し怒りを燃やす


目の前に有るだろう結界

この世界の神

【唯一神】が作り出した【神威結界】

それは、神の結界であり

小さな存在でもある、人間がどうにか出来る物ではない

この神威結界に対抗できるのは

【原初の三王】と呼ばれる

【全王】である【唯一神】と並ぶ力を持つ

精霊の王【精霊王】と

近い未来、神と勇者達が戦う

魔物、亜人、魔族を率いる【闇の王】だけである。


 琥珀からの念話で

琥珀も、この結界に阻まれ通る事は出来ないと

そして、琥珀は力なら最強を自負するが

魔力で作られた結界となると、相性が悪い

ただ、本来の力を出せば壊せる可能性もあるが

その被害を考えると、鈴の優しさからは懸け離れた惨状になると

それ以上は言わないし、鈴も理解した。


 ただ琥珀と共に生み出された、琥珀の妹なら

神が作りたもう結界であっても

鼻歌交じりで、新しい魔法を生み出し

結界に穴を開け、主の為に道を作るだろう。


 だが、そんな魔法を作り出す事は、鈴には無理であった

兄から教えてもらった知識の中に、ソレが無いからでもあるし

そもそも、鈴の双子の兄ですら、そんな魔法は作れないのだから

だが、母の教えは絶対である!


 鈴は静かに立ち上がる

まずは、魔力遮断の結界を自分の周りに張ると

小さくつぶやいた


「お兄ちゃん、使うよ

 少しだけ力を貸してね

 魔術回路接合・封印呪術限定解除(10%)・魔核炉起動」


 鈴は、少しだけ右の拳を引くと

結界が有るだろう場所に向かって

「と~~う」と、可愛く拳を突き立てた!


 その姿を見ていたマフには

そんな、可愛らしいパンチで、どうにか成るものではないと・・・

マフいわく

【可愛らしく、ほっぺたを膨らましての、ねこなでパンチ】であった・・・・

そう、そんな、可愛らしいパンチが

神威結界に当たった瞬間


ドゴォォオォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・・・


 足元から衝撃を受けるマフ

何が起こったかさえ分からない

それは、言うならば、直下型の地震

震度7に近い衝撃が1回だけ、この神都を襲ったのだった。


 地震など、経験したことのない神都では

全てと言って良いほどの人間が

大きな悲鳴や、叫び声があげる!


そう、闇の王が攻めてきたのだと!


だが、この衝撃がなんであったか知る人物は、たった2人の少年少女

その2人の内、可愛らしい少女こそが

この衝撃の犯人であった。


周りで叫び声が鳴りやまない状況であって


少女は「よし、壊れた」と笑い


少年は「え?」と、目を丸くする。



 壊れない結界を壊してしまった非常識な少女

神都にある神殿を守る、最終防衛線【神威結界】

魔族、魔物の空からの襲撃や

闇の王の侵入を

数千年にわたって神都を守ってきた結界が消えた

いや、少女の一撃で壊された。


 その衝撃は、謁見の間で皇帝と勇者達の話し合いの場ですら揺るがした

そう、キュロスの自慢話が終わり

今後について、スティングレイが話をしている最中に起こったのだ

神官や貴族の叫びが上がる中


皇帝 ザラスシュトラ・ゾロアスターは

その豪華な椅子から立ち上がった!


そして、頭上に視線を送り


「神威結界が壊されただと!!!!!」


勇者達5人には、その言葉が示す本当の意味は理解できなかったが

謁見の間に居た、この世界の住人や、元異世界人のスティングレイ達にとって

それは、神都防衛に最も貢献してきた結界壊れたと言う事である

そう、神都は空からの攻撃に対し無防備となったのだ!


 そして、唯一神が作り出した【神威結界】を壊せる存在

【闇の王】の仕業だと判断する

そう、神の使徒【ザラスシュトラ・ゾロアスター】と

神天使が召喚した【勇者】の顔合わせに

わざわざ襲撃しに来たのだと!!


皇帝、ザラスシュトラは叫ぶ

「闇の王の襲撃だ!

 結界がなくなった今、空からの襲撃に備え

 全軍警戒態勢をとれ!!

 勇者ども、お前らも、この神都を守れ!!」


ただ、その言葉に

「任せてもらおう!!」と、声を上げ

外に出て行ったのは、キュロス1人

残った4人の勇者は動く気も無いのだった。


 そして、ここに1人

この事態を引き起こしたのが勇者リーンだと知る存在が居た

それは、マフと魂を分かち合った【神天使アムルタート】

マフを通して、全てを見ていたアムルタートであったが

他の6人の神天使なら

忠誠と信仰が在る為それを唯一神に報告しただろう

だが、アムルタートは自由であり

他の神天使と違い本当の自我を持つからこそ

7人の神天使の中で唯一、父である、唯一神に反抗出来る存在でもある

だからこそ、笑う

退屈に過ごしてきた数億年に、楽しみが舞い降りてきた、と・・・。



 騎士団全軍を上げて数時間待機するも、何もなかった

そう、襲撃など、有るはずがないのだ。


 そして、一度壊れた【神威結界】は復活しない

再度結界を構築するには【唯一神】が、現世に姿を現し

再び結界を張る必要性があるが

唯一神は、現世に姿を現さない、現せない

その為の、神天使であるが

神天使が7人そろっても、神威結界は作れないのだ。


これは、多くの上位神官や上位貴族の頭を悩ます事となる

そう、もう中層、上層、そして神殿は

絶対の安全地帯では無くなったのだ

いつ、魔物、魔族の襲撃が来るかわからない今

死への恐怖は24時間付きまとう事となる

そして、伝承にある

【闇の王は夜の闇に紛れて数億の人間を殺した】

その言葉を知るものなら

夜こそ、闇の王の支配領域と

まだ来ぬ夜に対して恐れおののくのだった・・


神殿では、大騒ぎとなり

結界破壊の情報は

瞬く間に上層、中層に広がっていくのだった。


また、最大戦力である、皇帝ザラスシュトラが

神都防衛の為に

この地から、大きく離れなくなる事となった。


 


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