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私立調査班  作者: ふりまじん


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7/7

夕暮れ


「(//ー//)………わっ、w、私の作品がっ、夏のアニメになることに決まったのっ(//ー//)…で、少し、調べたいことが出来たので、およびしたのよ。」

作者は自分のキャラに赤面しながらそういった。その様子があまりにも面白かったので、私も笑いたくなるのを我慢するのに苦労しました。ただ、小林青年だけは爽やかな笑顔のまま作者を見つめています。

「はい。それでご依頼の内容をお伺いしたいのですが。」

と、小林はタブレットをカバンから取り出した。そして、録音してもいいかを確認する。

作者は『録音』という言葉に緊張しながら頷いた。


「私が知りたいのは、柳田國男先生の西洋での人間関係。主に小説や民話の関係の交友関係。そして、ここから、超常現象、交霊、魔術の秘密結社やサロンに行き来している人物を探して欲しいの。

私は、乱歩先生の『悪霊』をベースに話を書いているのだけれど、ゆくゆくはゲームシナリオの展開にしてゆきたいのよ。で、現在はUFOの関係で進んでいる話と、分岐を別れて心霊関係でも物語を成立できるかを知りたいの。お願いできるかしら?」

と、少し、赤面しつつ落ち着いて作者は言って、そこから、間を置いて、なんだか汗をかくほど赤面して続けた。

「調査費は、気にしなくて、気にしなくてよろしくてよっ(;ω;)

だって、ワタクシ、人気作家ですものっ(><) 調査費の、10万や20万、 なんともありませんわ。」

と、血の涙を流しそうなほど歪んだ顔で裏腹のセリフを言ったのでした。

ああ、なんとおいたわしい。そして、愛おしいのでしょう。

3万字1円の現実と、10万円をポケットマネーで支払える空想の世界の間で、作者の心は暴風雨の小舟のように揺れているのです。

「有り難うございます。まずはネット、図書館を中心に調べて、そこからの展開を相談するのというのではどうでしょうか?」

平成レトロの小林は、ハキハキと物事を進めてゆく。

「よろしいわ。面白い結果を楽しみにしているわ。」

と、作者はそこまで言って、耐えられないとばかりに、全てを元に戻しました。


「はぁ。なんか、今回は大変だったわ。でも、こういう仕事の話、面白いわね。そして、小林、なかなかいいキャラクターだわ。私、『ミステリー大賞』を放置してるんだけれど、あれも、なんとかしないといけないの。克也が、克也の長文の人類滅亡メッセージに、可愛らしいうさぎのスタンプで『いいね』をしたら、ブチ切れられて、もう、連絡してくるなって、そう言われたの(><)

あの話は、最後に、克也の研究を発表する物語だったけれど、それが使えなくなったから、私、本当に、私が、本当に『ミステリー大賞』に投稿できるような 何か を作らないといけなくなったのよっ。

でも、ここで小林青年、なんかいいわ。彼となら、何か、素敵なモキュメンタリーを作れそうな気がするのっ。その為には、ああ、その為には、頑張って、『悪霊』の秘密を探らなきゃいけないのよっ。」

作者はそう言って、一気に冷めた紅茶を飲み干した。

それから、遠くを見るような顔で、こうぼやいた。


「小林って、コバヤシって表記に変えると、なんだか、あの、有名なミステリー作品を思い起こさせるの。でも、乱歩の作品からのキャラだからパクリではないし、いい感じにいい感じなんだよね。

そして、これからのトレンドは、ホラーのモキュメンタリーなんだって!

なんかさ、こんなの、出来すぎていると思わない??」

作者は疲れた顔で私を見た。

「さあ、貴女はガリンペイロもびっくりの金鉱探しの名人ですから。どうでしょうか。」

私は新たに登場したキャラクターと作者の行先を思ってため息が出た。

春の気配が、夕闇と一緒に私たちを包んでいました。

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