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ストーカーは異世界でも女暗殺者(ストーカー)やってます☆   作者: 後伸季孝
1章 私ストーカーだけど異世界転移しました
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ストーカーと交通事故

ネタバレ:


      事故る




「ふふ、ぐふふふふ、ふひひ、今日もひのりちゃんは可愛いなぁ……」


 私、飛鷹夏目(ヒダカナツメ)25歳!

 平日の真昼間から公園のベンチで本を読むフリをして、無邪気にはしゃぐ可愛い幼女を監視するピッチピチの美人小説家!(自称)

 時間の許す限り公園に入り浸り、身の回りの様々な危険から幼女を守り眺める。という完全に正義に基づいた非常に健全で地球に優しい趣味を持ってます。

 ちなみに可愛い男の子でも可。


 そんな私の最近の推し幼女は専らヒノリちゃん!

 本名は鶴屋クリスティーナ日乃莉、8才で血液型A型。

 とってもベリーでキュートでプリティー可愛い幼女ちゃんなのだ! え、意味が重複しすぎ? はいはい、細かいことは気にしなーい。


 なんたってヒノリちゃんは純情可憐、絶世独立、羞花閉月、天姿国色、唯一無二、そーんな言葉がピッタリお似合いなくらいの絶世の幼女! パッチリお目目と艶々サラサラの白銀の御髪、雪のように白い素肌。

 なんといってもあの屈託の無いあの天使の笑顔! 一目見て思ったね。どうやって結婚しようかな~って。


 とか思ってると、もう夕暮れ。

 いやー、時間が経つのはなんと早いことか……。

 あっ、ヒノリちゃんがお友達とバイバイしてる。カワイイ! バイバイヒノリちゃんカワイイ! ヒノリちゃんもお家に帰るみたい。よし、今日()ちゃんと帰宅するまでお見送りするぞー。おー!


 これもいつもの日課。

 ……いえ、使命と言っても過言ではないね。

 ひのりちゃんの「おかあさんただいまー!」を聴くまで、私が悪い大人に会わせないようにするのが私の天から授かりし使命なのだよ!


 こういうのなんて言うんだっけ……?

 ぇえーと……、そう、SP!

 セキュリティポリス! 私はヒノリちゃんのSPなのだっー! えっ、ストーカープロフェッショナルだろって? うっせぇ! と言うことで追跡開始だー、ひゃっふー!


 開いていた本をぱたりとクールに閉じて、颯爽とベンチから立ち上がる。ヒノリちゃんが公園から出ていくのを確認して、ついて行くぞー!

 ヒノリちゃんと遊んでいた子達は幸い(・・)帰宅路が反対側なので、ヒノリちゃんは一人で帰るのです。まったく、あんな絶世の幼女を一人で歩いて帰らせるなんて、周りのショタ達はなにをしているんだ! 世も末だな。仕方ないから、私がひのりちゃんを守るんだぞ。仕方ないから!


 今日のヒノリちゃんは余程楽しかったのか、ルンルン気分でスキップ帰宅中。

 あ~撮りたい! あのスキップ動画を撮影して、延々ループする動画作りたい~! スキップの勢いで跳ねるミニなスカートから覗くおみ足を永久に保存していきたい!

 くっ、しかし盗撮はダメッ。絶対!

 夢中になって撮ってたら後ろから肩を叩かれて……なんてことがあって封印したのよ。本当にあの時、警察呼ばれなくて良かったー。私女で良かったー。


 おっと、いけないいけない、ヒノリちゃんの警護を続けなければ!

 今は信号待ちか……。


 そんな時、ピリリン――! とナツメに電流走る!


 あはっ、いい事思いついた。私いい事思いついちゃったよ!

 私も横断歩道で待てばヒノリちゃんの真横! 近くに行けるんじゃない!?

 もしや、私ってば天才じゃ……。

 よし、思い立ったらすぐ行動だー。いくぜー! やっふぃー!



*************



 えー、ただいま現場のナツメです! 現在私のいる場所はそうっ!


 ひ、ひ、ヒノリちゃんの近くに、近くにいます! というか真横です! 近いっ、ひのりちゃん近いよっ! はわわー。やばっ近くでみたらもっと可愛い! しかも遊んでたから汗だくじゃない!? 幼女の汗だくなんて最高過ぎない? そのまま抱きついて欲しい。はぁああ、匂い、匂いだけでも……。


 ナツメは少しずつにじり寄っていく。

 幼女ヒノリは気付かない。


 もうちょい近づけ……。


 と、いきなりヒノリちゃんは動きだした。


 ば、ばれた!?


 しかしナツメの警戒は杞憂でヒノリちゃんはそのまま横断歩道に向かって歩き出した。

 前を見ると歩行者信号は青になっていただけだった。


 なんだよ~、あと一時間くらい赤だったらいいのに。信号機のいけずぅー。


 よし、こうなったら信号機作る会社にでも入社して、ここの信号だけ一時間くらい赤にしてやろう!

 うん、中々いい考えね。

 後で履歴書の紙買って帰ろうかしら。


 そんなことを考えていると、前方で車のクラクションが鳴り響く。


「ヒノリちゃん!?」


 目の前ではトラックが絶対に止まれないような勢いでヒノリに迫っていた。


「ダメっ!」

「えっ?」


 私は思わず身を乗り出し目の前のヒノリちゃんの背中を強く押した。

 そして信号無視のトラックに勢いよく……。



 私は、轢かれた。




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