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機械鎧(マシンメイル)は戦場を駆ける  作者: 黒沢 竜
第六章~荒ぶる海の激闘~
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第九十八話  防衛作戦準備


 海に行きたいという理由からラピュス達の任務に同行し、協力する事にした七竜将。しかし町長のハリーから聞いたのは予想以上の海賊の戦力。海賊が迫撃砲を使う事を聞かされてヴリトラ達から海を楽しむという気分が無くなり緊張が走る。ヴリトラ達は海賊達を迎え撃つ為に町長やカルティンの住民達と協力し、海賊の撃退作戦を決行するのだった。

 町長の家で一通りの確認と作戦会議を終えたヴリトラ達は町長の家を出てそれぞれの行動に移った。七竜将は町長が用意した宿屋に荷物を置くと港の方へ行くチームと町を見回るチームに分かれて状況を確認する。第三遊撃隊も宿に荷物を置いた後に七竜将と同じように二組に分かれて行動した。


「此処が港か、意外と大きいな」

「他国からの物資を積んだ輸入船がこの港に来て、レヴァート中の町に送られて行くんだ。どんな大きな船でも入れるように作られている」


 港の様子を見に来たヴリトラとラピュスは周囲を眺めながら話している。港には大勢の住民が物資の入った木箱や食料が詰め込まれている革袋などを運んで町の方へ歩いて行く姿があり、その中には女性の姿もあった。二人の後ろでもジャバウォック、オロチ、アリサの他に数人の騎士が港の様子を伺っている。


「これだけ大きな港だ、海賊達が沢山の小船をつけていっぺんに上陸して来る事も可能じゃねぇか?」

「しかも奴等は迫撃砲を所持していると聞く。自警団が港に上陸させまいと迎撃してもその迫撃砲で簡単に防衛線を突破されてしまうだろう・・・」


 ジャバウォックとオロチは港の大きさを確認し、海賊達がどんな行動を取るかを考える。七竜将は作戦会議を終えて戻って来たヴリトラ達に海賊の戦力や町の状況を直ぐに聞いたので、海賊達が迫撃砲を所有している事を知っていた。故に海賊達に有利な状況にある港に難しい表情を見せている。


「町長に話によると海賊達が二回目の襲撃の時にオロチの言った通り船に迫撃砲を積んで撃ちながら港に近づいて来たらしいぜ?」

「まぁ、それが一番上陸しやすい作戦だからな。海賊どもがそう行動するのも当然か」


 ヴリトラとジャバウォックが港のあちこちにある焦げ跡や砲弾を受けて吹き飛んだ地面や倉庫の壁を見ながら話す。オロチや騎士達もその状況を見て迫撃砲の凄まじさを感じていた。


「海賊達が砲撃してくる中で上陸されない様にするのは危険だ。倉庫の物陰などに隠れていれば大丈夫だが、それでは海賊達の上陸を許してしまう。だからと言って姿を見せれば迫撃砲の恰好の的になる」

「これじゃあ、動く事すらままならないな・・・」


 防衛線を簡単に突破されてしまう事を考えて腕を組みながら難しい顔を見せているラピュスの隣でヴリトラも困り顔を見せて言った。騎士達もざわざわとどうすれるべきなのか話し合い始めている。


「そう言えば気になってたんだけどよ?」

「何だ?」


 ヴリトラがラピュスの方を向いて突如話を変えてきた。そんなヴリトラにラピュスも表情を戻して訊き返した。


「お前達は前に渡した俺達の世界の武器は持って来てるのか?」


 ヴリトラは以前、ブラッド・レクイエム社の機械鎧兵士達から戦利品として持ち帰って来た武器を第三遊撃隊の騎士達の渡した事を思い出してラピュスに尋ねた。


「ああ、一応な。お前達がついて来なければ持って来るつもりはなかったが、お前達が一緒なら持って行った方がいいと思ったんだ」

「何で俺達が行かないと持ってかないんだよ?」

「・・・彼等はまだあの武器の使い方を教えてもらっていない」

「え・・・?」


 ラピュスが少しムッとした表情を見せてヴリトラに告げるとヴリトラは目を丸くして聞き返した。そんな二人の会話を聞いたジャバウォックは武術大会が始まる前にヴリトラが第三遊撃隊の騎士達に武器の使い方を教えると話をしていたのを思い出して頷く。オロチも思い出したようだが表情は一切変えていない。

 ヴリトラはラピュスの近くで自分の方を向く数人の騎士達を見ながらまばたきをし、視線をラピュスに戻した。


「あぁ~・・・そ、そうだったなぁ・・・」

「武術大会に参加すると決めた次の日から特訓を始めて武器の使い方を教えるのを先送りにしていただろう?結局大会が終わった後も教えてくれなかったしな。使い方が分からないのなら持ち歩いても意味は無い・・・」

「ハ、ハハハハ・・・まさに宝の持ち腐れ、だな」


 ことわざを言いながら笑って誤魔化すヴリトラをラピュスは目を細くして見つめる。ジャバウォックとオロチも今までずっと忘れていたヴリトラをジーっと見つめていた。


「・・・よってヴリトラ。海賊達が来る明後日までに彼等にあの武器の使い方を教えてもらうぞ?」

「ええぇ?」

「当然だろう?優れた武器を持っているのにその使い方が分からないから使わずに仕舞っておく、そんなバカげた事をしてどうする?」

「そ、そりゃあ確かに・・・」


 真面目な顔で声に力を入れながら一歩ずつヴリトラに近づくラピュス。そんなラピュスの威圧感にヴリトラは苦笑いをしながら一歩ずつ下がる。


「その方がいいな・・・」

「オロチ、お前まで・・・」

「ラピュスの言うとおり、優れた武器を使わずに置いておくのは何の意味もない。だったら使える様に使い方を教えるのが筋というものだ・・・」

「そ、そうだけど、俺一人で全部の武器の使い方を教えるっていうのはちょっと・・・」

「私達も手伝う。それで問題ないだろう・・・」


 無表情のままヴリトラに使い方を教える様に話すオロチを見て観念したのか、ヴリトラも頭を掻きながら溜め息を突いた。


「ハァ、分かったよ。もともとは俺の言いだしっぺだからな・・・」

「決まりだな」


 武器の使い方を教える事が決まり、ラピュスは小さく笑って一歩下がった。


「それで、何時から始めるんだ?まだ昼だし、町の状況確認が終ったら直ぐにやるか?」

「いや、今日は町の確認以外にもこの町に今どれだけの食料や武器などが残っているのか、そういった事も調べないといけない。武器の使い方は明日教えてもらう事にする」

「あいよ」


 この後にやる仕事の事を話すラピュスを見てヴリトラは軽く頷く。そしてそっとラピュスから目を反らして小声でブツブツ独り言を言い出した。


「あぁ~あ、折角海を楽しもうと思ったのに、めんどくさい事になっちまったぜ・・・」

「何か言ったか?」

「いいや」


 ヴリトラの小声を聞いてラピュスはふと彼の方を向いて尋ねると、ヴリトラはラピュスの方を向き何事も無かったかのように返事をした。そんなヴリトラを見てジャバウォックは呆れ顔となり、オロチは無表情のままヴリトラを見つめている。

 そこへ町を見回って来たリンドブルム達がやって来てヴリトラ達と合流する。


「町を見て来たよぉ~!」

「おおぉ、お疲れ。それでどんな感じだった?」


 戻って来たリンドブルムにヴリトラが町の状況を尋ねる。リンドブルムが町の方を向いて自分達の見てきた事を説明し始めた。


「この港から北に200m行った所に物資や貴金属をお金に変える鑑定所みたいな建物があったんだ。そこはもうやられてたよ、お金も殆ど残ってなかった」

「そうか・・・。他はどうだ?」

「市場が出る大通りなんかも酷い荒らされ様だったわ。壊されて使えなくなったお店や野菜なんかが隅に転がってる。民家とかには手をつけていないけど、それでも酷いものよ」


 リンドブルムとジルニトラの話を聞き、ヴリトラは海賊達や金や食料が手にはいる所は既に襲った事を知り、次に海賊が何処を狙うのかを考え始める。


「・・・あと海賊共が襲うとすれば、鑑定所以外に金目の物を沢山おいてそうな所だな」

「この町で他にお金やお金になる物が沢山おいてある所と言えば・・・」


 ヴリトラと一緒にファフニールも海賊達の次の目標になりそうな場所を考え始める。ラピュス達も同じように難しい顔をして考え始めた。するとヴリトラはその目標となる場所に気付いたのかゆっくりと顔を上げる。


「・・・町長の家か」

「やっぱりそう思う?」


 リンドブルムも同じ答えを出したのか、ヴリトラの方を向いて尋ねた。


「ああ、民家とかを襲っていないのは多分金目の物が殆どないと思ったからだろう。となると、次に狙われそうなのはこの町で最も金を持ってそうな家、つまり町長の家って事だ」

「成る程・・・でも、どうしてそれなら目の襲撃で町長の家を襲わなかったんでしょうか?」


 ヴリトラの推理を聞いて一度は納得したアリサであったが、なぜ前の襲撃で海賊達はそうしなかったのか気になりヴリトラの訊く。すると、ヴリトラの代わりにニーズヘッグはアリサの質問に答えた。


「恐らくそこで迫撃砲の砲弾が尽きたか、海賊達の仲間が負傷して動けなくなったで引き返せざるを得なかったんだろうな」

「確かに・・・。迫撃砲があるからこそ、海賊達は有利に立つ事ができたんだもの。迫撃砲が無ければ条件は互角、押し返される前に引き上げるのが賢明だもんね」


 ニーズヘッグとリンドブルムの話を聞いたアリサが納得して「ほぉ」と頷く。それからヴリトラとラピュスは次の襲撃に備えて話し合いをし、答えが出たのかリンドブルム達の方を向いて説明を始めた。


「海賊達は俺達がこの港町に来ている事を知らないはずだ。だとすれば奴等は前の襲撃と同じ様に沖に船を停めて小船で上陸してくる可能性が高い。となれば、海賊達の町へ侵入路はこの港からだ。俺達は自警団と一緒にこの港で待ち伏せをする。その内の数人は町長の家の警護と住民の避難誘導に入ってもらう」

「此処で攻めて来た海賊達を私達第三遊撃隊から六名、七竜将から三名を選び自警団と共に防衛線を張って迎え撃つ。町長の家の警備には自警団と七竜将の二人が付く。残りの者は住民の避難誘導に付き、それが終わり次第、町に中に作られてある仮拠点へ移動し、防衛線を突破して町に侵入して来た海賊達を迎え撃て」


 ヴリトラとラピュスが全員に海賊達との戦いの役割と人数を説明しながら分けていき、リンドブルム達はそれを黙って聞いている。一通の説明が終るとラピュスがリンドブルム達を見ながら一度話を止めた。


「では、ここまでで何か質問はあるか?」

「ハイ」


 ラピュスの問いかけにアリサがラピュスとヴリトラの方を向きながら手を上げて。


「何だ、アリサ?」

「どうして港から侵入して来る海賊の迎撃に参加する七竜将が三人だけなんですか?七竜将全員で防衛した方が確実に海賊達を追い返せるはずですよ?」

「確かにな。だが、奴等だって何度も同じ手を使って来るとは限らない。もしかしると、この港以外から町に侵入して来る可能性だって考えられる。もし港に戦力が集中していた町の中に入って来た連中の対処ができなくなるからな」

「港以外から侵入って、例えば?」

「町から離れた所で数人を船から降ろし、港から進軍して来た主力にこちらが集中している間に港と正反対の位置にある町の入口から侵入して来るとか・・・」

「海賊が陸から侵入を?・・・そんなバカな・・・」


 アリサは海賊が海からでなく、陸から侵入して来る事がにわかに信じられるずに複雑そうな顔を見せる。他の騎士達も同じような顔をしていた。だが七竜将やラピュス、ラランはそう思ってはいない様だ、真面目な顔でアリサ達の方を見ている。


「可能性は十分あるぞ?」

「隊長?」

「アリサ、このカルティンの西側に大きな浜辺があったな?」

「え、ええ・・・」

「その浜辺からカルティンまでの距離は2、3Kくらいだ。明後日の正午前に何人かを下して海賊船があそこの沖まで移動し、小船で港に向かう頃には陸からの海賊達も丁度いい時間に町に到着する。つまり、奴等が陸から攻めてくる可能性も十分にあり得るという事だ」


 ラピュスが港から見える沖の方を指差しながらアリサや騎士達に話しをし、それを聞いていたアリサ達も一理あると言いたそうな顔を見せている。


「だから、もし海賊の別働隊が来た時にソイツ等を足止めできるよう、戦力を調整して分ける必要があるって事だよ」


 ジャバウォックがアリサ達に七竜将のメンバーを振り分ける理由を説明し、アリサ達もようやく納得した。


「それで、他に何か質問がある者はいるか?」


 ラピュスが引き続き仲間達に質問したい事があるか尋ねると、一人の男性騎士が手を上げた。


「あのぉ、海賊達は迫撃砲を持っているのですよね?我々は離れた所にいる敵に攻撃する術がありません。奴等が上陸するまで敵の砲撃をかわしながら待っていろという事でしょうか?」


 男性騎士の言葉に周りの騎士達もざわめき始める。彼の言うとおり、第三遊撃隊の騎士達は弓矢などの遠くにいる敵に攻撃する武器を持っていない。そんな彼等が海賊と戦うには海賊達が港に上陸してから剣や槍などで戦うしか方法が無かった。だが海賊達が上陸して来るまでの間も迫撃砲は撃たれるはず、そんな砲弾が降り注がれる中を無傷で耐えるのはまず不可能。そんな無謀とも言える作戦を聞き、騎士達の表情に不安が浮かび上がる。

 ラピュスはそんな騎士達を黙って見ていたが、直ぐに小さく笑い騎士達に自信に満ちた声で語りかけた。


「それは以前の話だ。今の私達には七竜将が与えてくれた彼等の世界の武器がある!」


 ラピュスの言葉を聞いた騎士達がフッと彼女の方を向き、町の見回りに行っていたリンドブルム達もヴリトラ達が銃器の使い方を騎士達に教えるという事を聞いておらず、意外そうな顔を見せていた。


「え?教えるって、ヴリトラどういう事?」


 リンドブルムがラピュスの隣に立っているヴリトラの尋ねると、ヴリトラは自分の頬をポリポリと掻きながらリンドブルムの方を向く。


「いやぁ・・・ホラ、武術大会が始まる前に第三遊撃隊にブラッド・レクイエム社の武器の使い方を教えるって話をしてただろう?あれのことだよ」

「・・・・・・ああぁ!あの事か」


 当時、ヴリトラと共にその場にいたリンドブルムもその時の事を思い出してポンと手を叩いた。ニーズヘッグや他の七竜将も聞いた事のある話を思い出して納得の表情を浮かべる。


「・・・あっ!もしかして、遊撃隊の騎士の人達を港の防衛に入れたのもブラッド・レクイエムの使っていた武器を使って戦力を高める事を計算していたから?」

「そう言う事だ」


 リンドブルムの後ろで話を聞いていたファフニールがヴリトラの真意に気付いて確認する様に尋ねる。そんなファフニールを見てヴリトラは手の親指を立てながら笑った。


「という訳で、明日から七竜将に彼等の世界で使われている武器の使い方を教えてもらう事になった。皆、海賊が再びこの町を襲撃に来るまで時間が無い。明日一日で完全に使いこなせるようになるんだ」


 ラピュスの突然の話に騎士達は再びざわめき始めた。別の世界の武器を使って戦うといきなり言われ、しかもその武器を一日で使いこなせるようになれて言われれば普通の人間はそんな反応を見せる。するとラピュスが騎士達を皆がら声に少し力を入れてこう言った。


「お前達の言いたい事はよく分かる。だが、海賊が迫撃砲という強大な力を持つ武器を使うとなれば、こちらも同じような武器を使って対抗するしか道は無い。この町を守る為、私達が生き残る為にも何としてもその武器を使えるようになるしかないのだ!」


 ラピュスが真剣な表情で騎士達を説得する。ラピュスの話を聞いていた騎士達も自分達の為、町に住む住民達の為と聞き使えるように努力する事を決意したのか、ラピュスと同じように真剣な顔でかの状を見つめる。


「・・・分かりました。私達、頑張ります。海賊達からこの町を守る為に!」

「・・・私も」


 アリサに続いてラランも無表情のまま頷く。二人の姿を見て騎士達も同じ気持ちを表して声を出している。ララン達の姿を見てラピュスは微笑み、七竜将も笑って彼等を見ていたのだった。

 一通りの事を決めたヴリトラ達は港から町へと戻り、騎士達は物資の確認、町の修復作業の手伝いなどに向かって行く。ラピュス達は七竜将と共に第三遊撃隊が持って来たブラッド・レクイエム社の武器の確認をする為に自分達の使わせてもらっている宿へと向かった。そして宿の前に停めたある荷馬車の荷台に積まれている荷物を覗き込んだ。そこにはいくつもの木箱が積まれており、その中に七竜将が戦利品として持ち帰り、第三遊撃隊に渡した銃器などが詰め込まれてある。


「おお、全部持って来たのか・・・」

「MP7にベレッタ90、超振動マチェットにグレネード。そしてそれらの弾倉マガジン・・・」


 ヴリトラと荷台に乗っているリンドブルムが木箱の中の銃火器を見て驚く。二人の後ろから覗き込む様にジャバウォック達も木箱の中を見ていた。


「しかし、こんなにギュウギュウに詰め込んでよく無事だったなぁ・・・」

「ああ、下手すれば暴発して荷台が吹っ飛んでたぞ・・・」


 銃器と手榴弾を一緒に木箱にしまうという驚きの行動をする第三遊撃隊にジャバウォックとニーズヘッグは目を丸くして驚いていた。その隣ではジルニトラとファフニールが同じように目を丸くしている。


「つ、次からこういう事をしなように扱い方も教えておいた方がいいかもしれないわね・・・」

「う、うん。そうだねぇ~・・・」


 ジルニトラの隣で苦笑いをしながら頷くファフニール。するとオロチが木箱の中からベレッタ90を一丁取り出して自分達と一緒に木箱を覗いているラピュスの方を向いた。


「それで、どいつにどの武器を渡すのか決めてあるのか?人によって向いている武器とかもあるんだぞ・・・」

「向いている武器か・・・・・・それは一度全員に使わせてから決めてほうがいいのか?」

「勿論だ・・・」


 全ての武器が人数分ある訳ではない、それ故にどの騎士にどの武器を持たせるのかをしっかり決めないと全力で戦う事はできない。だから一度全員に武器を使わせてどの武器があっているのかを調べる必要があったのだ。


「どの武器が向いているのかを調べるのはいいが、何処で特訓をするんだ?」


 ラピュスが明日の特訓を何処でやるのかヴリトラに尋ねる。ヴリトラは腕を組み、目を閉じて考え始めた。そしてしばらくしてゆっくりと目を開けたヴリトラはラピュス達を見て笑う。


「・・・港の近くにあった浜辺でやろうぜ」

「「「「「「・・・はぁ?」」」」」」


 オロチ以外の七竜将とラピュスがヴリトラの方を向いて声を揃えて訊き返した。ヴリトラが何を考えているのか、この時のラピュス達は全く知らなかった・・・。

 港町カルティンで海賊迎撃作戦の会議を行い、それぞれの役割分担を行う。そしてヴリトラ達は第三遊撃隊に銃器の使い方を教える事になったが、一体どんな特訓になるのだろうか。


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