9.小麦収穫
塀の外は前見たときと同じように麦が広がっていただが前と少し違うのは一部の麦が収穫されていることだった
どこに行けば良いんだろう? あ、あそこ人が集まってるな何だろ
そこには麦わら帽子のようなものを被ったいかにも農作業するような格好のおじいさんたちがいた、すると向こうが気づいたのか
「おーい 君こっちだよー 君が今日手伝ってくれる子かい?」
「はい そうです スイといいます 話すの 上手じゃない けど 頑張ります」
「それだけ話せたら十分だよ じゃあ説明するねこの目の前の畑の小麦をとるからね それとちゃんと適度に休憩してね あと刈り方は根が抜けないように、根元を足で踏み抑えながら、茎を左手でつかんで鎌で引くように刈り取りってね 刈り取ったやつはある程度まとめてここらへんに置いてください はいじゃあ君に鎌を渡そう。」
そう言われ鎌を渡された みんな微笑んでくれている何人かは「頑張ろうな」と声をかけてくれる
「じゃあ皆さんも始めましょう」
そうして収穫作業は始まった
たしか『根元を足で踏み抑えながら、茎を左手でつかんで鎌で引く』だったよな教えてえもらったコツを思い出しながらやっていた
ふー腰が凄い痛くなるないつも途中でじいちゃんが代わってくれてたからな でもこれも源初法を使うためだ頑張ろう でも一旦休憩
と目線を上に上げると何やらゴソゴソとこちらへ近づいてくる
なんだろう 手伝ってる他の方かな? でも少しは見えるはずあんなに身長低い人いなかったしおかしいな 一応下がっておくか
するとガサガサと出てきたのは”アリ”だっただが普通のアリではなかった大きさが明らかにおかしい腰ぐらいまでの大きさで立ち上がったら大人より大きそうだ顎はとても強靭そうで人間の骨なんてすぐに噛み砕いてしまそうだ
ヤバい これは絶対ヤバい 声が出ない 助けが呼べない
尻餅をついてしまい、その間にアリは飛び上がりこっちに飛びかかってくる
え?ヤバいこれ死ぬ、やだ怖い来るな!来るな!動くな!やめろ動くな
殺されると思い精一杯目をつ塗る だがいつまでたっても衝撃も痛みも襲ってこない
「おいっ 大丈夫か!」
近くにいたおじさんが気づいてくれ急いで近づいてくる
「こっこれはソリドアントじゃないか!おい早く逃げるぞ? ん?なんでコイツ動かないんだ?おいあんた確かスイだったななにかしたのか?」
「何もしてない です 空中で 動かなくなって 落ちた」
そう、そのソリドアントというアリは急に空中で動かなくなったのだ そしてストンと真下に落ちたあまりにも変な挙動だった、さらにアリはどこも動かさない足も触覚も大きな顎も
「ん???どうゆうことだ?働きアリですら好戦的で、金属をも貫く顎を持っているとても危険な魔物なの人間を目の前にしても襲ってこないとは おいお前らちょっとこっち来い」
その声を聞き作業をしていた他の人達も近づいてくる
「なんだ? ってソリドアントじゃねえかなんで呼びつけんだよ! ん?動かない?」
「そうなんだ、なぜか動かないんだ まあとりあえず魔静隊に連絡してくれ」
「ああそうだな えっとスイ君じゃあこの依頼確認書をもって冒険者協会に行ってね」
「はい わかりました でも この蟻」
「大丈夫魔獣治安部隊がなんとかしてくれるさ」
「???」
「まあ、今日は助かったよありがとう」
「まだ半分 終わってないけど」
「でも、こんなことが起きちゃったから君には危なすぎるし、それに僕たちも撤収するから今日の依頼は終わりってことで」
「ほんとに良いの?」
「ああ いいさ、また加工するときにでも手伝ってくれ」
「わかったありがとう じゃあまた」
ほんとに良かったのかな?
『依頼者がそうおっしゃってくれているのですありがたくお言葉に甘えましょう』
それとなんであのデカい蟻動かなくなっちゃったんだろう?
『おそらくアドバンテージ関連かとおもいます 冒険者協会に行って確認してみましょう』
そうだね もしかしたら黒かったとこ見れるかも
そして冒険者協会に帰ってきた、だがそこは今日依頼を受けに来たときと違い人がとても少なかった
そうしたんだろう それも含めて聞いてみようかな あれ?あのお兄さんいないな まあ他の人に確認してもらうか
「すみません スイです これ 依頼確認書 です」
「はい 確認しますね。 依頼完了ですね報酬の銀貨5枚ですね」
「それと 能力測定 したいです」
「はい わかりました、本来なら手数料がかかりますが、スイさんはまだ見習いなので手数料なしです」
おっラッキー
「ではここに手を乗せてください」
と、前にやったのと同じ手順で能力を図っていく
んー筋力値は変わってないけど頭脳ちとかは上がってる色々勉強したからかな、まあ魔力値は相変わらずとさてアドバンテージの方は、、、やっぱり黒くなくなってる【不動付者】ふどうふしゃ?栞これ何かわかる?
『固有スキルは個人個人違うのであまり断言はできませんが、名前や先程のソリドアントが動かなくなったことから考えると相手を拘束するような能力ではないでしょうか』
それって結構あたりの能力じゃない?呪いのみたいな能力もあるらしいし
「では銀貨5枚ご確認ください」
「はい 大丈夫です なんで 人 少ないの?」
「今、柵内にソリドアントが出て、予想以上に数が多いから魔獣治安部隊から応援要請がきて、みんなそれに行っています」
「そりどあんと 強いの?」
「いやそこまで強い魔物ではありません ですが奴らは穴を掘って奇襲してくるから気を抜いてるとやられてしまいます」
「わかった ありがとう」
「はい では」
そう言いギルドをでた
栞 銀貨って日本円にするとどれくらいなの?
『銀貨一枚が1000円くらいですね』
へえー じゃあ金貨は?
『10000円くらいですね なのであの結晶を買うには金貨が10枚銀貨だと100枚必要です』
そう考えると先は遠いな 頑張って貯めなきゃ なんかもっと一攫千金みたいなことできたら良いのに
『貴重な宝石でも見つかればいいんですけどね まあそんな簡単にはいかないでしょう』
ここらへんでアドバンテージ試してみようかな
『お待ち下さい』
ん?
『このアドバンテージは一見、安全そうですが意外な副作用があることもあります図書館で試してみてはどうでしょう』
それもそうだね 一刻も早く試してみたいけど今は我慢しよう
じゃあこの扉でいいかな
そして扉を開いた
《スイが帰った小麦畑での出来事》
「さて、このソリドアントどうしようか」
「いつまた動き出すかわからないから魔獣鎮静部隊が来るまで離れたとこで見張っとこうぜ」
「それもそうだな よし全員手を置いて離れて見張りるぞ」
大体50メートルほど離れた
「これくらい離れれば大丈夫だよな」
「にしても魔静隊の奴ら遅いな」
「ここに出るってことは他のところでも出たんじゃないか?」
「かもしれねーな」
約30分後
「すみません 遅れました、5級冒険者サレフのです 大丈夫ですか」
「ああ 大丈夫だ なんで冒険者何だ? 俺達が呼んだのは魔静隊だぞ?」
「今、各地で各地で魔物が出現していて人員が足りないので、僕たちが応援に入っているんですお金は取らないので安心してください」
「まあそうゆうことなら」
「それで肝心のソリドアントはどこですか」
「ああ あそこだあそこで止まってる」
「あああれですね でもなんで止まってるんでしょう この距離なら感知して襲ってくるのに」
「それがわかんねえんだよ 俺達が近づいてもびくともしねえ」
「近づいたんですか!?」
「私が説明します ソリドアントと最初に接触したのは見習い冒険者の子供です。その子が襲われそうになっていたので私が急いで駆けつけると、何故か止まっているソリドアントと傷が一切ないその子がいました」
「ますます わからないですね とりあえず拘束具で拘束して持ち帰ってみます あとその最初に接触した子供に会いたいんですが冒険者名を教えてもらえますか」
「確かスイと言っていました」
9話を見てくださりありがとうございます
ようやくファンタジー要素が出てきました やっと戦闘のようなものがかけそうです
それとスキルの名前と魔物の名前を考えるのに時間をとってしまい投稿が遅くなりました。
10話もぜひ見てください