ヒルダへの土下座謝罪
ヒルダから土下座されるかもしれない可能性があるとわかった喧嘩をしていた村人達は、逆に自分達の方からヒルダに土下座をしていき、喧嘩を止めると叫んでいった。
この村人達の叫びを聞いたヒルダは、それなら本当に喧嘩をしないように、と釘を刺した後で畑仕事を始めていこうと声を掛ける。
「そ、そんな! ヒルダ様に土下座をさせるわけには!」
「あ、ああ、そうだ!」
「そ、それなら……ヒルダ様!」
「はい、なんでしょうか?」
「申し訳ありませんでした!」
「この通り、我々から先に土下座して謝りますから、どうかこちらに土下座をするのだけは止めていただけないでしょうか……?」
「……そうですねぇ……止めても良いのですが、一つだけ条件がありますよ?」
「……条件……?」
「……条件とは、どのような条件になるのでしょうか……?」
「皆さんが喧嘩を止めて、全員仲良く畑仕事を行う、これになります……この条件を受け入れられないのなら、私が皆さんに土下座をしながら喧嘩を止めて! と叫ぶ事になります」
「う……それは……」
「なかなか、えげつない条件を出してこられましたな、ヒルダ様……」
「それはもちろん、皆さんに喧嘩を止めてもらう為ですからね。それで皆さん、どうなされますか?」
「……それはもちろん!」
「喧嘩を止めます! それでヒルダ様に土下座を止めてもらう事にします!」
「……それは皆さん全員の考えで良いのですよね?」
「それはもちろん!」
「全員の考えですよ、ヒルダ様!」
「……わかりました。それなら土下座は止める事にしましょう」
「おお、そうですか!」
「ほっ……」
「……ただし皆さん、この後でまた喧嘩をするような事になれば、私はまた皆さんの前で土下座をしながら喧嘩を止めるように叫んでいきますからね?」
「……え?」
「……へ?」
「その事は忘れないようにしていてくださいね?」
「は、はい……」
「わ、わかりました……」
「うん。それでは皆さん、皆さんがもう喧嘩はしないと確約してくださったところで、畑仕事を始めていきましょう!」
「は、はいっ!」
「わ、わかりました!」
「はい、よろしくお願いします」
ヒルダの声掛けに力強く応じる喧嘩をしていた村人達。
そんな村人達の様子を見たヒルダが、リーダー格の村人に目を向けた後で軽く頷いていく。
このヒルダの仕草にリーダー格の村人も頷いて返答していったところで、ヒルダが今度はこの近くにいる村人達全員に聞こえるような声で、本格的に畑仕事を始めていこう! と号令を掛けていった。
閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!




