ヒルダの魔道具観察
魔道具をしげしげと、興味深そうに眺めていくヒルダの姿を、村人達も眺めていく。
しかしその視線は不安の色が深く刻まれたものであり、同時にヒルダの力を疑うものであった。
そんな視線を浴びせられているとは少しも思っていないヒルダが、魔道具を観察してわかった事を村人達に話していく。
「……ふむふむ……」
「……」
「……ほうほう……」
「……」
「……なるほどですねぇ……」
「……どうですか? なにか、わかりましたかな?」
「はい、だいたいは」
「おお、そうですか!」
「それで、原因はなんですかな!? すぐに直せるような原因なのですか!?」
「えぇっと……まあ、そうですね、材料があればすぐに直せますね」
「……材料、ですか……」
「……その、材料って、お嬢ちゃんは持ってたりはするのかなぁ……?」
魔道具を調べた結果、材料さえあればすぐに直せる、という結論になったヒルダが村人達にそう話していく。
この報告を受けた村人達は、ヒルダにその材料を持っていないか? と尋ねてくる。
この質問にヒルダは、今は持っていないが入手する事は難しくない、と答えていった。
「今は、持っていませんね」
「そ、そうですか……」
「持っていませんが、入手する事は難しくないので、良ければ私が入手してきましょうか?」
「良いんですか!?」
「ええ、まあ」
「……でも、旅の途中なんですよね……? 迷惑なのではないですか……?」
「大丈夫ですよ、あてのない気長な旅ですから。それに一度関わったのですから、最後までお付き合いいたしますよ」
「……あ、ありがとうございます!」
「……それでは魔法使いさん、その魔道具の修理、どうかよろしくお願いします」
「わかりました」
必要な材料も自身の手で用意する、と言ったヒルダに、村人達は迷惑なのではないか? と不安そうな表情で尋ねていく。
この言葉にヒルダは、時間に追われる旅ではないから心配する必要はない、と穏やかに笑いながら答えていった。
このヒルダの言葉を聞いた村人達は全員が大喜びして、ヒルダにすべてを任せる、と話してくる。
この村人達の言葉に頷いたヒルダは、材料探しの為に村人達へ、近くに魔物の現れる場所がないか? と尋ねていく。
「ありがとうございます! それでは魔法使いさんに、魔道具修理のすべてをお任せすることにします」
「わかりました。それでは修理に必要だからお尋ねしますが、この近くに魔物の出現する場所はありませんか?」
「魔物の出現する場所……ですか……?」
「……まあ、あるにはありますけど……」
「……うん? 皆さんどうかしましたか?」
魔物の出現場所を尋ねられた村人達は、なんともいえない表情で顔を見合わせていき、その様子を見たヒルダが首を傾げていった。
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