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86伝説エーペックス[POWER!!!]  作者: SAI
POWER!!!米沢編
403/425

米沢編第15話 岡田のヤリス

K352

若林「まだだッ!! まだ終わらないッ!! 予選終了のホーンを切り裂いて、もう一台の怪物がスタートラインに現れたァァァッ!! 22人目は、、、 岡田大成!!! 白いGRヤリスが、、、、、今、猛烈な勢いでグリッドを震わせているゥゥゥッ!!」


純白のボディに身を包んだ、WRC譲りの戦闘機。

これまではGRカローラを駆っていた岡田が選んだ新しい相棒は、より軽量で、より鋭い旋回性能を持つ「GRヤリス」だった。


カナタ「岡田、GRカローラから変えたんだ......っ!!」


親友の予期せぬマシンチェンジに、カナタの目が見開かれる。

その選択が意味するのは、ただ一つの目的。「勝つため」の最短距離だ。


岡田「まぁな……。カローラもいい車だったが、この峠でトップの化物共を食うには、コイツの身軽さが必要だったんだ……ッ!! 」

「つまりヤリスの軽いボディのほうが小回りがしやすいってわけなんだ......。」

「俺は小回りの効く車が大好きだ....!!ただあのカローラと気持ちが分かれるのは...泣きたいほど悔しいんだ....ッ!!!」


ドシュウウウウウン!!!!!!


マヒロ「わぁ☆ 岡田くん、勝負に出たねっ! GRヤリスの4WDシステムなら、板谷峠の複雑なリズムを完璧に刻めるはずだよっ☆ まさに、米沢の雪原を駆け抜ける『白い狼』だねっ☆」


若林「岡田大成、GRヤリス!! 予選の最後に全てをひっくり返すかアアアアッ!? 」


ユラッ...ギャアアアアアアアア!!!!!


30人の運営スタッフたちが、22台目となるマシンのデータ入力を急ぐ。

岡田のヤリスは、強烈なトラクションで地面を蹴り上げ、一瞬でトップスピードへと到達した。


若林「岡田のヤリスがはやあああああああああい!!!!!!!

コースレコードに迫るこの圧巻!!!!これが今噂のGRヤリスなのかアアアアアア!!???もうすぐでゴール!!!さぁ、コースレコードに迫るううううううう!!!!!!」


伊藤翔太「岡田もかよ!どうなってんだ....!??」


ギュオオオオオオオオ!!!シャコン!!!!

ドッシュウウウウウウウウン!!!!!ギャンッッ!!!!!!!


若林「決まったァァァァァッ!! 岡田大成! 暫定5位でゴオオオオオオオオオル!!!

なんという若き天才ッ! マシンをGRヤリスに変えた途端、ぶっつけ本番に近いこの予選で、並み居るスーパーカーをなぎ倒して5位に滑り込んだァァァッ!!決勝が楽しみで仕方なあああああああああああああい!!!!!!!!」


ゴール地点、白いヤリスのブレーキローターが真っ赤に焼け、パチパチと熱を放っている。

岡田はヘルメットを脱ぐと、先にゴールしていたカナタに向かって小さく拳を突き出した。


岡田「……ハァ、ハァ……。どうだカナタ、このヤリスなら……お前の背中に手が届くぜッ!!」


カナタ「……すごいよ岡田くん。5位か……。決勝で一緒に走れるのが、今から楽しみだ」


マヒロ「うわぁ☆ 岡田くん、本当にやり遂げちゃったねっ! GRヤリスのあの身軽さ、まさに峠の魔法使いだよっ☆ これで暫定5位……トップ5の景色が、一気に新世代の熱気に包まれたねっ☆」


若林「ゾフィアを6位に、相川を7位に押し下げたッ!! 岡田大成、まさに予選のトリを飾るにふさわしい、衝撃のラストアタックでしたッ!!」


若林「あー!そうでした! 白いLFA、、、シラヌイさんの登場です、、、、ッ!!! 予選終了のゲートをこじ開けるように、レクサスが誇る伝説のV10サウンドが板谷峠に鳴り響きましたァァァッ!!!」


パールの輝きを放つ、究極の国産スーパーカー・レクサス LFA。

そのコクピットで静かに精神を研ぎ澄ませているのは、神秘的なオーラを纏ったドライバー、シラヌイ。


シラヌイ「私は?」


若林「もちろんですッ! あなたの走りを見ずして、この予選は終われません!!」


花「シラヌイちゃんやっと来た、、、、!」


スタート地点で自分の出走を終えていた山吹花が、安堵と期待の混ざった表情で白いLFAを見つめる。二人の間には、言葉を超えたライバルとしての、そして友としての強い絆が流れていた。


マヒロ「うわぁ☆ LFAのV10エンジン……マヒロの耳には、天使の歌声に聞こえるよっ! あの白いボディ、ブリザードの中に溶けちゃいそうなくらい綺麗だねっ☆ シラヌイさんの走り、20万人のフォロワーのみんなも固唾を飲んで見守ってるよっ☆」


若林「さあ、天使の咆哮が米沢の山々を震わせるッ!! シラヌイ、レクサス LFA……スタートォォォッ!!」


9000回転まで一気に吹け上がるV10サウンドを残し、白いLFAは光の矢となってコースへと消えていった。

30人の運営スタッフたちは、そのあまりに美しい排気音に一瞬作業の手を止め、モニターに映し出される白い残像を追いかけた。


フェルリア「予選途中ですが、、、あの、、、私、、、走ったのに順位に入ってませんが、、、」


若林「ハッ!? し、失礼いたしましたァァァッ!!! 私の、私の不徳の致すところですッ!! フェルリア選手、あなたのシビックTYPE Rの激走、30人の運営スタッフ全員の目に、そして私の魂に焼き付いておりましたッ!!」


若林が実況席でこれ以上ないほどの土下座を見せる。

白のシビックTYPE R (FD2)を駆るフェルリアが、ピットから少し困ったような、それでいて芯の強い表情でこちらを見つめていた。


マヒロ「若林さん、ダメだよーっ☆ フェルリアちゃんのVTECの歌声、マヒロはミントフラッペを飲みながらしっかり聴いてたもんっ! 順位表に入れ忘れちゃうなんて、若林さんにも『ふーふー』して凍らせちゃおうかなっ☆」


若林「申し訳ありませんッ!! すぐに、すぐに修正いたします!! 24人、現在エントリーしている全24名の魂の序列、これが真実のランキングですッ!!」


30人の運営スタッフたちが、滝のような汗を流しながらフェルリアの計測データを再確認し、公式掲示板の順位を瞬時に書き換えた。


イヨ「イヨ、こんな下じゃないよ?? ちとせさんの1つ下にいたよ、、、、?」


若林「ギャァァァァァッ!! 申し訳ありませんッ、申し訳ありませんッ!! イヨ選手、あなたの『神の領域』の走りを、この若林、完全に見失っておりましたッ!! 30人の運営スタッフ、何をやっているんだッ! 修正だ、今すぐ修正しろォォォッ!!」


実況席の若林がパニック状態でキーボードを叩く。

最新のGRスープラを駆るイヨは、ちとせのRZ34が刻んだ「白い吹雪」のラインを完璧になぞり、コンマ差でその背後にピタリとつけていたのだ。


マヒロ「あわわ☆ 若林さん、ミントフラッペの冷気で頭がフリーズしすぎだよーっ! イヨちゃんのスープラ、ちとせさんとランデブー走行みたいな神タイムを出してたのにっ☆ イヨちゃん、ごめんねっ! 今すぐ一番綺麗なパステルグリーンで名前を書き直してあげるねっ☆」


イヨ「……うん。イヨ、次はフリスさんの隣に行くから。見てて」


イヨは静かに、だが確かな自信を込めて呟いた。

暫定3位。王者のすぐ後ろで牙を研ぐ少女の姿に、会場の誰もが息を呑んだ。


若林「出たァァァァァッ!! タイム更新!!! シラヌイ、レクサス LFA!! チェックポイントからの驚異的な伸びで、ちとせをコンマ05秒上回ったァッ!! 暫定2位に浮上ォォォォォッ!!!」


白いLFAが、ゴールラインを「天使の咆哮」と共に駆け抜ける。

9000回転オーバーの超高周波サウンドが、板谷の峠全体を震わせ、観客たちの肌に鳥肌を立てさせた。


シラヌイ「……ふぅ。少し、風に乗れた気がする」


シラヌイは静かにマシンを停め、パールのボディから降り立つ。

その表情はどこまでも冷静だが、LFAのリアからは、限界を超えた熱気が陽炎となって立ち上っていた。


マヒロ「すごすぎるよぉぉぉっ☆ ちとせさんのRZ34を超えて、フリスくんのポルシェに王手をかけたねっ! シラヌイさんのLFA、まさに光の速さだよっ☆ 20万人のフォロワーのみんなも、今の咆哮に酔いしれちゃってるよーっ☆」


ちとせ「おお〜、、、抜かれちゃったね〜。でも、シラヌイちゃんの音、すっごく綺麗だったからいいよ〜☆ もへ〜……」


2位に躍り出たシラヌイ、3位に後退したちとせ、そして4位のイヨ。

王座を囲む上位陣の密度が、かつてないほどに高まっていく。


30人の運営スタッフたちは、シラヌイが叩き出した異次元のセクタータイムを、震える手で公式記録に刻み込んだ。


若林「まだだッ! まだまだ終わらないッ!! 予選終了のゲートを強引にこじ開け、さらなる強者たちが板谷の峠になだれ込んできましたァァァッ!!」


まず現れたのは、鮮やかなオレンジ色のNDロードスター。陽太は、非力なパワーを一切の無駄がないコーナリング速度で補い、まるで峠を舞う木の葉のように軽やかにゴールを駆け抜けた!


続いて、カナタの86と対をなす蒼き閃光、SUBARU BRZ! 神代ナツメは、水平対向エンジンの低重心を活かし、地面に吸い付くような安定した激走を見せつけるッ!!


若林「そして……なんだ、あの地響きはッ!? 漆黒の魔王、ブガッティ・シロンだァァァッ!! 坂田五郎丸、1500馬力の暴力を狭い米沢の道に叩きつけているゥゥゥッ!!」


マヒロ「うわぁ☆ あのシロン、通った後のアスファルトがめくれ上がってるよぉっ! 坂田さんの執念が、黒い悪魔になって襲いかかってくるみたいだねっ☆」


さらに、その直後を猛追するのは黄色のケイワークス! 川村修一は、軽自動車とは思えないハイレスポンスな加速を武器に、シロンの巨大な背中を追い詰めるような鋭い突進を見せた!


若林「陽太! ナツメ! 坂田! 川村ァッ!! 28人の魂が、今、米沢の地に全て刻まれたァァァッ!!」


30人の運営スタッフたちは、あまりの過密スケジュールに悲鳴を上げながらも、1500馬力のシロンと660ccベースのケイワークスという、極端なデータの対比を必死に処理し、最新の順位表へと反映させた!


若林「きたあああ!!! ゴールして暫定7位だァァァァァ!!!! 森下遊矢! かつてのパッソ使いが、787Bの咆哮を纏って米沢のTOP10を力ずくでこじ開けたァァァッ!!」


若林「まだだッ! まだ4、5人いますね、、、!!! ついに来ました!!! 787Bエンジンスワップした銀色のRX-8! ちとせさんの吹雪に身を任せたように吹雪の瞳で立ちはだかる! 以前のパッソとはパワーも雰囲気も違いすぎる!!!」


板谷の峠に、耳を裂くような超高周波のハウリングが響き渡る。それはかつてのル・マン覇者、マツダ787Bが奏でた伝説の4ローターサウンド。

銀色のボディに身を包んだRX-8の運転席、森下遊矢の瞳には、かつての面影はなく、ちとせの「白い吹雪」を宿したような冷たい光が宿っていた。


若林「...森下遊矢ァァァァァア!!!!!!」


カナタ「なんだ!? あのRX-8!? エンジン音が……普通じゃない。まるで生き物の叫び声だ……!!」


伊藤「森下!車パッソから変えたのか? それに、雰囲気もまるで吹雪のようだ......!! まるで別人がハンドルを握っているみたいだぜ」


花「ちとせ、、、何か吹き込んだでしょ? 森下くんに、、、どっかで、、、、、、」


ちとせ「もへ〜、、、ちょっとだけね〜☆ 吹雪の中の歩き方を教えてあげただけだよ〜」


隣で「もへ〜」と笑うちとせの横で、森下は無言のまま、4ローターの咆哮を解き放った。

シルバーの機体は、路面を凍りつかせるような鋭い加速で、スタートラインを蹴り飛ばした。


30人の運営スタッフたちは、RX-8から発せられる「異常な熱量」と「冷徹なライン取り」に、計測器の故障を疑うほどの衝撃を受けた。


ゴールラインを駆け抜けた銀色のRX-8。

超高回転域から解き放たれた4ローターの余韻が、飯坂の山々に「キィィィィィィン」と鋭く残り続けている。


森下「……ちとせさん。あなたの言う通り、吹雪の中は……こんなにも自由だった」


森下はマシンを降りると、ちとせに向かって深く一礼した。

その瞳にはまだ「吹雪の瞳」の冷徹な輝きが宿っており、近くにいた相川やユナは、その静かなる威圧感に思わず息を呑む。


マヒロ「すごすぎるよぉっ☆ 森下くん、あのRX-8を完全に支配してたねっ! 暫定7位……、軽量なユナちゃんの86や、パワー自慢のゾフィアさんのC7の間に、銀色の吹雪が突き刺さったよっ☆」


若林「これでランキングはまたもや大激震ッ!! 岡田大成に続き、この森下遊矢までもが上位陣の平穏を打ち砕いたッ!! 30人の運営スタッフも、この『パッソからの超進化』という異常事態に、データの再入力で大わらわだァッ!!」


ちとせ「もへ〜、、、いい顔になったね〜、遊矢くん。明日の決勝が、もっと楽しみになっちゃった☆」


若林「お待たせいたしましたァァァッ!! 5日間にわたる熾烈な予選、そして予想だにしない延長戦の末、ついに全30名のリザルトが確定いたしましたッ!! 泣いても笑っても、この30名が明日の米沢グランプリ・決勝の主役ですッ!!」


マヒロ「みんな、本当にお疲れ様だよっ☆ 1位のフリスくんから30位の田中さんまで、一人一人の走りがミントフラッペの輝きみたいにキラキラしてたよっ☆ 20万人のフォロワーのみんな、これが決勝進出の全30名だーっ☆」


30人の運営スタッフたちが、最終確定のスタンプを押し、リザルトを公式アーカイブへと保存した。会場の巨大スクリーンに、誇らしげに全30名の名前が映し出される。


01 | フリス | ポルシェ 718 ケイマン GT4 | 甘美なる最強

02 | シラヌイ | レクサス LFA | 天使の咆哮

03 | ちとせ | 日産 フェアレディZ RZ34 | もへ〜(白い吹雪)

04 | イヨ | トヨタ GRスープラ | 神の領域

05 | 山吹 花 | スバル WRX STI | 蒼き守護者

06 | 腹切 カナタ | REVIVE 86 TURBO | 赤きターボの継承者

07 | 森下 遊矢 | マツダ RX-8 (787B Swap) | 吹雪の瞳

08 | 岡田 大成 | トヨタ GRヤリス | 白い狼

09 | ゾフィア | シボレー コルベット C7 | 真紅の猛獣

10 | 高橋 勇太 | ホンダ NSX (NC1) | 銀色の断頭台

11 | 坂田 五郎丸 | ブガッティ シロン | 漆黒の魔王

12 | 相川 律 | 日産 GT-R R35 NISMO | 自称スリップマン

13 | 夢野 ユナ | トヨタ GR86 | 氷のプリン

14 | 神代 ナツメ | スバル BRZ (ZD8) | 蒼き彗星

15 | チャッピー | トヨタ GRコペン | 白髪の弾丸

16 | 天羽 シオン | ロータス エキシージ Cup 430 | 紫電の貴公子

17 | 伊藤 翔太 | スズキ スイフトスポーツ | 300馬力の衝撃

18 | 陽太 | マツダ ロードスター (ND) | 橙の旋風

19 | 川村 修一 | スズキ アルト ケイワークス | 黄色の刺客

20 | サテラ | 三菱 ランサーエボリューションVII | 水色の閃光

21 | フェルリア | ホンダ シビック TYPE R (FD2) | スイートホワイト

22 | 高村 圭吾 | 日産 フェアレディZ Z33 | 漆黒の執行者

23 | 久我 ヒカル | レクサス RCF | 青い衝撃

24 | 北斗 | メルセデス AMG GTR | 北斗神拳伝承者

25 | フブキ | ロータス エミーラ First Edition | 鋭利なる吹雪

26 | セシル | ランボルギーニ・ウラカン | 氷冠の少女

27 | クリスタ・ニールセン | フェラーリ 488 GTS | 真紅の跳ね馬

28 | クレア | 日産 GT-R R35 デビルカラー | 闇の力

29 | 古賀 加奈子 | BMW M5 G90 | 紅蓮の猛獣

30 | 田中 英二 | マツダ RX-7 FD3S | 純白の旋風

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