魔物集団の襲撃
レベッカが攻撃目標を選ぼうとそれぞれの魔物に目を向けていると、レベッカが選ぶよりも先にコマンドドッグが三体、レベッカに向かって駆け出してきた。
そんなコマンドドッグ達を見てしまったレベッカの迎撃が一瞬遅れてしまい、スモールトレントの攻撃がレベッカに直撃してしまう。
そうして無防備になってしまったレベッカへ、コマンドドッグ達が飛び掛かっていった。
「ギギッ! ギギーッ!」
「……ちぃっ!? なかなか鋭い攻撃をしてくる! ……それにしても、どうする!? どいつから倒せば良い!?」
「……ガルルッ! グルルアッ!!」
「……え? あっ……!」
「ギギッ! ギギギーッ!!」
「……つあっ!? ……くう……あっ!? しまった、剣を……!?」
「グオルルアッ!!」
「ガルルオッ!!」
「……あ……」
「……ファイアレーザー! アイスレーザー!」
「……え? あっ……」
「……グルオッ!?」
「ギャンッ!?」
コマンドドッグ達の攻撃を避ける事も防ぐ事も出来ないと判断したレベッカが、コマンドドッグ達の攻撃を正面から受け止める事にしていく。
そうしてレベッカが覚悟を決めて目を瞑った次の瞬間、ヒルダの叫び声が響き、炎の帯と氷の帯がレベッカのすぐ隣を通りすぎていった。
その直後、炎の帯と氷の帯が直撃した二体のコマンドドッグが絶叫しながら一体は消し炭になり、もう一体は氷漬けになって完全に動きを止める事になる。
こうして一旦危機的状況から逃れる事が出来たレベッカが、背後にいるヒルダに感謝の言葉を伝えていく。
「ふう、間一髪のところでしたね、レベッカさん」
「ヒルダ様! あ、ありがとうございます!」
「おっとレベッカさん、魔物から目を離すのは危ないですよ。まだまだ戦いは終わっていないのですから」
「そ、そうですね、ヒルダ様」
「ええ。それよりレベッカさん、どの魔物から倒していくのか、決まりましたか?」
「……いえ、それがまだ……」
「それなら早く決めた方が良いでしょうね。魔物達はヤル気満々みたいですから……」
「……そうですね、ヒルダ様……」
ヒルダの言葉を聞いたレベッカが魔物達に目を向けると、スモールトレントが枝をブンブンと振り回し、オークが槍を構え、コマンドドッグがヒルダとレベッカを威嚇してきている光景が繰り広げられていた。
この光景にレベッカは、一度深呼吸をした後で再度どの魔物に攻撃を仕掛けていくかを考えていく。
「……ふう……さて、今度こそどの魔物から倒すのかを考えていかないと……どうしようかな……」
「おっと! レベッカさん危ない! ファイアレーザー!」
「ギギッ!?」
考え込むレベッカにスモールトレントが攻撃を仕掛けてくる。
しかしこの攻撃はヒルダが阻止した為、レベッカは被害を受けずにすんだ。
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