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【揺花草子。】(日刊版:2025年)  作者: 篠木雪平
2025年03月
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【揺花草子。】[#4802] ボタンからシャツが取れた。

Bさん「レバニラ炒め。」

Aさん「ん・・・?」

Cさん「好き?」

Aさん「んん、まあ、そうですね。嫌いではないです。」

Bさん「じゃあニラレバ炒めは?」

Aさん「えっ・・・いや、それは同じものでは?」

Cさん「あら阿部さんやるじゃない、引っかからなかったわね。」

Aさん「引っかからいでか。」

Bさん「実際レバニラ炒めなのかニラレバ炒めなのかって言うのは

    どっちがどっちと言う論争が絶えないようで、

    ある意見では地域性があるなんて言ってる人も居るようだけど、

    それは正直眉唾だなと思います。」

Aさん「眉唾か。」

Cさん「お店がどっちの名前で提供してるか次第だからね。

    地域性なんてあるはずもないわ。」

Aさん「そりゃまあ、そうでしょうが。」

Bさん「本質的にはニラとレバーをごま油や醤油などで炒めた料理で、

    その呼び方には頓着する必要は必ずしもない。」

Aさん「そうか?

    ずいぶん昔にきみこの辺り激しい主張をしてなかったか?」

Cさん「痛いところ衝いてくるわねえ阿部さん。

    確かに遡ること13年弱、2012年7月30日にこの辺の話をしているわ。

    その時ブリジットは呼び方は大事だと強く主張していたわよ。」

Aさん「でしょうさ。」

Bさん「13年もあれば人は変わるものです。

    かつてはニラレバ派・レバニラ派のいずれかに与し他方に対して

    人とも思わぬ罵詈雑言を投げかけていたぼくだったけれども、

    事ここに至って本質をこそ大切にするようになったわけだよ。」

Aさん「何言ってんの?」

Bさん「ま、ともかく、ニラレバ炒めあるいはレバニラ炒め。

    本質的にはこれらには差がなく、どちらも美味しい。」

Aさん「美味しいかどうかを議論の俎上に上げちゃったらもう勝ち目ないなあ。」


Bさん「そう考えれば

    サバの味噌煮と味噌のサバ煮も

    実質的に同じであると言っても良いんじゃないかな。」

Aさん「味噌をサバで煮る料理って何?」


 オイスターソースの葉物野菜がけとかね。

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