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【学園都市で、異能✖魔法カードバトル!】魔法少女とディビジュアル―ツ〜学園都市で"唯一"の魔法少女、七つの大罪をスペルカードに従えます〜  作者: NoN
第一章:『猫と吸血鬼と異能者の街』

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プロローグ:『魔法少女と怠惰なる始まり』

『――その程度の挫折で全てを諦めようとするなんて、怠惰だわ』



――声が、した。



 その声は不遜に高慢に見下げるように、僕の頭の中から唐突に響き渡った。

 どこかで聞いたことがあるような声。どこかで聞いたことがあるような口調。

 

 それでも記憶の中の誰とも結び付かない『それ』は、きっと少女なのだろうと不思議と僕は奇妙な確信を得ていた。彼女は僕の言葉を待つのすら億劫だと言わんばかりに、面倒臭そうに早口に語り声を続けて響かせる。


『面倒臭いけど、しょうがないから力を貸してあげる。ほら、手を出して』


 その言葉に釣られ、僕は鉛のように重くなった腕をどうにか動かし、そして手を開く。


 その瞬間だ。ポケットの中が不意に熱くなり、その中に入っていた『魔法少女』のスペルカード、そ(・)の(・)内(・)の(・)一(・)枚(・)が(・)ひ(・)と(・)り(・)で(・)に(・)動(・)き(・)出(・)し(・)て(・)、(・)僕(・)の(・)手(・)の(・)内(・)に(・)握(・)ら(・)れ(・)る(・)。


 淡く発光する、黄色のカード。

 仄かな熱を放つそれを確かに握り締めた瞬間、何かが僕の中に流れ込んできて――



「――『怠惰』の魔法、『自堕落の腐食(スロウ・スロット)』!」


「――ッ、なんにゃァ!?」



 まるでカードの中に込められていた意志に導かれるように、僕は声高にその『魔法』の偉力を世界に知らしめるかのように――詠唱する。


 その確かな詠唱を世界が認めた瞬間、未曽有の特異的事象が戦場を覆い尽くす。


 森羅万象が、あるいはこの大陸そのものが『怠惰』の原罪に甘んじるかのように、在るべき形を失い、在るべき秩序を失い、あらゆる構造を構成を、連結を連成を無に帰して、不格好な歪を晒しながら自堕落に腐り落ちるように、深淵に向かって沈み込んで行く。

   


――大地が、ドロドロに崩壊し始めていた。

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