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その少女・異世界でも非常識  作者: フラック
2章 脱・勇者
25/50

1話 #異世界事情

ヽ(・∀・)ノ

ストックしてた話数が後1話分しかない

そして、この世界や、この国の事など

説明文が増えそうな予感しかない。

はっきり言えば、説明するのめんどくさい(´・ω・`)

 



 鈴は、豪華な部屋で1人となった。


 それは、普通の神官では使えない

貴族や、総大神官が使う、とても豪華な部屋

部屋付きのトイレや、風呂、寝室の別部屋もあり

豪華なサロンすら存在する

1つの部屋、家とも言える一室であった。


 ただ、そこに鈴の求める

家と言う温もりはない・・・。


 鈴にとって

母も父も兄、そして居候や、こはくくん達、家族が居ない

静まり返るその部屋は

まるで、無機質で無意味だった。


 鈴は無言で、お風呂に入る

そして、今まで着ていた服を丁寧に洗うのだった。


 その服は、裁縫が趣味である鈴の双子の兄が

鈴の為に作った服であった

この世界に存在する、兄が手がけた1つだけの服

洗濯は普段、兄がするので

鈴は洗濯をしたことがないが

兄を思い出せる数少ない物の為

風呂に常備してあった石鹸で

丁寧に丁寧に・・・

その瞳に涙を溜めながら洗うのだった。


 風呂から上がると

風通しの良い場所に、服を干し

用意されていた、服から

寝巻きに近い服を選び、それを着ると

長い髪を乾かしていく

普段なら、兄が丁寧にタオルで水気を取り

ドライヤーで乾かしてくれるのだが

今日はその兄が居ない為

自分で乾かす事も慣れていない

いや、物心ついてから

ずっと兄に乾かして貰っていたのだ

ドライヤーも無い世界では

鈴1人では、自分の髪を乾かすので必死で

少しの間だけ、家族の事を忘れた事は確かだった。


 ある程度乾いた所で

魔力操作で髪の湿気を取り除き

中途半端な生乾きで

やる事が無くなった鈴

キングサイズより大きいベットに飛び込んだ。


 流れ出す涙を隠すように

顔をベットに押し付けると

大好きな母親を思い出し・・・


「おかあさん

 あいたいよぉぉ・・・。」


そして、双子の兄を思い出し


「なんで、助けに来てくれないの・・・

 お兄ちゃん・・・。」


と、悲しみより怒りが沸き起こり

手足をバタつかせ

その小さく可愛らしい手でベットを何度も叩く


そして、また母親を思い出し泣く・・・。


そんな行動を3回程繰り返した鈴


今日までの疲れが出たのか


15日以上寝てなかったからなのか分からないが


鈴は、そのまま


小さな寝息をたて・・・・



5分で目を覚ました!



 うつ伏せ状態から

クルッと仰向けになると

一気にベットの上に立ち

両手を高々と上げ


「お兄ちゃんの、バカやろーーーーーー!」と叫ぶと


 両手を腰に当て

今日食べた、食事を思い出し


「よし!

 まずは

 【食】の改善!

 それから食材の勉強から

 調味料作りと

 あと、出汁に使える物も探さないと!

 小麦粉はあったから

 朝はパンを焼くぞ~~~

 おぉぉーーーー!」と


一人で叫ぶのだった。


 鈴は、干してあった自分の服に

魔力操作で湿気を取り除き乾かして着替えると

まだ、日も変わらないうちから

先ほどの、神殿騎士の宿舎の食堂に足を進めるのだった。


 嵐が有った後の食堂だが

ある程度片付けも終わり

深夜まで残っていたのは

調理場を片付ける

コック見習いであるコックの弟子が数人と

下働きのお手伝いさん、だろう人間が数人である。


 すでにコックの弟子とは、先ほど会っていたし

コックの人達に、明日の朝食を作るのに

調理場を貸してほしいと頼んでいたので

言葉は通じないが

「こんばんわ~~~~~」と

すんなり調理場に入った鈴だった。


 まず、最初に行ったのは

夕方の時に、全部確認できなかった調味料

その全てを、細い棒を使ってすくい上げ

手の平に乗せ、舐めていく。


 事実、調味料の種類は多くない

塩の様な粉物や

液状のソースなど

15種類も無いだろう

それを、使い勝手の良い用に

塩と胡椒の混じった

合わせ調味料などがあり、全部で30種程

それを全部、味見した鈴の顔は暗い・・・。


 次に目を付けたのが

氷をふんだんに使って温度を低下させた

冷蔵庫だろう、大きな箱?と

大量の肉を保管している、冷蔵庫に近い部屋である。


 この世界では魔法が使える為

氷はある程度普及しているが

水魔法系統の上位魔法となる為

誰もが氷を作れる訳ではない

少量の氷なら魔法を得意とする冒険者でも作れる者も居るが

数百人の台所事情を抱える、この宿舎や

町の大きな食べ物屋や、食材屋などでは

大量の氷を必要とする為

【氷屋】と呼ばれる専門の業者が存在する。


 また、魔物の心臓も言える【魔石】と言うものがある

氷の魔石を使った魔道具の冷蔵庫も有るが

魔道具ともなれば小型でも高価であり

魔石も高価であり、有限である為

誰しもが所有できるものではない。


 まずは冷蔵庫と

そこに存在する有る物に目をつけた

言うならば卵と牛乳である

そう、ココに、この2つが有る事は知っていたのだ

ただ、牛乳は・・・臭かった・・・

そして、卵は新鮮ではなかったのだ。



******



この神殿騎士の宿舎や

大神殿、そして大神殿を守護する7つの神天使の塔

この一体の土地は、上流階級である大神官や貴族の住む場所である

その周りに都市が広がる。


 上から見るならば

大きな円形状の国の形となる


都市の周りにはに高くはないが

2メートル程の外壁が存在し

その内側である外層に

下町があり、ここに国外の人間や下人と呼ばれる

神官では無い、人間が集まる

ここに、冒険者やギルドなどが存在する。


区画が別れ、外層より少し高台に中層と呼ばれる

神官が暮らす住宅地域が存在する


同じく、その内側に少し高台になった上層と呼ばれる

貴族や、大神官と呼ばれる、上流階級の住宅地域が存在し


国の中心とも言える場所に

大神殿があり

大神殿を守護するように

7つの神天使を称える塔が存在する。


言うなれば、完全なる格差社会である。


この中層より内側では

唯一神の加護である【神威結界】が存在し

大型の魔物や、ある一定以上強い魔物は

結界を越えられない。


 その為、ネズミや、カラスなど小型の害獣(害虫)を除けば

生きた動物(魔物)は中層より内側に居ない。


そして、下町でも動物(魔物)の飼育は禁止されている為

一般的に販売される

牛乳と呼べる動物(魔物)の乳や

卵と呼べる鳥類(魔物)の卵は

この都市の外側に存在する町で飼育や生産されている。


この都市では、移動手段に乗合馬車が

頻繁に行き交っているし

食材や、荷物を運ぶために専門の業者も存在する

ただ、牛乳や卵と言った食材を運ぶのも馬車である

都市の外から

この宿舎の調理場に届くまで

温度管理もされず、半日以上

物によれば1日はかかるのだ

鮮度は落ちるし、肉主体の料理では

毎日届くわけではない。


 肉などは、主にギルドに持ち込まれる

魔物の肉が主体となる。

冒険者によっては、血抜きも下手であるし

とても高価ではあるが【道具袋】と呼ばれる

大量の質量が保管できる【魔道具】も

時間を停止させる事はできず

長距離を移動した冒険者が持ち込む肉は、たまに腐敗していることもある

日によって品質は、まばら

ギルドが毎朝行う【肉市】と呼ばれる販売会には

多くの業者が顔をだす

当然、この神殿騎士宿舎のコックの

下請けの買い付け業者もギルドの肉を買うこととなる。


 この都市は大きな国である

当然ギルドも数箇所存在するし

ギルドも、貴族や大神官達との繋がりも当然有り

上流貴族や、大神殿、大神官の調理場や台所など

裏で良質の肉の取引はあるが


出身が下町の者が多く存在する

神殿騎士の宿舎ともなれば話は別となる。


そう、卵や牛乳も含め

全ての良品食材は

貴族、大神官、総大神官、権力のある物に渡り

または上層にある、高級料理店や、食材屋に周る。


 だからこそ

この宿舎の調理場に良い食材はない

いや、ある意味、冷蔵庫が存在するだけ優遇されているとも言えるのだった。



 ただ、そんな事は鈴は知るはずもない。



 日本と言う国は、食材に対して

世界でも最高ランクに入る品質を保つ国である

その国で生まれ育った鈴にとって

この異世界では

調味料から生物系統の食材が全てにおいて質が悪と感じてしまうのだった。


 そう、異世界の品質の基準は最低ランクである

ただ、それは調味料や、保依が効かない食品である

長期保存が利く、根菜類や果物に限っては

添加物や化学肥料など使って無く

自然のミネラルが含まれているため

日本より美味しいとも感じるもの多数存在する事もたしかである。


 鈴は奇跡が使えるわけではない

無い物は出せないし

欲しいからと言って

異世界でネットでポチっとなんて出来ない

今有る物ででしか料理はできない。



【出来るかもしれないが】



今はしないし、それは最終手段だろう。



 鈴がまず手を付けたのは牛乳であった。


 牛乳の臭さは、獣臭さで

とりあえず、高温殺菌してみる

殺菌と同時に、風味と臭が変わるので

やってはみたが

多少は獣臭さが抜けた程度ではあった

だが、今は、これが限界である

料理が得意な鈴であっても

粗悪品を良品に出来るなんて出来はしない。


 卵は、とりあえず1個割って

鮮度と味を確かめる・・・・

(賞味期限一杯・・・・・)とか思いながら

(とりあえず【つなぎ】や【アレ】には使えるか)・・・と


そして、小麦粉である。


 小麦粉だろう、ソレが入った袋が数個存在するが

その袋が4種類もある

夕方に聞いた話では

小麦粉に強力粉や薄力粉の様な種類は無いらしい

袋が違うのは作った地域で別であったり

その時あった袋に入れるため

同じ地域でも袋が違うとのこと・・・。


 鈴にとって有り得ない事ではあるが

仕方なしに、全ての袋を確認し、ひと舐めしていき・・・


「小麦粉から、小麦の種類なんて解るかぁぁぁぁ!!!」と


 人目も気にせず叫ぶと

グルテン多めの強力粉に近い小麦粉を選び

調理台の上で、コネていく・・。


 その姿は・・・まるで


【兄が異世界まで助けに来てくれない事に向けた怒り】を


その生地に、拳で叩き込むかのように・・・・。


 鈴に興味津津だった、コックの弟子達も

さすがに数歩下がった事はたしかである。


 生地に怨念とも言える物を叩き込んだ鈴

気持ちよく、額のかいてないがを右手で拭き

そのまま右手を跳ね上げた!


 一旦(魔力操作付きで)発酵させ

その間に、肉の保管室に行き

脂身のサシが多めの、臭みの少ない肉を選び

調理台に持ってくると

今度は


両手に包丁を持って


【兄が私が居ないからといって、エロい事をしてそうで】


目の前の肉を【兄】だと思い何度も叩きつける・・・。


 数歩さがった、コックの弟子達・・・

青い顔をして、調理場から出て

食堂の方から、中の鈴を伺う・・・


 ミンチと言う料理方法は、この国には無く

肉を細切れにする姿は

狂気に満ちていた・・・

後に、その姿を見た者達は


「アレ・・・人間の所業ではないと・・・。」


口々に・・・・。




 ただ、鈴は、そんな視線を気にもせず

叩きつけた肉に卵や調味料を加え・・・

ある程度準備を終わらせると

おもむろに調理場から出て

食堂に隣接する中庭に出ていくのだった。



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