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魔法使いヒルダのお仕事 ~ダンジョン探索と居住地の発展期~  作者: 篠原2


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喜びと窮地と

スモールトレントの討伐に成功した事を喜びあったヒルダとレベッカは、とりあえず戦利品の木材をマジカルストレージに収納していく事にする。

そうしてヒルダが動きを止める事になったところで、非常事態が発生してしまう。


「やった、やった!」


「やりましたね、レベッカさん!」


「はい、ヒルダ様!」


「あははは! ……さて、あまりいつまでも無防備に喜んでいる事も出来ませんから、そろそろこの木材もマジカルストレージに収納していきますね?」


「はい、よろしく頼みます、ヒルダ様!」


「了解です、任せておいてください!」


「はい! それじゃああたしは辺りの警戒をしておき……うん……? 今なにか、物音がしたような……?」


「……え? そうですか?」


「は、はい、ヒルダ様……まあ、あたしの気のせいかもしれませんけど……あ」


「え? レベッカさん?」


「……魔物の群れが……それも、全員集合で……」


「えっ!?」


ヒルダとレベッカを襲った非常事態は、第二階層に生息している三種類の魔物が、一斉に、それも一種類ごとに複数体同時に襲撃してきた事だった。

この事態にレベッカが慌てて剣を構えるなか、ヒルダはレベッカに、ほんの少しの間だけ時間稼ぎをしてほしいと頼んでいく。


「ガルルルル……!」


「ガルッ、ガルルル……!」


「フシュルルウ……」


「ブジュルウッ!」


「ギギ……ギギ……」


「ギギ……! ギギギッ……!」


「……これはこれは、皆さんお揃いでどうも……」


「ヒ、ヒルダ様、多分ですけど、そんな挨拶をしている状況ではないと思いますよ……?」


「ええ、そうですね……ですからレベッカさん」


「は? は、はい、なんですか?」


「少しだけ時間稼ぎをしてください。この木材を収納し終えましたら、私もあの魔物の群れと戦いますから」


「……わかりました、よろしく頼みます……!」


ヒルダの言葉を頷きながら了解していったレベッカが、剣を魔物の群れに向けて戦闘態勢と、時間稼ぎの準備を始めていく。


「グルルル……!」


「……さて、この数を相手にしてどう時間稼ぎをしていこうかな……?」


「……ギギッ! ギギーッ!」


「うおっと!? スモールトレントの先制攻撃か!?」


「ギギギッ!」


「グルルッ!」


「フシュルウ……」


剣を構えたレベッカに、スモールトレントが枝を使って攻撃を仕掛けてくる。

するとこの動きを合図にして、魔物達がヒルダとレベッカに向けて押し寄せてきた。

これにレベッカは、スモールトレントの攻撃を弾きながら、どの魔物から対処していくかを考え始める。

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