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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第千四百二十九話 おもちゃ

「わかった、わかった。ガイウス君は以前にイオーヌと会っていると言うんだね?」


 笑いを堪えながら問うシェスターに対し、ガイウスが少し口を尖らせて答えた。


「そうだよ。たぶんだけどさ……」


 するとカルラが横やりを入れた。


「たぶん~?ずいぶんとあやふやな物言いじゃないかい?」


 ガイウスは真顔でカルラを睨み付けて言った。


「混ぜっ返すなよ。ハッキリと何時、何処でとかは覚えていないんだよ。ただ、どこかで出会っているはずなんだよ……」


 するとシェスターが助け船を出した。


「ふむ、イオーヌはどうだ?本当に会ったことはないか?」


 イオーヌは右手の人差し指をあごに当てて考えた。


「ん~……ないと思うけど……本当に前に会っているのかしら?」


 イオーヌが可愛らしく小首を傾げた。


 ガイウスは自らの記憶を必死にたぐるように、上を見上げて考えた。


「……会ったことがあると思うんだけどなあ~?それとも人違いなのかな~?……」


 ガイウスが自信なさげに言った。


 するとカルラが再び混ぜっ返した。


「おやおや、ずいぶんと自信なさげじゃないかい?やっぱり本当は口説いていたんじゃないのかい?」


 ガイウスはイライラから頬をピクピクと大きく引き攣らせた。


「……いや、だからさ…………もういいよ。わかったよ。俺が口説いたってことでいいよもう……」


 ガイウスは完全に切れた。


 そしてプイッとそっぽを向いたのだった。


 するとカルラが腹を抱えて笑った。


「切れた、切れた。この馬鹿、切れおった」


 シェスターは笑いを堪えながらカルラを窘めた。


「……カルラ様、どうかその辺で……」


「ほう、シェスターよ。ずいぶんとかばうではないか?実はお前も同じ穴のむじなだったりするんじゃないのか?」


 カルラの矛先が、シェスターへと向いた。


 シェスターはコホンと一つ咳払いをすると、落ち着いた声音で冷たく言い放った。


「もちろんそのようなことはありません」


 自分に向いた矛先を、シェスターの怜悧な言葉が打ち落とした。


 カルラは途端につまらない表情となった。


「シェスターよ。お前はこういう時、本当に面白くないな?」


 するとシェスターがすかさず答えた。


「当然です。わたしはカルラ様のおもちゃになる気はございませんので」


 するとガイウスがクルッと振り返って恨み言を言った。


「あ~そうだね~。俺はどうせカルラのおもちゃだよ~。そうさ、いつまでもそうやって遊べばいいさ。この人でなし……」


 ガイウスは完全にふて腐れた表情で、恨めしそうに繰り言を言い募るのであった。

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