ヒルダとレベッカ対スモールトレント その三
レベッカの攻撃で枝を斬り落とされたスモールトレントが攻撃手段を失ったところで、ヒルダがレベッカに確認の為の声掛けを行っていく。
「……よし、枝は斬り落とせました!」
「ギギッ!? ギギッ!」
「お見事です、レベッカさん!」
「ありがとうございます、ヒルダ様!」
「はい! ……そこで、そんなレベッカさんに確認です!」
「……うん? 確認? 確認って、なんの確認ですか?」
「このまま私がサポートし続けるか、それとも今からは私のサポート無しで戦うのか、その確認です! どうしますか、レベッカさん!?」
「……ああ、そういう事ですか……」
ヒルダから確認内容を聞いたレベッカが、スモールトレントの様子を確かめながらどのように返答していくかを考える。
そうして出した答えを、ヒルダに向けて叫んでいった。
「……ギ、ギギッ……!」
「……そうですね……これはあくまでもあたしの修行ですからね……よし、決めました!」
「はい。それで答えは?」
「ここからは、ヒルダ様のサポート無しで戦わせてください! どうなるかはわかりませんけど、出来るだけあたし一人の力で戦おうと思います!」
「了解しました。それでは私は、レベッカさんが危なくなった時だけスモールトレントに攻撃するようにしていきますね?」
「はい、よろしくお願いします!」
レベッカから一人の力でスモールトレントと戦いたいと答えられたヒルダが、その答えを聞き入れて非常事態が起きない限りスモールトレントには攻撃をしないと宣言していく。
この宣言を聞いたレベッカはヒルダに感謝の言葉を伝えながら、スモールトレントに剣を向けていった。
一方のスモールトレントは、ある程度再生した枝をレベッカに向けて振り回し始める。
「……ギギッ。ギギッ!」
「……む? おっと!? もう枝が再生したのか!」
「ギギッ!! ギギーッ!」
「……はああっ! さあこい、スモールトレント! あたしが斬り刻んでやるわ!」
「ギギギッ! ギギーッ!!」
レベッカに枝を斬り落とされながらも、木の葉を撒き散らして抵抗してくるスモールトレント。
そんなスモールトレントとの戦いを終わらせる為、レベッカは木の葉の雨を掻き分けながら進んでいき、スモールトレントに剣を突き刺していった。
「くっ!? また、目眩ましを!」
「……レベッカさん?」
「いえ、大丈夫です、ヒルダ様! この程度なら……!」
「ギギッ! ギギギーッ!!」
「……よし、近付けた! これで終わりにするわよ、スモールトレント!」
「ギギッ!?」
「せいっ!!」
「ギギギギッ!?」
見事に、スモールトレントの幹へ剣を突き刺していくレベッカ。
するとスモールトレントは、突き刺された部分から少しずつ燃え始めていく。
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