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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第千四百三十四話 不確定要素

「嫌いじゃないだって?何をかっこつけているんだお前は」


 すかさずのカルラの突っ込みに、ガイウスが反論した。


「いや、だってまだ会ったばかりだよ?わかんないって」


「本当かね~?わたしには鼻の下が伸びているように見えるがね~?」


「伸びてないって。そんなことよりこの後どうするのさ?」


 ガイウスが話を変えようとした。


 だがカルラがそれを許さなかった。


「何を次の話題に行こうとしているのさ」


「だからまだ判らないって言っているだろ?しつこいな」


「しつこく聞くに決まっているだろ?何せ事は重大なんだからな」


 カルラが先程までとは打って変わって真剣な表情となった。


 ガイウスは驚き、言葉が出なかった。


 すると傍らのシェスターがガイウスに代わってカルラに問いかけた。


「ガイウス君とイオーヌの関係性が今後重要となってくるとお考えですか?」


 カルラが大きくうなずいた。


「ああ、わたしはそう思うね。どう考えてもカルビンはさして重要とは思えないからね」


「……カルビンは……あの男の役割はなんでしょうか?」


「ローエングリン教皇国にとっては重要人物だろう。だが我々にとってはそう重要ではないと思う」


「所詮人の世の栄華に過ぎぬと?」


「そうだ。神であるルキフェルにとっては、どうということもない男だ」


「確かに。ですが、ルキフェルはカルビンと友誼を結んでおります」


「友誼とはいっても、ルキフェルはその正体を明かしてはいない。ならば、単なる駒の一つに過ぎないのではないか?」


「なるほど。ですが、駒というのならばイオーヌも駒の一つに過ぎないのでは?」


「そうだな。これまではルキフェルにとって駒の一つに過ぎなかったのだろう。だが……」


「今回は当てが外れた……ならば駒の一つとは言えなくなる。そういうことですか?」


「そうだ。ルキフェルにとってイオーヌは不確定要素になったのじゃないかと思ってな?」


 シェスターは腕を組んで深く考え込んだ。


 そして考えをまとめると、ゆっくりと静かに口を開いたのであった。


「しかし、神であるルキフェルならば、当然我々は今も見られているのではないですか?」


 するとカルラが凶悪な表情となった。


「それはどうかな?」


「……見られていないと?」


「わからん。だが全てを見透かせているようで、そうでないとしたら……」


 するとシェスターもまた凶悪な面相となって言ったのだった。


「もしかしてカルラ様は、我々がルキフェルを神だと恐れ過ぎていると仰るのですか?実のところルキフェルもそれ程の力を有しているわけではないと?……」

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