ヒルダ、レベッカを叩き起こす
レベッカを起こすと決めたヒルダは、すぐにレベッカの肩を揺さぶりながら声を掛けてみる。
「レベッカさん、ステーキが焼き上がりましたよ! 起きてください!」
「……う~ん……すぴ~……」
「……ちょっと、レベッカさん! 起きてください! ステーキが冷めちゃいますよ!」
「……む~ん……くか~……」
「……起きてくれませんねぇ……さてどうしましょうか……」
「……くか~……すぴ~……」
どれだけ揺さぶって声を掛けても起きる気配のないレベッカに、ヒルダは額に手を当ててどうやればレベッカが目を覚ますのか? と頭を悩ませていく。
そうして考えていたヒルダが思い付いた方法は、レベッカへの往復ビンタであった。
「……仕方ないですね。あまり時間を掛ける事は出来ませんし、この方法でいかせてもらう事にします。今この場で謝りますし、レベッカさんが起きた後でも謝らせてもらいます」
「……すぴ~……すぴ~……」
「……それではいきます! 往復ビンタ!」
「……す、すぴっ……! く、くかっ……!」
「それそれそれっ! 早く起きてください、レベッカさん! それそれっ!」
「……い、いたっ……? ……え……? なに……? なんか、顔が痛いんだけど……?」
「……おお? 目を、覚ましましたか、レベッカさん?」
「……え? ヒルダ、様……? ……あ、あれっ!? あたし、何をしてたんですか!? なんか、顔が痛い気がするんですけど……?」
「ごめんなさい……寝ているレベッカさんの起こす為に往復ビンタを炸裂させてしまいました……」
「……え? ……ええっ!? 往復ビンタ!? ヒルダ様が、あたしに!?」
「……はい……本当にすみませんでした、レベッカさん……」
ヒルダから自身に往復ビンタをしてすまなかったと謝られたレベッカは、動揺しながらその事実を考え始めていく。
そうしてなぜヒルダが自身に往復ビンタをする事になったのか、レベッカはその理由をヒルダに尋ねていく。
「……あの、一つだけ質問させてもらっても良いですか、ヒルダ様?」
「え? ええ、一つと言わず二つでも三つでも大丈夫ですけど……」
「ありがとうございます。それでは質問せますけど、なんでヒルダ様があたしに往復ビンタをする事になったんですか?」
「ああ、それですか。それなら理由は簡単です。ほら、これですよ、レベッカさん」
「……ステーキ……あっ、そうか! ステーキが焼き上がったんですね、ヒルダ様!」
「はい。それで冷めないうちに召し上がっていただこうと思ったのですけど、どれだけ揺さぶってもレベッカさんが起きなかったもので、それで往復ビンタを……」
「そういう事だったんですか。わかりました、起こしてくれてどうもありがとうございました、ヒルダ様!」
ヒルダの説明を聞いたレベッカが、満面の笑顔でお礼の言葉を話していった。
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