表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第五章 寂寥の夕日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

224/2928

第二百二十三話 材料集め

「ふう……とりあえず俺が特異点だの厄介者だとかいう話は置いておこうか。それよりも、仮にデグウス氏が俺をスパイしていたとして、誰に、なぜ、あのような残忍な方法で殺されなければならなかったのかを考えよう」


「ふむ。難しい問題じゃな」


「スパイの正体がばれて殺される……これだけなら判らなくはない。だけど首を切り落とした上で、なぜわざわざ教室まで遺体を運ぶ必要があったんだろうか?どう考えても誰かに見せ付けるためだとしか思えないんだが……」


「まあ普通に考えたらそうじゃろうな」


「つまり普通ではない?」


「それは今の段階ではわからんよ。普通かもしれないし、そうでないかも知れん。なにせ判断材料が少なすぎるからのう……」


「そうだね。確かに材料が少ないね。でもそれならば材料を集めに行けばいいんじゃない?」


「まっそういうことだな。で、どこへ行く?」


「そうだな……やはりあれが誰かに見せ付けるためのものであるなら、その対象である可能性が一番高い人のところへ行くのがいいんじゃないかな?」


「それは誰じゃ?」


「遺体が発見された三年一組の担任で、デグウス氏と親密な関係だった可能性が高い、ジェシカ・グランデール先生さ」



 2



 ガイウスたちは、放課後に集団下校で下級生たちを送り届けた後、再度合流し、ジェシカ先生の自宅へと向かうこととなった。


「お前さん、その女先生の自宅住所はわかっておるのか?」


 エルが至極真っ当に肝心なことを聞いてきた。


 するとガイウスは得意げな表情を浮かべて言った。


「当然だろう?一組のアルベルトに聞いておいたよ」


「ふむ。ならば迷子にはならなくてすみそうじゃな。それでは早速向かおうではないか」


 二人は仲良く連れ立ってジェシカ先生の下へと向かった。



「ところでお前さん、その女先生に会って何を聞くつもりなのじゃ?」


「ああ、それなんだけどね。俺が何か聞いたところで答えてくれるとは思えないし、そもそも行ったところで会ってくれるとも思えないんだよね。というのも実は昨日、アルベルトたち一組の生徒有志でジェシカ先生のところへお見舞いに行ったらしいんだけど、先生のお母さんが玄関で対応して、お見舞いの品は渡せたんだけど、結局先生には会えなかったっていうんだよ。まあそれからさらに一日経過していることだし、もしかしたらこの一日で先生が劇的に回復している可能性も無きにしも非ずだけど、やっぱりちょっと望み薄だと思うんだよねえ」


「おいおい、ちょっと待て。それではわしらは無駄足ではないか」


「いや、そこでエルにちょっとお願いしたいことがあるんだよねえ~」


 ガイウスは何やらにやにやしながらエルに流し目を送った。


「お前さん、このわしに一体何をさせるつもりなのじゃ?まったく……嫌な予感しかせんではないか……」


 エルは上唇を引きつらせながらとても嫌そうな顔つきをして、深いため息を付くのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=46484825&si
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ