4-(23) 天括球3
参月義成は、自身の歓迎パーティーから逃げ出すハメとなっていた。
――なぜか?
天括戦線総監エルンスト・アキノックが、義成の歓迎のために準備した会は、逸脱した遊興行為だったのだ。だが、そこに踏み入ってきたのは、取締の軍警や綱紀粛正を担った部隊ではなく、おそらくテロリスト。
とにかくまずいことをやっていた、と自覚のある義成は、アキノックとともに会場となっていた部屋から逃げだしたのだったが……。
二人が、秘密の扉から飛びだしてみれば、待っていたのは、
「アキノック将軍あなたを拘束します」
という鋭い声と鎮圧用のゴム弾銃を抱えた兵士の列。
「義成。お前何人いける?」
そう深刻な表情でアキノック将軍が、俺に問いかけてきた。投降はなく、この兵士の列を突破するということだが……。俺は、まず敵の数を数えた。ゴム弾の小銃を構えた兵士が十人。彼らの前に立つ女性が一人。合計で十一人。多数と相対してしまった場合、切り抜けるにはボスを叩くにかぎる。俺は、兵士たちの前に立つ女性へ目を向けた。
――彼女が隊長だな。……隙がない。
長い金髪をきっちり結い上げた金縁メガネの女性。プロポーションは抜群で、スカートタイプの軍服に艦内なのにヒール。俺にはわかる。これは、まさにアキノック将軍のドストライクといった女性だ。……って、おい。ヌナニア軍の軍服じゃないか。女性のうしろに並ぶ兵士たちもどう見てもヌナニア軍。しかも明らかに敵性因子の変装じゃないぞ。
「……あのアキノック将軍。彼らは友軍に見えますが?」
「俺を、とっ捕まえようとしているんだ。いまは敵だッ」
「なるほど――」
「そうだ。手伝えよ義成。突破して総監室に入れば勝ちだ。お前結構強いだろ。俺はそういうのわかるんだ」
「わかりました――」
と俺は答え、女性隊長をキリリと見た。アキノック将軍もやる気だ。ファイティングポーズを取っている。これはボクシング? いや、キックボクシングか。俺は一歩前に進み出て――。
「投降します」
といって両手を差しだした。
「義成てめえ! 裏切ったな!」
俺は無視。そんななか女性隊長が、
「確保――!」
と号令。投降する俺と入れ違いで、十人が一斉に動きだしアキノック将軍に群がった。
けれどやはりというかなんというか。アキノック将軍はすごかった。防弾チョッキにヘルメットを被った兵士相手に、素手で大立ち回り。兵士たちはさすがに、戦線総監相手にゴム弾はぶっ放さなかった。
肉弾突撃で制圧にくる兵士たち相手に、アキノック将軍は、ヘルメットのバイザノーのうえから殴りつけ一人を失神させ、蹴り技を繰り出して三人を跳ね除けた。あっという間に形勢は、拮抗どころかアキノック将軍優位に。残った六人は、アキノック将軍を囲みはしているものの怯んで遠巻きだ。
「エレナ悪いが、今回も突破させてもらう。俺はずっと総監室にいた」
荒い息のアキノック将軍が、気迫をにじませていった。
エレナと呼ばれた女性隊長が、ため息一つしてから口を開いた。
「アキノック将軍いい加減になさってください。毎回毎回私の目を盗んでは、風紀破りの違反パーティー。毎回部屋を変えてよくやりますね」
「別にドラッグ吸ってるわけじゃないんだ問題ない」
「でも、女性は、はべらせているのでしょ?」
「当たり前だ。俺のパーティーにそれ以外あるのか? ガキの誕生会じゃないんだ」
「はぁー……。では、問題大いにありですね」
だが、気後れせずに喋っているように見えるエレナ隊長は、俺の目から見れば追い込まれていた。残った部下はひるんで役に立たずの状態に成り下がり、どう見ても彼女一人では、アキノック将軍をとめられない。大立ち回りを見ていてわかったが、アキノック将軍はプロで通用するキックボクシングの使い手。ヌナニアの統一チャンピョンだって可能なレベルだろう。
対して、エレナ隊長も雰囲気からするに、かなりのCQC(軍用近接格闘術)の使い手だろうが、プロになっても十分以上に通用する大男相手では、どう考えても分が悪い。このままだとアキノック将軍に逃げられるだろう。
「手伝いますか?」
と俺は、アキノック将軍は聞こえない声の大きさで、エレナ隊長のほうを見ずにいった。
「あら、嬉しい提案だけれど、総司令部からきたお客様に大怪我をさせては、私としては本末転倒だわ」
「では、見逃すんですか? 不正義を――」
俺の台詞に、エレナ隊長が少し目を見張ったような表情をしたかと思ったら、アキノック将軍を真っ直ぐ見て言葉を吐いた。
「アキノック将軍。今日という今日は許しませんよ。もしお部屋に戻りたいのであれば、この私を倒してからにしていただきます」
「ヒュー。いうねえ。だが、俺は女をベッドで鳴かせるのは好きでも、女を泣かせたり、殴る趣味はないぜ。だが、エレナがやりたいってんなら仕方ないか」
エレナ隊長が、手早くヒールを脱ぎ捨て、アキノック将軍の言葉を最後まで聞かず構えた。かと思ったら床すれすれの低い姿勢で突っ込んだ。付けていたメガネが宙に舞った。
単純だが、極めて有効な攻撃だ。アキノック将軍でかい。加えて得意とするのはキックボクシング。低い姿勢で肉薄されると防ぐのは難しい。この一瞬だけ見ればエレナ隊長の圧勝だが、戦いはそんなに単純じゃない。
アキノック将軍は、エレナ隊長の鋭い肉薄をヒョイッと避けて、そのままダッシュ。そう。アキノック将軍からすれば、なにも戦わなくていい。この場を切り抜けれればいいのだ。
「じゃあなエレナ! 悪いが俺の勝ちだ。今回も俺はずっと総監室にいた! ここにいた俺は、アキノック将軍に見えないこともないだけの男だったってことで今回も終わりだ」
俺の目に映るのは、アキノック将軍のエレナ隊長へのニヤケ顔。対して将軍から俺の存在は完全に消えていた。
アキノック将軍が、エレナ隊長を見ながら俺の方に迫ってきた。すれ違うまで0.5秒。
――いまだ!
俺は、アキノック将軍の足元にスライディングの要領で滑り込んだ。足を踏まれないように、だが、将軍の足の動きを確実に絡め取るように――!
巨体がもんどりうって床に倒れた。筋肉質の190センチ以上の大男が、ぶっ倒れれば壮観だ。
「確保――! 確保! 確保!」
とエレナ隊長が、手を振り必死に連呼した。どう見ても形勢は有利。怯んでいた兵士たちが、一斉に、かつ必死となって倒れたアキノック将軍のうえに覆いかぶさった。
立っていれば無敵の巨木も、倒れてしまえばシロアリの餌食といったところか。
キックボクシングに倒れた相手と、自分が倒れてしまった場合の対処はない。なぜなら、その手技は巧みで、キックは強烈だ。立ち技で勝負を完結できる。寝勝負というリスクを背負い込む必要はない。
「義成お前やりやがったな! 裏切り者!」
アキノック将軍は、男たちに取り押さえながらも気迫は萎えないようだ。
「本当に女性には手をあげないようですね。その点は評価しますよ」
「義成お前! くそっ。どけお前ら!」
だが、覆いかぶさった男たちは必死だ。立ち上がられるとまた暴れだすに決まっているからだ。そんなことになれば仕返しで、間違いなく一人づつキックとパンチをお見舞いされる。
そんななかエレナ隊長が、脱いだヒールを拾い、メガネを探してかけ直した。本人は、無作法な状況に気まずいようだが、俺から見ればすべての動作が女性らしい優雅さがあり、少しかがむ姿など見とれてしまうほどだった。
エレナ隊長が、俺の視線にきづいき少し微笑んだ。俺は気まずく目をそらしてしまった。
「参月特命驚きました。本当にお強いのですね。私は、初めてアキノック将軍が倒されるのを見ました。身の丈小なりといえども、いまだ恐れを知らずといったところですね」
「いいえ、アキノック将軍と俺がまともに対決すれば、俺はおそらく勝てない」
「あら――」
「だが、ここはリングの上じゃない。ズルをしてもジャッジは下らない。そうなれば戦いは最後まで立っていたものが勝ち。知恵をつかってね」
事実だ。アキノック将軍と俺が、格闘技対決。ようは試合なんてすれば、俺はボコボコだ。将軍の身長は、間違いなく190センチはある。そうなると痩せてこそ見えるが、筋肉質なので、おそらく彼の体重は100キロ以上。やはり、まともにやれば死ぬな……。だが、エレナ隊長にいったように、ここはリングじゃない。特殊工作員としての技術と知恵をつかえば、虎だって絡め取れる。
「それにしてもエレナ隊長ですよ。よく俺の手伝うの一言を信じて動いてくださいました。いったとおりこんな大男一人では無理でした。隙きを作ってくださって感謝します」
「あら、うふふ、私はエレナ・カーゲン。戦線副総監よ。クイック・アキノックの扱いを一番知る女ね」
といって俺に手を差し出してきた。
「え!? 失礼しました!」
「あら、やっぱり知らなかったのね。旧軍では、鋭く刺す蜂なんて恥ずかしいあだ名があって、少しは有名だったのだけれど。そこに倒れる大男と同じ二足幾科出身よ」
「すみません。まさか戦線副総監だったとは……」
「いいのよ。だって戦線総監がこれだものね。うふふ」
「まあ、確かにこれでは……」
女性にエッチな接待をさせ、お酒を楽しむ戦線総監。どう見ても尊敬の念はわかない。そんなアキノック将軍は、
「どけ! もう暴れねえよ! 俺の負けだ。認める。俺は、男に抱きつかれると死ぬアレルギーなんだ。わかったからどいてくれ」
と観念したようすだ。
エレナ副総監が、開放していいわよ、というと兵士たちが離れ、アキノック将軍が体のホコリを払うような仕草を見せながら立ちあがった。
俺は、アキノック将軍がまた逃走をはかることを警戒したが、アキノック将軍はすっかりあきらめたようだ。俺はアキノック将軍に、無駄に悪あがきしない、約束は守る、そしてさっぱりした性格なんだろうという印象を持った。
「では、風紀破りの違法パーティーの現行犯ということで減給処分。合わせてアキノック将軍には、合計三十六時間の社会奉仕活動をしていただきます」
「いや、歓迎会だ。義成特命のな。規律違反の違法パーティーだったかは彼の意見も聞くべきだ」
「まだそんなこといって、みっともないですよ」
「おい義成特命。あの場には、ちょっとコスプレした女性こそいたものの普通に飲んでただけだよな。風紀を乱すようなことは一切なかったよな?」
「え――!?」
と驚く俺の肩にアキノック将軍の腕を回し、俺を強引に自分のほうへと引き寄せて耳元でささやいてきた。
『おい義成。発言に気をつけろ。あそこで風紀破りまくったいかがわしい違法パーティーやってたってことになると同席したお前もヤバいぞ』
『脅しですか?』
『いや、警告だ。お前が俺と一緒に楽しんでいなかったという証拠はどこにある?』
『あ――……』
『そういうことだ。お前の無実の証明は難しいぞ。悪いが俺は、お前も楽しんでいたというし、あそこに居合わせた連中も同じことをいうだろう』
『いや、ですがね』
『お前が、バニーのメロンヶ丘と、巫女のスイカ連峰に、おっぱい押し付けられてめっちゃ嬉しそうにしてるところが、俺の携帯端末にバッチリ写ってるからな』
あ……、そういえば、あのときアキノック将軍は、記念写真だ、とかいって何枚か撮っていたぞ。俺が顔を赤らめるなか、両脇にはポーズを取るエッチなコスプレの女性二人だ。どう考えても俺は終わる……。
『しかもお前自分で気づいてないみたいだが、ほっぺたにべったり唇のマークが二つもある滅茶苦茶だらしない状態だ。それで楽しんでいなかったなんて無理がありすぎるぞ』
『え!? まさか』
ハッとして俺は、慌てて頬を袖で闇雲にぬぐった。目の端に映った袖には、赤いルージュらしきものの汚れ。……慌ててぬぐったらぬぐった酷いものだろう。おそらく、いまの俺の顔は、ぬぐいきれていない赤いルージュが無様に散乱したような状態だ。
『この写真が、天儀に渡るとまずいぞ。天儀はあれでガチ真面目だ。論語とかいうわけわからん古典読んでるからな。俺はいいんだよ。俺の女好きは、天儀にとっくにバレてるから。というか隠したことないから。その上で大親友だ。だが、義成お前は違うんあじゃないのかー? 俺さお前見ていて感じたんだが、天儀は、お前の実直さを買って側近に任命した。違うか? おっぱいに埋もれて鼻の下を伸ばした写真を天儀に見られたお前は、出世街道から転落だぞ。せっかくの黄金の二期生も謹厳な天儀の怒りを買えばお終いだ』
『アキノック将軍からして、俺の取り柄は実直さですか……』
『ああ、だから写真がまかり間違って天儀の手に渡るとだ。お前は天儀から激昂を買う。俺は、親友だからわかる。手が滑って便所に端末落とす要領で、間違って天儀の端末にお前の鼻の下伸ばした写真を送信したら悪いとは思うが、それは有り得る話なんだ』
『おっぱいに囲まれ、鼻の下を伸ばした俺の写真が、天儀総司令の手に……』
『そうだ。だが、わかったろ。俺達を売って、お前一人だけ助かろうなってうまい話はない。義成バカな実直さは、いまは捨てろ』
……やばい。俺の耳に、
「いい義成くん気をつけなさい。あなたはアキノック将軍に取り込まれたらダメよ」
という星守先輩の声が響いた。……もう遅い。完全に油断していた。
「参月特命どうなさったんですか?」
とエレナ副総監が俺に怪訝な目を向けてきた。
「アキノック将軍は、あそこで風紀を乱すような違法パーティーをやっていたのですよね。あなたはそれを目撃している。違うの?」
「……いえ、その……」
そうだ。客観的に見れば、俺もアキノック将軍と会を楽しんでいたゲス野郎だ。やばい。俺が、アキノック将軍からの接待を拒まなかったという物的証拠は皆無だ。くそ、俺も浮かれて状況に流されすぎた。せめて録音でもあれば。
「あら、違うの……?」
エレナ副総監が、眉をひそめた。悲しい顔だ。男に何度も裏切られたことがある顔。俺は――。
「ええ、やっていました。……俺も同席して、楽しんでいました。アキノック将軍と俺は、おっぱいの山々に囲まれ鼻の下を伸ばし、とても楽しんでいました!」
「義成お前バカか! いや、バカだろ! 出世できねえぞ!」
「ええ、残念ながら俺は、かなりのバカなんです。不正義の穴に身を落とすぐらいなら、死の穴に飛び込んだほうがマシだっていうね。でも、天儀総司令は、そんな俺のバカなところがおそらく好きなんですよ。だから、あなたも評価してくれた実直さは捨てません」
エレナ副総監がとても明るい表情になった。俺はそれだけで、満足だった。
「かー。これぞ年貢の納め時ってやつか。くそ」
「これ以上やっていたら軍内ではおめこぼししてもらえても、政府からの監査には引っかかりますよ。いえ、おそらくすでにバレていますので、政治将校が軍警察の特殊部隊を引き連れてきて逮捕ということになりかねません」
「だとよ。義成そのときは揃って逮捕されよう。天儀が見込むほどのバカとランデブーなら俺も満足だ」
アキノック将軍のこの言い分に、俺は苦い顔だ。そうだ俺も間違いなく処分対象だ。くそ……。始末書と減給は確実。星守先輩にはどんな顔をされるか。火水風と鬼美笑に愛想つかされなきゃいいが。
が、事態は俺の思っていた方向には進まなかったというか、アキノック将軍の思いどおりにはいかなかった。
「いえ、アキノック将軍。参月特命は、違いますよ。処分なんてありえません」
「え! なでだよエレナ。こいつもエッチなコスプレのメロンヶ丘とスイカ連峰をめっちゃ楽しんでたぞ!」
「は? えっと、メロン……? なんですかそれ? そのとても卑猥で恥ずかしい言葉は?」
エレナ副総監が、はたから見ても冷えあがるような冷たい表情と声色でいった。これにはアキノック将軍も縮みあがり、恥というものを覚えたようだ。
「残念ですがアキノック将軍。宇宙船のすべての部屋には、カメラとマイクの設置の義務があります。例外は存在しない。ご覧になります? あの部屋での一部始終を。三日前から準備するさまと、逃げ出すところまでバッチリ記録されているのですよ」
「そんなはずはない。その手の対策はバッチリだ」
「あら、ずいぶんなご自信ですけれど、その対策を担っていた兵員達が、いつまでもご自身に忠実という確証は、どこからくるのかしら?」
「チクショウ! 電子戦科の野郎どもトチりやがったな。いや、裏切ったか!」
「まったく一級戦力を、不正の行為の隠蔽につかうだなんて、なにをお考えなのか……。私は副総監として恥ずかしいかぎりです。おかげで私は、彼らと取引するハメに。こちら側に、ついたら今回だけは処分を見送るなんていう約束をすることになったんですよ」
アキノック将軍がガックリとうなだれた。今度こそ完全にあきらめたようだ。
「えっと、エレナ副総監。つまり俺は?」
「大丈夫ですよ参月特命。あなたが、アキノック将軍に必死に抗議していた様子は、こちらでも確認していますし記録にも残っています。ま、女性に言い寄られて鼻の下は伸ばしていましたけれどセーフです」
「よ、よかった……」
俺が一安心するなか、
「くそ! 俺はよくねえ!」
とアキノック将軍は悪態だ。
ふ、悪は滅びた……。いや。滅びたのか? いや、まて。俺の任務は、アキノック将軍の更生だ。それが天儀総司令の意図。ヤバい。滅ぼしたらまずいぞ! 天儀総司令は、アキノック将軍が少なくとも戦線総監として留任し、戦ってくれることを強く希望している……。
だが、そんな俺の焦りなどエレナ副総監はしらず、アキノック将軍を連行するように誘導し二人は歩き始めている。
「では、アキノック将軍。お部屋のほうで、ご自身の減給処分と社会奉仕活動処分の書類にサインをしていただきます」
「うへー……」
「そんな顔をしたってダメですよ。それにあんなに行きたがっていた総監室じゃないですか。いまからそこへいけるんだから、ほらほら笑って」
「エレナてめえ……。くそーかなわん」
俺は二人を追ったが、アキノック将軍の処分については、それ以上問えずに、戦線総監室に入ったのだった。
ヤバい。知行合一。感じたら行動と、カッとなって動いたら、アキノック将軍を更生させるどころか、解任に追い込んでしまったんじゃないか……。どうしよう。天儀総司令に殺される……。




