第64話 シーサイドPK開幕
作者です。緊急の追記です。
明日、金曜は急遽仕事をお休みして制作の続きをさらに行います__。
みなさんに温かいストーリーを展開できるようこれからも精進していきますので応援してください。
主人公の本当の名前やGR86の熱い描写も待っていますのでご期待ください__!
若林「さぁ!始まりました!第4戦シーサイドPK相馬-----!!
実況は私...運営本部実況委員会の若林がお送りします!」
「全国屈指の潮風バトル__!第4戦の舞台は、東北の最大の港街福島県相馬市松川浦です!!」
その時......、会場にふわりと、柔らかい風が流れ込んだ。
若林「本日から実況をともにしてくださるゲストをお呼びしてまいります!
一人目のSPゲストは......!」
風と共に静かに舞い降りるように現れた女性。
見た目は高校生ぐらいで若葉色の髪の毛にポニーテールとサイドテールにショートヘアと魅力満点の女の子が現れた。
白と青のワンピースが風になびき、彼女の周囲だけ空気がすこし澄んでいた......。
ベルギー「はい...!ベルギーです!よろしくお願いします!」
その声は、まるで風がささやいてるような優しい響きだった.....。
※ベルギーとはもともとどんなキャラなの?
過去の時系列であるアドバンテイル小説版17話をみてね_?
運営「うぉぉぉー...涼しい!
実況席、とても澄んできました!
これが豊穣術の使い手なんでしょうか!??」
ベルギー「潮の流れと海辺の風が気持ちいいですね......。
レースってこんなに空気が変わる時間があるんです。
風向きが変わったときだからこそ、勝負が動く......そんな感じがするんです。」
スタート地点、腹切カナタの86が静かに佇む。
4本出しマフラーが低く血を鳴らしていたその時ーー
風が止まった。
ブウウウウウゥゥンー......
重厚で落ち着いた直列6気筒の音がまるで老練の獣の目覚めのように響く。
ゆっくりと出てきたのはSILVERのBMW Z4。
車体には派手なステッカーもない。
あるのは、静かな鋭さと年季の入ったオーラだけだ。
そして、Z4のウィンドウがスッと下がる。
中から現れたのは、少し焼けているような肌と笑いをすこしにやりと浮かべる大柄な男だった。
落ち着いた声で、まるで何十年もこの瞬間を知っているようかのようにーー。
古田「古田だ.....銀河直行アクセスっていうバス会社につとめているものさー......」
実況席で風が吹いた。
ベルギーがマイクに手を添えながら目を細める。
ベルギー「彼...ただものじゃありませんね。」
若林(運営実況)「ーーと、言いますと?」
ベルギー「このZ4から本格的なオーラを感じるんです。作りに関しても......。
積み重ねた走りがこの道を知っているというわけなんです。」
そして、その静かなZ4の前に腹切カナタの赤い戦闘機である86がいる。
経験と本能が交差しそうだーー。
そこに黄色いスイフトスポーツがカナタの86の横に止めて降りてくるーー。
チャンピオンイエローのボディにシャープなエアロが光りだす。
伊藤翔太。
初戦では5位でカナタとのドッグファイトに敗北するも高評価のバトルを演じる。
須賀川戦では8位になるも、大玉戦では非力な車の武器を見せつけ3位になる。
伊藤「カナタァ!!久しぶりだなァ_!!」
「今日はーー絶対負けねぇぞ!!」
ハンドルを握る手に力が入る。
伊藤がスイスポのフロントにサッと腰を掛けて座った。
伊藤「こっちのスイスポも、セッティング変えてきたんだよ!
ギア比も葬って、完全・最高速仕様だ!!!」
カナタが静かに目を開く。そして笑った。
カナタ「......ああ!」
「こっちの86も......もっと強くなってるぞ!!!」
4本出しマフラーが咆哮を上げている。
ブオォォォォン......ボボボボボォンッ!!
排気音が、伊藤のスイスポの横腹を叩くように響く。
ベルギー「...風がぶつかり合っていますね......。言葉じゃなくマシンの鼓動で彼らの魂がぶつかり合っています......」
若林「まさに言葉よりも先に、勝負がはじまってるってヤツだぁああああ!」
若き雷鳴チャンピオンイエローと覚醒した赤い戦闘機。
親友であり、宿命のライバル。
今、二人の「進化」がぶつかる瞬間が......迫っている。




