作業の続きとは
ヒルダは自身の発言に困惑している様子のレベッカをそのままにすると、これまでにしていた作業を再開させる為にこの場から離れていく。
こうして一人で取り残される事になったレベッカは、多少複雑な心境になりながらもヒルダに言われた通りに身支度を整え始めていった。
「それでは伝え終わりましたから、私は戻って続きをやっていきますね?」
「……え? 続き? あの、続きって……?」
「続きは続きです。それではレベッカさん、出来るだけ早く来てくださいね?」
「あっ! ……行っちゃったよ……まだ聞きたい事があったのに……まあ置いていかれたものはもうしょうがない。さっさと身支度を終わらせて、ヒルダ様の後を追う事にしましょうか」
このように独り言を呟きながら身支度を始めていったレベッカ。
そうして約三十分で身支度を終わらせたレベッカは、話の続きを聞かせてもらう為にヒルダの後を追って部屋を出ていった。
「……ふう、これでよし。ヒルダ様ー! 続きってなんですかー!?」
「……ああ、レベッカさん。身支度が終わったんですね?」
「ええ、まあ……」
「うん。それでは改めまして、おはようございます、レベッカさん」
「あ、おはようございます、ヒルダ様……って、そうじゃなく! 続きってなんですか!?」
身支度を終えて出てきたレベッカに、改めて朝の挨拶を行ったヒルダ。
そんなヒルダに思わず挨拶を返していったレベッカが、聞きたい事であるヒルダが話していた続きについて尋ねていく。
この質問にヒルダは、今から食べる朝食とダンジョン内で食べる予定の昼食を作る続きだと答えていった。
「ああ、続きの話ですか。それはですねぇ、これですよ!」
「……うん? 料理? これは、朝食ですか? ……いや、朝食にしては量が多すぎる……?」
「ふふ、量が多すぎるというのはその通りですよ、レベッカさん」
「……え? それじゃあ、どうしてこの量を作ったんですか……?」
「それはもちろん、ダンジョン内での昼食にする為ですよ!」
「……うん? ダンジョン内での昼食……いや、それでもこの量は……」
「ふふ、レベッカさん、これは朝食用と昼食用、それを一度に作っているからこの量になっているのですよ?」
「……え? ……ああ! そういう事ですか! ようやく意味がわかりましたよ!」
「ふふ、そうですか……おっと、料理の方も出来上がったみたいですね」
「おお、そうですか!」
「ええ。それではちょうど良いですし、このまま朝食にしてしまいましょう、レベッカさん」
「はい、ヒルダ様!」
自身の説明に納得してくれたレベッカに笑顔を向けていくヒルダ。
そしてちょうど最後の料理が出来上がったところで、ヒルダとレベッカは朝食にしていった。
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