Game start!
更新スタートしましたー!
ネット専用語句については、後書きの方に解説していきたいと思います。
抜けている部分がありましたら、遠慮なく突きつけてくださいッ!
俺の名前は『吉田 祥』。
公立高校に通う1年生だ。夏休みも越えて9月の今、俺は猛烈に趣向を凝らす趣味がある。
それは『オンラインゲーム』というやつだ。
俗に言うMassively Multiplayer Online Role Playing Game(略称MMORPG)。
『多人数同時参加型オンラインRPG』というやつだ。
やり始めてまだ1カ月と言ったところだが、なかなかやりこんでいる方だとは思っている。
今もやっていて、熱中しているわけだが……。
お、チャットだ。画面ログへと見やる。
執行者K:誰かバルログ一緒に行こうぜ!
Boostα:おお、ついにバルログに出陣か
堕ちた使者:俺も協力するよ~
執行者K:よっしゃー! αさん、使者さんに感謝っす!
Boostα:ドロップ品wktk
堕ちた使者:バルログと言ったら『邪剣』ですね。
執行者K:んじゃソレ狙いで! @30分後にでも冥界の入口で落ちあいましょう
Boostα:りょーかぃ
堕ちた使者:OK
今日も面白い。仲間と何かをするのは楽しいし、飽きない。
ちなみに言うと、バルログとはこのオンラインゲーム『H-E-R-O』界でのボス敵。
全てのボスをひっくるめてみると高いランクではないが、それでも強くて名は広まっている。
邪剣と称されるブラックロードは剣としては名品で剣という分類で分けてみてもランクは高い。
雑魚敵をちまちま倒して偶然手に入れる武器とは格が違っており、
雑魚敵から入手は不可能で、雑魚相手だとこの攻撃力のランクの武器を手に入れるには、
俺が今狩っている敵よりももう7,8ランクほど高くならないとならない。
故に、ブラックロードは誰もが憂いの目線を見せるほど。ゲーム内では所有者は
強者扱いの対象になっていて、強者の証でもある。
「くぅぅぅ、ついに俺もバルログか。」
友達にでもメールしておくか。学校には俺と同じオンラインゲームをやっているやつが3人ほどいる。
メール送信完了ッと。あいつらの憂いの目線が目に浮かぶな!
さてと、集合時間よりもずいぶんと早く冥界の入口に着いちまった。
すると、しばらくしてから冥界の入口にとあるプレイヤーが訪れた。
見た目は女か? 凄くやりこんでいそうなアバターもつけていて、なんだか強そうだ。
名前は……『GirlHeats』か……。
GirlHeart:堕ちた使者さん?
堕ちた使者:ん、はい?
GirlHeart:やり込んでますね。このゲームは楽しいですか?
このプレイヤー、急に話しかけてくるとは。まぁ、色んな事も起きるし、それも面白味の一つと言う感じで、
俺はオンラインを今の今まで満喫いたわけだがな。こういう急な展開ぐらい、割り切ってやるか。
堕ちた使者:そりゃまぁ楽しいです!
Girl]heart:どれくらい楽しいですか?
堕ちた使者:このゲームの世界に入りたいくらい!
GirlHeart:なら、招待してあげましょうか?
なんなんだこのプレイヤーは。おかしなことばかり打ち込んできて……
堕ちた使者:招待?
GirlHeart:はい。すぐにこちらにこれますよ。
うっぜぇぇぇ!! からかっているとしか思えん! なら、やってもらおうじゃないか!
ん、待てよ? もしかしてこれはもっと面白い……ボス戦のメンバー募集の暗喩か?
そうか、そうなのか!?
堕ちた使者:なら是非招待してくださいw wktk
GirlHeart:そのままでじっとしててくださいね
最後のGirlHeartのログを見た直後、俺はめまいに襲われた。
「う、お……?」
視界が暗くなって……いく?
「う、うう……」
薄眼を開けると明るい。光が差し込んでいる。
が、そこは部屋ではなく、室内でもない。外だ。しかも緑が広がっている。
「……え、ここどこ!?」
思わず声に出す。
マジで、ここどこぉぉぉぉぉぉ!?
平和的な緑の草原の上に俺がいるってどういうことなのぉぉぉ!?
「ねぇ、そこの君。」
驚愕しているとなりで声を掛ける人がいた。
「ん、え?」
振り向くと顔つきの良い男性がいた。
「き、君は……。」
「『閃光ロイス』って言えばわかるかな?」
「せ、閃光ロイス……!!」
閃光ロイスといえば、H-E-R-O界では屈指の英雄プレイヤーじゃないか!!
「どうして英雄がここに! 確か今じゃLv109で職業が『ドラゴンナイト』……。」
「良く知ってるね。」
「あなたのブログはまめにチェックしてましたから……。」
閃光ロイスはブログも経営していて、そこにこうして自分の成果等々を更新している。
このオンラインゲームでは有名人の代名詞とも言われているほど。
「そ、それで……ロイスが一体僕に何のようですか?」
「簡単な話さ。……一緒に旅をしないか。」
「え?」
最後の俺の一言を放った時の瞬間は脳裏に刻み込まれたよ。あえて言おう『どうしてこうなった』とな!!
ドロップ:本来の意味は『落とす』だが、この場合は敵が落とすアイテムという意味。誰かから貰ったり、以来の報酬として入手した場合とは区別される。
wktk:ワクワクテカテカ。要するに『期待しちゃうな~』という解釈の仕方で間違いは無いと思う。
@:『後』をタイプ省略した場合に用いられる。例:後1時間→@1時間
もちろん時間以外にも個数等々に使ってもOK.
Lv:レベル。実装初期ではLv100が上限だったが、
大型アップデートの度にそれらの上限の枠が徐々に上がっていくという
のがこのゲームのオリジナル感溢れるシステム。ちなみに今現在はLv120が限度。
職業:ゲームではよく使われる設定。選択により決定され、
それにより他のプレイヤーとスキル等に大きな差が生まれる。
効果や恩恵は千差万別。




