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BANされた俺、なぜかゲーム運営側で働く ~VRMMORPGにクソ真面目に行政法をぶち込んでみました~  作者: Altis
第3章 閾の境界― The Boundary of the Gate ― 第2部 水滴穿石

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You Don’t Know Me —知ってるつもり?—

※あとがきに陳述書を掲載しています。

読まなくても本編には影響ありません。

いつもどおり、雰囲気でお願いします。


挿絵(By みてみん)


 星空サロンを出ると、夜気が少し冷たかった。





 濡れた石畳に、軒先の灯りが揺れている。


 グレンは迷わず、その上を進んでいく。

 クロセは半歩後ろを歩いた。


「ミナトさんは、どのような方ですか」


「面白いやつだよ」


「もう少し具体的にお願いします」


「会えば分かる」


 説明する気はないらしい。


 クロセが知っているのは、記録の中にいるミナトだけだった。


 小規模店舗の運営者。

 第漆転送門に関する外部審査を申し立て、入口で退けられた者。


 文章は丁寧だった。


 感情を抑え。


 事実を並べ。


 自分が対象となった理由を求めていた。




 控えめで。


 慎重で。


 それでも、最後には記録を外へ出した人物。


 文書からは、そう見える。



「さっきも言ったが、腹は座ってる」


 グレンが、思い出したように付け加えた。


「面白い方なのか、腹の据わった方なのか。どちらですか」


「両方だな」


 情報は増えた。


 理解は進まなかった。




【世界標準時】

二十二時十分




 ひよこ商会は、星空サロンからそれほど離れていなかった。


 黄色い看板には、まだ灯りがついている。


「こんな時間まで営業しているんですか」


「いや。今は夜が本番だ」


「今は?」


「最初は昼に開けてた。他の店に負けない方法はないかって、相談されてな」


「グレンさんに?」


「なんだ、その顔は」


「いえ。続けてください」


「深夜営業にしたらどうだって言った」


「それで?」


「二日後には、完全に切り替えてた」


 速い。


「試験的に、ではなく?」


「完全にだ」


 どうやら、思い切りもよいらしい。


「閉店は?」


「朝の五時くらい」


 クロセは、黄色い看板を見直した。




 丸いひよこ。


 柔らかな文字。




 見た目だけなら、早寝しそうな店だった。




 その灯りの向こうには、まだ客がいる。



【ひよこ商会】

【初心者向け装備・消耗品】

【分からないことは、お気軽にお尋ねください】




「いた」


 店内では、茶色い髪をまとめた女性が、若い客へ二つの胸当てを見せていた。


「こちらの方が安いです。ただ、長く使うなら、少し高くてもこちらがおすすめですよ」


「じゃあ、高い方がいいですか?」


「回復薬も必要でしたら、無理に選ばなくて大丈夫です」


 ミナトは、客の所持金表示を一度だけ見た。


「安い方と、回復薬を三本。それなら、次の武器修理分も残ります」


 計算した間は見えなかった。


「それでお願いします」


「はい。困ったら、また聞いてくださいね」


 客を見送っても、ミナトはすぐにはこちらを見なかった。




 売上を記録し。

 在庫を補充し。

 公開表示を確認する。


 最後に、反映時刻を書き留めた。




「よう、ミナト」


「いらっしゃい。グレンさん。少し待ってくださいね」


 声は柔らかい。


 作業を終えてから、ようやくこちらを向いた。


「お待たせしました。こちらの方は?」


「クロセだ。詳しい奴」


 雑だった。


「初めまして。ひよこ商会のミナトです」


「クロセです。突然お訪ねして、申し訳ありません」


「いえ。グレンさんが誰かを連れてくるときは、大抵、面倒事ですから」


「おい」


 否定はしないらしい。


 ミナトは柔らかく笑っていた。



 少なくとも。

 ここまでは、記録から想像した人物と大きく違わなかった。



「我々は第一段階追加措置について、黒環書庫へ執行停止を求める準備をしています」


「はい。スレッドを見てました」


「その申立人を、お願いできないかと考えています」


 笑みが消えた。


 視線が。

 クロセから、手元の資料へ落ちた。


「見せて」


挿絵(By みてみん)


 クロセが差し出すより先に、準備稿が手から抜ける。


 ミナトは、最初から読まなかった。




 申立ての趣旨。

 対象処理。

 損害。

 代替手段。


 必要な箇所だけを拾っていく。



「発動してから四時間見る。それから、残りを止める」


「はい。そのために……」


「先に結論」


「第一段階追加措置によって、ひよこ商会に生じる影響を記録し、残り時間の執行停止を求めます」


「最初からそう言って」


 次の頁。


「うちは在庫を積まない。補充は二十分ごと」


 指が動く。




【通常補充間隔】

二十分


【観測予定時間】

四時間


【未反映補充回数】

最大十二回




「十二回分」


 さらに頁をめくる。


「発動は二十二時四十分。そこから四時間」


 時間帯別の記録が開いた。




【一時間当たり平均取引件数】

二十二時台 十二・一件

二十三時台 十八・四件

〇時台   二十・三件

一時台   十七・八件




「見ての通り、最悪だよ。うちの稼ぎ時は二十三時から二時まで」


 空欄へ数字を入れる。


「きれいに丸ごと食う」


 運営としては、それでも影響の少ない時間を選んだつもりなのだろう。


 だが。


 その時間にも、動いている人はいる。


「欠品すれば、客は別へ行く。表示が遅れれば、商品があっても、ないのと同じ」


 別の記録が開いた。




【市場表示遅延】

通常 十一秒から十九秒


直近観測 四十一秒から一分十二秒




「もう、ずれてる」


「記録していたのですか」


 ミナトが顔を上げた。


「店やってんだから、見るでしょ」


 それは、そうだった。


「四時間止まって失うのは、処理時間じゃない」


 ミナトが店の外を見る。


「客だよ」


「その点を主張します」


「客単価だけじゃ弱い。再来店率も出す。商品別。時間帯別」


 クロセが書き加える前に、次の頁が開いた。




 クロセが質問する必要が、ほとんどなかった。




「代替手段」


 ミナトが短く読む。


「別市場。時間分散。軽量表示」


 少しだけ笑った。


「別市場は初心者が来ない。時間をずらせば、うちの客もいない」


 準備稿を指で叩く。


「使えない代替手段を、あるって言われても困るんだけど」


「その点も主張します」


「別市場が使えるっていうなら、初心者がそこまで来る根拠も出してもらおう」


「はい」


「時間をずらせるっていうなら、その時間に客がいるかも」


「こちらは、今の客層と利用時間を示します。代わりになると言うなら、運営に数字で返してもらいます」


「ならいい」


 ミナトは、次の頁へ進んだ。


「措置は八時間。三十分ごとに見直し」


「はい」


「世界全体の負荷を下げるため」


「そうです」


「そこは分かってる」


 資料を閉じることなく、ミナトが顔を上げた。


「私も、何もするなって言うつもりはない」


「運営側には、世界全体を守る必要があります」


「で。世界を守るためなら、小さい店から順番に飲めって話?」


「そう主張される可能性はあります」


「なら、聞けばいい」


「何をですか」


「どうして、私の店まで止める必要があったのか」


 迷いのない声だった。


 記録の中にいたミナトも。

 目の前にいるミナトも。




 求めているものは同じだった。




 理由。





 ただし。


 クロセが想像していたより、遠慮がなかった。


「それと、今回の申立ては、次の強制移転も見据えています」


 ミナトの指が止まった。


「私は囮か?」


「いいえ。今回も全力で止めます」


「勝てる見込みは?」


「厳しいとみています」


 ミナトは、クロセを見た。


 次に、グレンを見る。


「それでもやる?」


「やる」


 グレンの返事は早かった。


 クロセもうなずく。


 ミナトは、二人を少し眺めた。


「なら、やる」


 準備稿を持ち上げる。


「さっき言ったけど、世界を止めたいわけじゃない。店だけ助けろとも言わない」


 空欄を指で叩いた。


「でも、私の店に影響があるなら、理由は聞く」


「はい」


「前は、入口で落ちたけどね」


「今回は、手続が異なります」


「分かってる」


 ミナトは、準備稿をクロセへ戻した。


「だから、今度はリベンジ戦」


 正式な同意は。


 それで十分だった。


 クロセは、グレンを見る。


 最初からこうなると分かっていた顔だった。



「な。面白いやつだろ」




「面白いという言葉で説明してよい方ではない気がします」


「説明したら面白くねえだろ」


 グレンは、人を食ったように笑った。


 クロセが反論する前に、人影が見えた。


「あの、回復薬はまだありますか?」


「はい。ありますよ」


 声が変わった。


 表情も。


「初めてお使いになりますか? でしたら、種類から説明しますね」


 一秒もかかっていない。


 クロセは、ミナトを見る。


 次に、グレンを見る。


 グレンは平然としていた。




 接客中の柔らかさ。

 資料を読む速さ。

 理由を求める強さ。



 どれが素なのか。



 一瞬、そう考えた。


 たぶん。

 全部なのだ。


「ありがとうございました」


 ミナトが客を見送る。


 また、売上を記録し。

 在庫を補充し。

 公開表示を確認する。


 それから、店の外を見た。


 クロセも視線を追う。


 人通りは、さっきより減っていた。




 代わりに。

 通知を開いたまま立ち止まる者が増えている。




 拠点を確認する者。

 倉庫を開く者。

 誰かへ連絡する者。




 黄色い看板を見る者は少ない。



「さっきの布告で、商売あがったりだよ」


「すでに影響が出ていますか」


「みんな確認に回ってる。買い物どころじゃないんでしょ」


 ミナトが、営業中の看板を指で直す。


「それでも、今日も朝まで開ける」


「申立てのためにですか」


「違う。いつもどおり」


 短く答えた。


「普段どおりやらないと、何が止まったか分からないでしょ」


 被害を作るためではない。


 営業を続けるために、記録する。




 順番は。

 間違っていなかった。




「で、次は何がいる?」


「通常の店舗運営について、もう少し確認します」


「数字出すから待って」


 もう、記録画面を開いていた。


 話が早すぎる。

 こちらにも段取りがある。


 助かっているので、強くは言えないが。


 グレンが腕を組んだ。


「よし。話がまとまった。確認するぞ」


「資料を見れば分かります」


「難しくまとめても仕方ないぞ」


 嫌な予感がした。


「まず、四時間攻撃を受ける」


「影響を観測します」


「受けたダメージは、ちゃんと記録して、分かるようにする」


「……概ね、そのとおりです」


「で、四時間後」


 グレンが続ける。


「残ってる措置を止めろって、レクスのところへ殴り込む」


「申立てます」


「駄目でも、相手が何を見て決めるかは分かる。次は、その記録を持って反撃だ」


「反撃じゃない」


 ミナトが訂正する。


 一瞬。


 クロセは安心しかけた。


 ミナトが準備稿を指で叩く。


「その時は、もっと重いヤツをかまそう」


 安心するのが早かった。


「……もう、それでいいです」


 ため息が出た。


 視線の先に、黄色い看板があった。




 丸いひよこ。


 柔らかな文字。


 朝まで消えない灯り。

 看板だけが、店主より少しおとなしかった。




「一つ、聞いてもいいですか」


「なに」


「どうして、ひよこ商会という名前なんですか」


 ミナトも、看板を見る。


「トサカにこないためだよ」


 クロセは、少し考えた。


「……ひよこに、トサカはありませんよね」


「だからいいんでしょ」


 隣で、グレンが笑う。


「な。面白いやつだろ」


 今度は。


 否定できなかった。


          陳述書(準備稿)


黒環書庫 御中


                         申立人 ミナト


私は、第一段階追加措置に関する執行停止の申立てについて、次のとおり陳述します。


第一 私とひよこ商会について


一 私は、第漆転送門周辺の中央広場において、「ひよこ商会」という小規模店舗を運営しています。


二 ひよこ商会では、主に初心者向けの回復薬、防具、補助用品その他の消耗品を販売しています。


三 私の店は、大手商会や大規模ギルドの系列店ではありません。私が一人で商品の仕入れ、補充、販売、在庫管理及び表示内容の確認を行っています。


四 開店した当初は、主に昼間に営業していました。


五 しかし、昼間は同種の商品を扱う店舗が多く、私の店を利用する初心者は多くありませんでした。


六 そこで、他の店舗と競合せずに営業を続ける方法について、黒煙の牙のグレンさんに相談しました。


七 その際、深夜営業へ切り替えることを提案されました。


八 私は、時間帯別の人通りと来店状況を確認したうえで、その二日後には、営業時間を夜間中心へ切り替えました。


九 現在の営業時間は、原則として夜間から翌朝五時頃までです。昼間の営業は、イベント開催時など、特に需要が見込まれる場合に限っています。


十 深夜になると、営業している店舗は少なくなります。


十一 一方で、クエストを終えたばかりの初心者や、夜間に登録した新規参加者が、回復薬や装備品を求めて広場を歩いていることがあります。


十二 私が深夜営業を続けているのは、その時間に実際の利用者がいるからです。


第二 ひよこ商会の営業方法について


十三 ひよこ商会は小規模店舗であるため、大量の在庫を店舗内に保管していません。


十四 商品は、販売状況を確認しながら、おおむね二十分ごとに補充しています。


十五 補充した商品の情報は、市場表示へ反映されます。


十六 利用者は、その表示を確認して商品を探し、店舗を訪れます。


十七 そのため、商品が実際には存在していても、市場表示への反映が遅れれば、利用者からは在庫がないように見えます。


十八 初心者向けの商品は、同じ利用者が長時間待って購入するとは限りません。


十九 表示上在庫がないと判断した利用者は、別の店舗へ移動するか、購入自体を諦めます。


二十 後から表示が回復しても、すでに離れた利用者との取引は戻りません。


第三 ひよこ商会の利用時間について


二十一 第一段階追加措置の発動予定時刻は、世界標準時二十二時四十分とされています。


二十二 ひよこ商会において、利用者が特に多い時間帯は、二十三時頃から翌二時頃までです。


二十三 直近の営業記録における、一時間当たりの平均取引件数は、次のとおりです。


【一時間当たり平均取引件数】


二十二時台 十二・一件

二十三時台 十八・四件

〇時台   二十・三件

一時台   十七・八件


二十四 第一段階追加措置の発動後四時間は、ひよこ商会の主要な営業時間帯とほぼ重なります。


二十五 運営側は、世界全体への影響が比較的少ない時間帯を選択したのかもしれません。


二十六 しかし、その時間帯にも営業している店舗があり、活動している利用者がいます。


二十七 ひよこ商会にとっては、深夜は影響の少ない時間ではありません。


第四 現時点で確認している表示の遅延について


二十八 私は通常の営業において、商品の補充時刻と市場表示への反映時刻を記録しています。


二十九 通常、市場表示へ反映されるまでの時間は、おおむね十一秒から十九秒です。


三十 しかし、布告後に確認したところ、反映までに四十一秒から一分十二秒を要する場合がありました。


【市場表示への反映時間】


通常時    十一秒から十九秒

布告後の観測 四十一秒から一分十二秒


三十一 第一段階追加措置はまだ発動していませんが、布告後、利用者の行動にはすでに変化が生じています。


三十二 店舗の前を通る利用者が減り、拠点、倉庫及び通知内容を確認する者が増えました。


三十三 私は、この変化と措置発動後の影響を区別できるよう、引き続き記録します。


第五 措置によって予想される影響について


三十四 第一段階追加措置によって商品情報の反映が遅れ、又は補充処理が正常に行われなくなった場合、ひよこ商会では欠品表示が増えると考えています。


三十五 その場合、利用者は、実際には商品が補充されていても、それを知ることができません。


三十六 特に初心者は、商品の所在や代わりの購入方法を十分に把握していないことがあります。


三十七 そのため、表示の遅延や欠品は、単なる処理時間の問題ではありません。


三十八 私が失うのは、その時間に店を訪れるはずだった利用者との取引です。


三十九 措置の終了後に表示が正常化しても、その間に別の店舗へ移動した利用者や、購入を諦めた利用者が戻るとは限りません。


四十 私は、措置発動後も通常どおり営業を続け、補充時刻、表示への反映時間、取引件数、欠品状況及び利用者の行動を記録する予定です。


四十一 申立てのために特別な営業を行うのではありません。


四十二 通常どおり営業しなければ、通常営業に対して措置がどのような影響を与えたのかを確認できないからです。


第六 示されている代替手段について


四十三 ひよこ商会に関しては、別市場への移転、営業時間の分散及び表示内容の軽量化が代替手段として考えられています。


四十四 しかし、私は、これらの方法で現在の営業を維持できるとは考えていません。


四十五 別市場へ移転した場合、現在ひよこ商会を利用している初心者が、その移転先まで来店するとは限りません。


四十六 店舗は、商品だけを別の場所へ置けば同じように営業できるものではありません。


四十七 現在の場所、営業時間及び利用者の行動が組み合わさることで、ひよこ商会の営業が成り立っています。


四十八 別市場が実際に代替手段となるのであれば、その市場を初心者が利用していることや、移転後も現在と同程度の利用が見込めることを、具体的な数字で示してほしいと考えています。


四十九 営業時間を変更する方法についても同様です。


五十 ひよこ商会は、深夜に利用者がいることを確認したうえで、昼間から夜間へ営業時間を変更しました。


五十一 利用者がいない時間に営業を移しても、現在の営業の代わりにはなりません。


五十二 営業時間の分散が代替手段となるのであれば、変更先の時間帯にも現在の利用者が存在することを、具体的に示してほしいと考えています。


五十三 また、ひよこ商会の商品表示には、価格や性能だけでなく、初心者が商品を選ぶために必要な説明を記載しています。


五十四 表示内容を削減すれば、処理上の負荷は小さくなるかもしれません。


五十五 しかし、必要な説明を削れば、初心者向けの店舗としての役割を果たせなくなります。


五十六 表示できることと、初心者が安心して商品を選べることは、同じではありません。


第七 私の考えについて


五十七 私は、世界全体の負荷が高まり、何らかの対応が必要であることを理解しています。


五十八 世界を守るための措置を一切行うべきではないと主張するつもりはありません。


五十九 また、ひよこ商会だけを特別に扱ってほしいと求めているわけでもありません。


六十 しかし、世界全体のために必要であるという理由だけで、小規模な店舗に生じる影響を確認しなくてよいとは考えていません。


六十一 ひよこ商会にも利用者がいます。


六十二 その利用者の中には、他の店舗を十分に利用できない初心者もいます。


六十三 私は、第一段階追加措置によって、なぜひよこ商会の営業まで制限する必要があるのかを確認したいと考えています。


六十四 代替手段があるとされるのであれば、それが書面上存在するだけではなく、実際に利用できることを確認してほしいと考えています。


六十五 私は以前、第漆転送門に関する外部審査を申し立てましたが、申立ての入口で退けられました。


六十六 今回は、措置発動後の影響を記録し、必要な資料を付けたうえで、正式に判断を求めます。


六十七 私が求めているのは、世界を止めることではありません。


六十八 ひよこ商会まで止める必要があるのか、その理由を示してもらうことです。


以上、陳述します。


世界標準暦  年  月  日


住所又は活動拠点

第漆転送門周辺中央広場

ひよこ商会


                     申立人 ミナト  署名


添付資料案


甲第一号証 ひよこ商会店舗登録情報

甲第二号証 営業時間変更記録

甲第三号証 時間帯別取引件数一覧

甲第四号証 商品補充及び市場表示反映記録

甲第五号証 商品別売上・再来店状況一覧

甲第六号証 布告後の来店状況記録

甲第七号証 初心者向け商品表示の見本

甲第八号証 第一段階追加措置発動後の観測記録

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