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エピローグ:赤い丸を空に。
操られたようなユーリが森の方へと消えてから数時間。
騒ぎは収まったようだし、そろそろ現地を確認してみようか。
飛行魔法を駆使して現地まで動き、ユーリが動いたであろうクレーターを確認。
「....ずいぶんと暴れたのだな。」
クレーターの中央でフェルミナ嬢と仲良く背中を合わせて眠っているユーリに向けてつぶやく。すやすやと眠っているのが腹立たしい。
せっかくここまで来た。最近はやっていない花火でも出してみようか。
数年前、ユーリが魔法業界に登場した時。
ユーリ独自の魔術、花形魔法を俺もやってみたくて作ったものがある。
赤い小さな火を手から出して空に打ち上げる。
最初はこのまま攻撃魔法にするつもりで居た。
自分と同い年の少女ができることなら自分もできると思っていた。
でも、それは違う。ユーリのあれは魔力自体を物理的に動かした魔術だ。
魔力量が平凡値の俺では、あんなもの動かせるはずがない。
赤い炎が丸く空に広がった。
いつかは色でも変えてみようか。そうすればローズマリーにも見せれるだろう。
花火が消えた。火の粉は夜空の風にさらわれてどこかに行く。
色々会った日々はいつも、感慨深く終わるものなのだと知った。




