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機械鎧(マシンメイル)は戦場を駆ける  作者: 黒沢 竜
第六章~荒ぶる海の激闘~
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第九十七話  港町の海賊問題!

 武術大会が終り、しばらく何事も無く過ぎていった日常の中でラピュス達から聞かされた王国内での変化とラピュス達の海賊調査の任務。海賊の話を聞いたヴリトラはどこか楽しそうな顔でその調査に同行すると言い出した。

 ラピュス達から話を聞いた翌日の朝、七竜将は第三遊撃隊と共に海賊が出ると噂されている港町カルティンに出発する。馬に乗ってゆっくりと道を進んで行くラピュス達、最後尾には荷物を積んだ荷台を引いている馬もいた。その後ろにはジープとバンに乗って七竜将がついて来ている。今回の任務では第三遊撃隊はラピュス、ララン、アリサの三人以外に男女を含め十二人の騎士が任務に参加しており、七竜将を含めて合計二十二人となっていた。


「しかし、昨日は何を言い出したのかと思えば、あんな事を考えてたとはな?」


 私服姿のままジープを運転しているジャバウォックが助手席に座っているヴリトラを呆れ顔で見ながら言った。後ろの席ではファフニールとオロチが二人の背中を見ながら話を聞いている。


「ハハハ、港町に行くって聞いたら当然海に辿り着く訳だし、同行しない手は無いだろう?」

「ラピュスには任務を手伝いたいなんて言ってたが、本当は海に行って泳ぎたいだけだったんだろうが」

「まぁねぇ~♪」


 ジャバウォックの言葉を否定せずに笑いながら椅子の背もたれに寄りかかり空を見上げるヴリトラ。そんな中、後ろの席に座っていたファフニールが立ち上がりニッコリと笑ってヴリトラの顔を覗き込んできた。


「でも、海なんて本当に久しぶりだよねぇ?向こうの世界で最後に行ったのって何時だったっけ?」

「忘れたよ。殆どが市街や森での依頼が多かったからな」

「確かに海での依頼なんて滅多に入って来なかったもんな。あったとしても港に潜伏しているテロリストや身を隠している犯罪者を捕まえるのが大半だったしな」


 元の世界で引く受けていた海に関係している依頼の内容を思い出すジャバウォックを見てファフニールはうんうんと頷く。そこへオロチが風で髪をなびかせながら空を見上げて話に加わって来た。


「それにしてもラピュスもお人好しだな。傭兵を同行させる必要が無いにも拘わらず私達の同行を許可してくれたのだからな・・・」

「ガバディア団長から何とか許可は取れたみたいだぜ?第三遊撃隊に協力する事と報酬は無しって条件でな。まぁ、今回は最初から報酬を貰おうなんて思ってなかったけど」

「海に行ければそれでよかった訳か・・・」


 ヴリトラの本心を聞いて無表情のまま彼を見つめるオロチ。ファフニールも席についてジープの外を気持ちよさそうに眺めていた。

 ティムタームを出発してから一時間半が経ち、ヴリトラ達は長い林道の中を静かに進んでいた。その間に何度か休憩を取り、港町に着いてからの段取りを確認しながら話をした。そして休憩を終えると直ぐに出発し、もうすぐ林を抜ける所まで来てる。しばらくすると林を抜けた遊撃隊が馬を止める。七竜将もジープとバンを停めて突然止まった遊撃隊の先頭を覗き込む様に見た。


「どうしたんだ?突然止まって?」

「何かあったんじゃないの?」


 助手席から顔を出して覗き込むヴリトラと同じ様に先頭の方を見るファフニール。ジャバウォックとオロチも気になって覗き込んでいた。するとバンに乗っていたリンドブルム達も窓から顔を出して先頭の方を見ている。


「何があったの?」


 助手席の窓から顔を出しているリンドブルムがヴリトラに尋ねるとヴリトラはリンドブルムの方を向いた。


「分からない。ちょっと様子を見てくる」


 ヴリトラは状況の確認をする為にジープを下りて遊撃隊の先頭の方へ走って行く。縦に並んでいる遊撃隊の騎馬を次々に通り越していく、ヴリトラは先頭にいるラピュス達の下へ辿り着いた。


「ラピュス、どうしたんだ?突然止まって?」

「ヴリトラか。いや、大した事ではない。港町が見えたので目的地なのかを確認していただけだ」


 ラピュスはそう言って馬に乗ったまま一点を指で差した。遠くには何やら海の近くにある大きな港と町が見える。今ヴリトラ達がいる場所はその町から約2K程離れた所にある渓谷の道で、下に降りて町に着くまであと数十分程の位置だった。

 遠くにある港町と林道を抜けて直ぐに渓谷になっていた事に驚いたヴリトラは風景を眺めながら「ほぉ~」と言いたそうな顔を見せており、その隣ではラピュスは地図を見ながら目的地であるかを確認している。


「・・・どうやらあそこで間違いないようだな」

「隊長、ここから道が狭くなります。谷に落ちないように慎重に進みましょう」

「ああ、そうだな。・・・ヴリトラ、お前達は大丈夫なのか?ここからは道幅が狭くなる、お前達の自動車が通るには少し不安でないかと思うが・・・」


 ラピュスはヴリトラの方を向いてジープやバンが通れるのか心配する。それを聞いたヴリトラは足元を見て道幅を確認する。そしてラピュス達に余裕の表情を見せた。


「これ位なら大丈夫だ。ジープやバンでも余裕で行ける」

「そうか、それならいいが・・・」

「・・・ただ、お前達と一緒にこの峡谷の道を通るのは危ないかもな。一緒に通ったら重さで道が崩れる可能性だってある」

「なら、どうするんだ?」

「・・・お前達が先に行って、しばらくしてから俺達は出発する。少し距離を開けて通れば重さで道が崩れる事も無いだろうし」

「分かった。それじゃあ申し訳ないが、私達が少し進んでからお前達はついて来てくれ」

「あいよ」


 ヴリトラは笑いながら頷いてジープの方へ戻って行く。そしてラピュス達第三遊撃隊はゆっくりと慎重に狭い道を進んで行く。そして七竜将は第三遊撃隊が約100m進んでからゆっくりと動きだし、彼等の後を追う。ジープとバンが狭い道を通る度にパラパラと石がこぼれ落ち、七竜将達に若干の不安を与えたが、何とか七竜将も第三遊撃隊も無事に下りる事ができ、そのまま真っ直ぐカルティンへと向かって行ったのだった。

 渓谷を出てしばらく進んで行くと、ヴリトラ達は目的地である港町カルティンに到着した。入口前にはカルティンを警備する自警団らしき数人の男が立っており、ラピュス達の姿を確認すると深く挨拶をして町へ通した。町へ入って行く騎馬達を目にして頼もしく思う自警団であったが、最後に通った七竜将のジープとバンを見て目を丸くして驚いた。ラピュス達は最初に町長に挨拶をする為に町長の家へと向かう。その間に町の住民達が第三遊撃隊の後について行く七竜将のを見て驚きながらざわついている姿も見えた。


「・・・此処が町長の家か」


 ラピュスは他の民家や建物と比べて一回り程大きな家の前に着くと馬を止めてゆっくりと降りる。ラランとアリサもそれに続くように馬から降りて入口の前に立つ。するとそこへヴリトラがジルニトラとニーズヘッグを連れてやって来た。


「此処が町長の家か?」

「そうだ。まずは町長から現状を聞いて今後の対策や対応の仕方を話す」

「俺達も一緒に行くけど、構わないか?」

「ああ、と言うよりも、お前達から協力すると言ったのだからついて来てもらわなければ困る」

「ハハハハ、確かにな」


 ラピュスの言葉にヴリトラは頭を掻きながら笑う。その姿にラピュスは小さな溜め息をつき疲れた様な顔を見せる。アリサも困った様な顔で頬を指で掻き、ラランはいつも通り無表情でヴリトラを見ていた。


「アンタねぇ、これから大事な話をするんだからちゃんと真面目に聞きなさいよ?」

「分かってるって。俺が仕事の時はちゃんとするって事、お前等なら知ってるだろう?」


 ジト目で注意するジルニトラにヴリトラはニッと笑いながら答える。ジルニトラの後ろではニーズヘッグが呆れる様な顔で隊長であるヴリトラの顔を見つめていた。


「・・・お前は仕事の時でもたまに気の抜けた態度を取る時があるから、それが心配なんだよ」

「分かってるよ、真面目にやるって」


 いまいち信用できないニーズヘッグを見ながら小さく笑いながら言うヴリトラ。


「ハァ・・・話は終わったか?そろそろ行くぞ」


 話をしているヴリトラ達とを見てラピュスは疲れた様な表情を見せながら声を掛け、それを聞いたヴリトラ達もラピュスの方を向いて頷いた。ヴリトラ達が町長の家に入ると大きな広間がヴリトラ達を出迎えた。広間の中央には眼鏡を掛けた初老の男性とその後ろに若い青年と女性、そして数人のメイドが待っており、ラピュスはラランとアリサを連れて初老の男性の前まで行き軽く頭を下げた。


「王国騎士団第三遊撃隊隊長のラピュス・フォーネです」

「副隊長のアリサ・レミンスです」

「・・・ララン・アーナリアです」


 挨拶を終えたラピュスに続いてアリサとラランも自己紹介をして挨拶をする。男性は三人を見ると同じように軽く頭を避けて挨拶をした。


「お待ちしておりました。私は町長を務める『ハリー・ルーシアル』と申します。後ろにいるのが私の息子でこの町の自警団の分隊長をしている『ゲイル・ルーシアル』です」


 ハリーと名乗る町長は自分の後ろに立つ青年を紹介し、紹介されたゲイルと言う青年はラピュス達を見て頭を下げる。


「ゲイルです。それと、こっちは私の妻で『ウェンディ』と言います」

「はじめまして」


 ゲイルは隣に立つ女性の事を紹介し、ウェンディと名乗る女性も挨拶をした。ラピュス達もそんな二人を見て頭を下げる。挨拶をし終えたラピュス達とハリー達は相手を見て状況確認をしようとする。だが、ハリーはラピュス達の後ろに立っているヴリトラ達に気付いて彼等の方を覗き見た。


「あの~、後ろにいらっしゃるそちらの方々は・・・?」

「・・・ああ。彼等は七竜将と言う傭兵隊の者達です」

「七竜将・・・あのストラスタ公国との戦争でレヴァート王国軍を勝利に導いたという?」


 ハリーは聞き覚えのある傭兵隊の名前を聞いてふとストラスタ公国との戦争の時の事を思い出す。ハリーの後ろでもゲイルやウェンディ、メイド達が驚いて小声で話し始めた。


「へぇ~、俺達ってティムターム以外でも結構名前を知られてるんだな?」

「そりゃあそうですよ。皆さんの事は号外で国中に広がっています。知らない人は殆どいませんよ」


 意外そうに思うヴリトラの方を向いてアリサが七竜将の知名度の事を説明する。ニーズヘッグとジルニトラも意外に思ったのかヴリトラの様に少し驚いていた。


「あ、あのぉ、私どもは傭兵に払える様な報酬を用意しては・・・」

「あっ、その点についてはご心配なく。彼等は自分達から調査に協力すると言いましたので、報酬は必要ありません。・・・そうだったな?」


 ラピュスが後ろにいるヴリトラ達の方を向いて確認する。


「ああ、そうだよ」

「・・・だそうですので、彼等への報酬についてはお気になさらず」

「そ、そうですか・・・」


 ヴリトラとラピュスの話を聞き、ホッとしたのかハリーは胸を撫で下ろした。どうやら傭兵に払える程の報酬を用意できないようだ。


「それでは、まずは現状を簡単に説明して頂けますか?」

「ハ、ハイ。それでは・・・」


 ハリーは今このカルティンで何が起きているのかを細かく説明し始めた。そもそもの始まりは六日前、ティムアームで開催された武術大会の決勝トーナメントが終った次の日だった。突然沖の方から一隻の大型船が姿を見せた。その大型船には多数の大砲が積まれており、帆は黒の一色に染まっているとの事だ。町の住民はそれが海賊船だと一目で気付き、自警団によって迎撃態勢に入る。だが海賊達もたかが自警団に屈する訳がなく、沖に船を止めると小船で上陸してきた。しかし、海賊共も偵察と警告に来ただけで何も奪う事なく海賊船へと帰って行った。だがその翌日に今度は大勢の仲間を連れて上陸し、金品の略奪を始めた。自警団の必死で戦かうが、戦力の違いに手も出せずに敗北してしまったのだ。

 海賊の所業を聞いたヴリトラ達は黙ったまま表情を鋭くしている。海賊達の行いに怒りを感じ始めているようだ。


「奴等はその翌日には一度沖から姿を消したので諦めたのかと思ったのですが、その次の日に再びお気に姿を現したのです。それも今度は『迫撃砲』と言う恐ろしい武器を持って・・・」

「迫撃砲?」


 ハリーの口から出た迫撃砲と言う言葉にヴリトラは反応する。


「ハイ、海賊船の大砲に鉄の車輪を付けて陸の上でも使えるように作り替えた物のようです」

「そう言えば、ついさっき此処に来るまでの間、民家に大きな穴や焦げ跡が付いてるのを見かけたけど・・・もしかして・・・」


 ジルニトラが町長の家に着くまでの間に民家の至るところにあった焦げ跡や爆発で出来た様な大きな穴を思い出してハリーの方を向く。ハリーはジルニトラの方を向いて曇った表情で頷いた。


「お察しの通り、その迫撃砲によって出来た物です・・・」

「その力は凄まじく、とても我々自警団では敵わないと悟り、こうして王国騎士団に救援を求めたのです・・・」


 ハリーの後ろで立っていたゲイルも迫撃砲の力と自分達の無力さを俯きながらヴリトラ達に話す。ウェンディもそんな落ち込む夫を見てそっと肩に手を乗せた。


「迫撃砲か・・・」


 海賊達の武装を考えながら腕を組んでいるヴリトラ。その後ろに立っていたジルニトラもヴリトラの方を向きながら真剣な表情を見せている。


「ヴリトラ、これは海を楽しむ、なんて悠長な事は言ってられなくなったわね?」

「確かにな。迫撃砲なんて重火器を持ってるとなっちゃあ、こっちも気を引き締めた戦わないとえらい事になる」


 ジルニトラの同意するニーズヘッグもヴリトラの方を見ながら言った。ラピュス達やハリー達も七竜将の会話を聞いて真面目な顔、不安そうな顔を見せている。

 ヴリトラはしばらく黙って考え込んでいると、ゆっくりとハリーの方を向いて口を開き、こんな事を尋ねた。


「・・・町長、海賊達はいくつの迫撃砲を所持しているのか分かりますか?」

「え?迫撃砲ですか?」

「ハイ・・・」


 突然の迫撃砲の数を尋ねて来たヴリトラにハリーは少し驚くも、ゲイルの方を向き、迫撃砲の数を確認する。そして話を終えたハリーは再びヴリトラの方を向いた。


「自警団の目撃では少なくとも九つは持っているとの事です」

「九つ・・・」

「ええ、そして海賊の数は四、五十人程かと・・・」

「成る程、それなりにデカい海賊団のようですね・・・。それで、その海賊団は今何処に?沖の方に?」


 ヴリトラは海賊団の状態を尋ねるとゲイルが首を横へ振った。


「いえ、今は沖からいなくなり、何処か別の場所にいると思います」

「えっ?・・・では、今は海賊達はこの港町の近くにはいないのですか?」


 海賊達が今はいないと聞いてラピュスは意外に思いゲイルに訊き返した。ゲイルはラピュスの方を向きゆっくりと頷く。


「ハイ、奴等は前の襲撃で食料や武器を大量に使い、その補充の為に今は此処から離れているようなのです。何処にいるのかは分かりませんが・・・」

「・・・もしかして、その海賊団って、バカな奴等ばっかりなんじゃないのぉ?」


 海賊達の行動にジルニトラは目を丸くしながらそう言う。ニーズヘッグも頷いてジルニトラに同意した。


「まったくだな、いくら補給の為と言ってその場を離れちまったら相手に体勢を立て直す時間を与えてしまう。なぜそんな愚行を・・・」

「さ、さぁ?そこまでは私どもも・・・」

「・・・それで、海賊達は人質とかは取っているんですか?」

「い、いえ。奴等はこの町の金品は殆ど奪われてしまいましたが、人質などは取られておりません」


 金目の物は奪って行ったのに人質は取らなかった。海賊達の不思議な行動にヴリトラ達は理解できない様な不思議そうな顔を見せる。


「・・・その海賊団の名前、分かりますか?」


 ラランがハリーに海賊団の名前を尋ねるとハリーはラランの方を向いて頷き、その名前を口にした。


「ハイ。確か・・・『ソフィーヌ海賊団』と名乗っていました」

「ソフィーヌ海賊団?」


 海賊団の名前を聞いたラピュスは少し驚きながらハリーの方を向いた。アリサも同じように少し驚きの表情を見せており、そんな二人を見たヴリトラ達はまた不思議そうな顔を見せる。


「ラピュス、知ってるのか?」

「ああ。海賊では珍しく、略奪や破壊活動などはしない、他の海賊船や武装船などを襲う変わった海賊団だと聞いている」


 ラピュスの話を聞いて七竜将の三人は「へぇ~」と言う様な表情を見せている。


「だが、数ヶ月前にその海賊団の船長が病を患い、幼い娘を残して病死したと噂に聞いた。それからというもの、ソフィーヌ海賊団は略奪や破壊活動を行うようになり、他の海賊達と同じ様な存在になってしまったという話だ」

「きっと、船長が死んで次の船長になってから海賊の有り方も分かってしまったんでしょうね・・・」


 アリサが海賊団の変化を想像してそれをラピュスに話す。ラピュスもアリサの方を向き、同じ考えなのか黙って頷いた。

 カルティンの町を襲っている海賊達の正体を知ったヴリトラ達は改めて今後の行動に付いて相談を始める。


「それじゃあ、今後の対策ですが・・・その海賊団が次に何時この町に戻って来る分かりますか?」

「前の戦いで海賊達の話を盗み聞きしていた仲間の話では明後日の正午頃だとの事です」

「明後日の真昼か。なら、今日と明日の間に何とか海賊達を撃退する準備をしておかないといけないな」

「で、具体的にはどうするんだ?」


 ラピュスがヴリトラのどんな準備をするか尋ねると、ヴリトラは周りにいる者達を集めて話を始めるのだった。

 港町カルティンにやって来た七竜将と第三遊撃隊。ラピュス達の手伝いをしながら海を楽しもうとしていたヴリトラ達であったが、海賊達の予想以上の戦力にバカンス気分が吹っ飛んでしまう。ヴリトラ達は海賊を迎え撃つ為にその準備に取り掛かる。


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