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ヤクちゃん

「安心して。全部私が何とかするから」

嫌な予感がした。ゆずの声を聞いた時。

ずっと忘れている事がある様な。凄く大切な事がある様な。

「ゆ、ゆず」

「どーしたの?」

「私の事、刺さないの?」

答えは分かっているのに、どうしてこんな事聞いてしまったのだろう。

「刺さないよ。だってゆず、由佳の事好きだもん」

やっぱり。ゆずはヤクちゃんじゃない。この子は誰かを庇おうとしているんだ。でも、誰を?

「ばいばい」

ねっとりと血が付着した刃物を、自分の首に向ける。

「ゆずやめて」

私の声はゆずには届かない。

――グジャ――

あーあ、この子も馬鹿だなぁ。

駄目。

無駄死にだね。

やめて。

ねぇ、無視しないでよ。気づいてるんでしょ?

出てくるな。

もぉ、僕に退屈させないでよね。

あぁ……


「由佳? 大丈夫か?」

ちひろが私に手を差し伸べてくれた。

「うん。ありがとね」

私は手を取り立ち上がった。

「外出ようぜ。今までの事、全部警察に話すんだ」

ちひろが私に背を向ける。

うむ。いい背中だなぁ。

私ゆずの手から取ったナイフをちひろの背中にグサリ。

ちひろは何が起きたか分からないまま倒れる。いいねぇ この光景♡


ヤクちゃん→Y A K U→Y U K A→由佳

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