帰還とこれからの措置
ダンジョンを出たヒルダとレベッカは、すぐに入り口近くに腰を下ろしていく。
そしてヒルダがレベッカに使っていた支援魔法を解除すると話していき、これをレベッカが了承した事を確認した後で、ヒルダはレベッカに使っていた支援魔法を解除していった。
「……ふう、無事に帰ってこれましたね、ヒルダ様」
「そうですね、レベッカさん。それでは支援魔法を解除しますね?」
「あ、はい。わかりました、ヒルダ様」
「ええ。それでは……支援魔法解除」
「……お、おお……手足が、重く感じる……あ、あの、ヒルダ様?」
「……駄目ですよ、レベッカさん?」
「……あ、あの、ヒルダ様、あたしはまだなにも言っていませんが……?」
「言わなくてもわかっていますよ。負荷増大魔法も解除してほしい、ですよね?」
支援魔法が解除された事で、負荷増大魔法の負荷を直接受けるようになったレベッカがヒルダに負荷増大魔法も解除してほしいと頼もうとする。
しかしレベッカからこのお願いをされる事を予想していたヒルダは、にっこりと微笑みながらこのお願いを却下していった。
そんな事では修行ならないと説明して。
「……う……」
「やっぱり……だから先に駄目ですよ、と言ったんですよ、レベッカさん?」
「う……」
「第一こんなに短時間で解除したら修行にならないじゃないですか?」
「うう……」
「わかりましたか? 日常生活も負荷増大魔法を使った状態で過ごしてもらう、これからはそうしてもらいます。良いですね?」
「……はい……わかりました……」
「よろしい。それでは帰りましょうか……あ、どうもこんにちは」
「……え? ああ、ヒルダ様! それにレベッカも! 二人ともお帰りなさい! 無事で安心しましたよ!」
レベッカへの軽いお説教が終わったヒルダが、たまたまダンジョンの近くを歩いていた村人にダンジョンから帰ってきた事を報告していく。
そしてその村人に自分達が無事にダンジョンから帰ってきたという情報を他の村人にも話してほしいと頼んだ後で、レベッカはヒルダを連れて自身の家に帰っていった。
「それは、わざわざ心配してくださり、どうもありがとうございます」
「ありがとうね、おじさん」
「ええ、ヒルダ様。それにレベッカも」
「うい!」
「あ、そうだ。あの、一つお願いがあるのですが、私達が無事に帰ってきたという事を他の皆さんにも伝えていただけませんか?」
「ああ、良いですよ、ヒルダ様。出来る限り多くの皆に話しておきます」
「ありがとうございます。それでは今日はこれで失礼させてもらいますね?」
「はい、ヒルダ様、レベッカ」
「おお、助かるよ、おじさん! ありがとうね!」
「ありがとうございます」
「良いって事よ! それじゃあヒルダ様、レベッカ、ちょっと他に用事があるのでこれで失礼させてもらいます。お疲れ様でした」
「わかりました」
「わかったよ、おじさん。さようなら!」
「おう!」
こうして別れた村人を見送った後、ヒルダとレベッカはレベッカの家に帰っていった。
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