17/17
第16話 集会⑤
その叫びの様な声を聞き、ほとんどの人が一斉に戦闘態勢に入り、彩斗と彩斗の頭に乗っているスカーレッドに意識が向けられていた。
また、彩斗の家族も全員彩斗から離れ、戦闘態勢になっていた。
「……スカーレッド?」
彩斗は一応スカーレッドに声を掛けたがやはり返事はなかった。彩斗は取りあえずこの状態を何とかしようと試みる事にした。
「えーと、その、このスカーレッドが多くの人を殺したと言うのは一体何の冗談ですか?」
「冗談ではないわ。そいつは敵よ」
「こんな可愛い精霊なのに?」
「いい加減にして!その前に貴方はわかっているのではないの?そこの精霊の名前がスカーレッドと言う本当の名前ではないことに、そして、そいつは……」
しかし、その精霊が続きの言葉を吐く前に辺りが炎に包まれた。
それはスカーレッドの仕業であった。




