ヒルダのステーキ調理タイム
レベッカの家に到着したヒルダは、レベッカとの約束を果たす為にすぐウサギ肉のステーキを焼き始める。
そうしてステーキが焼き上がるまでの間、レベッカは早く自身に掛けられたままの負荷増大魔法に慣れる為、軽いランニングやストレッチ等で体を動かす事にしていった。
「……よし、家に到着しましたよ、ヒルダ様」
「そうですね、レベッカさん。それじゃあ私はステーキを焼いていきますね?」
「あっ、はい! よろしくお願いします、ヒルダ様!」
「ふふっ、任せておいてください、レベッカさん」
「楽しみにしますからね、ヒルダ様……でもそれじゃああたしはどうしようかなぁ……?」
「そうですねぇ……負荷魔法に慣れる為に、軽く体を動かしながらステーキの焼き上がりを待つ、ではどうでしょうか?」
「ああ、それは良いですね、ヒルダ様。それじゃあ少し走ってきて、ストレッチをしていますね?」
「了解です。それでは焼き上がりましたら声を掛けさせてもらいますね?」
「わっかりました!」
お互いの行動が決まったところで、二人はすぐにそれぞれの行動を始めていく。
こうして二人が別れてそれぞれの行動をし始めてから約三十分後、無事にステーキを焼き上げたヒルダがレベッカに声を掛けにいった。
「……うん、出来ましたね。これならレベッカさんも喜んでくれるはず……レベッカさーん、ステーキが焼き上がりましたよー!」
「……」
「……うん? あ、あれ? レ、レベッカさん? どうかしましたかー?」
「……」
「……返事が……無い……? レ、レベッカさん!?」
声を掛けてもまったく反応を返してくれないレベッカ。
これに何か非常事態が起きたのではないかと焦ったヒルダが急いでレベッカの様子を見に行くと、到着した場所にいたレベッカはただ静かに眠っているだけだった。
「……レベッカさん、大丈夫……ってあれ……? レベッカさん……?」
「……すぅ~……すぅ~……」
「……これは……レベッカさんはただ寝ているだけですか……良かった……」
「……くぅ~……くぅ~……」
「……出来る事ならこのまま寝かせておいてあげたいのですが、そうなるとステーキが食べられなくなってしまいますからね……可哀想ですけどここは起こさせてもらいますよ、レベッカさん……!」
「……すぅ~……くぅ~……」
幸せそうな表情で眠るレベッカに心が痛んだヒルダであったが、このままレベッカを寝かせておくとせっかくのステーキが冷めてしまうという理由で、ヒルダは心を鬼にしてレベッカを起こす事にする。
閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねよろしくお願いします!




