1/52
【プロローグ】全部助ける
俺の目の前に立つのは、槍のようなステッキを構える魔法少女。
「私言ってたでしょ、全部助けて幸せにするって、てかなんで全裸なの?」
全部がハッピーエンド、それが彼女の信念。
「俺は…助けてもらうような男じゃない!」
「いや…そんなことより下だけは隠してよ…」
夜空に星が浮かぶ日の無い学校、その屋上で俺は…情けなく助けてもらった。
全ては自分の罪なのに。
夜空に浮かぶのは禍禍しい笑みを浮かべたローブを羽織る老婆。
「冥王市にいると言う噂…本当だったのか…穿界の魔女!!!」
禍禍しいオーラを持つ謎の老婆を前に、槍を持つ彼女は俺に振り向く。
「君がどうとか関係ないよ__」
彼女の笑顔は、この世界で誰よりも美しく、希望に満ちいていた。
「私が、全部助けて幸せにする、ハッピーエンドが信条だから!!」
そう、これは彼女と俺が、一つの便利屋を通して、全てを幸せにしていく物語。
そして、過去にとらわれる物語。
けど、この物語の最後は、きっと誰も救うことは出来ないんだ。




