3、街を探して
3話です
バットが噛みつこうとするのを俺が回避して、俺のアイスニードルをバットが避けるという茶番を繰り返していた。
「くそ、当たらねーなかなか出来る奴だ。」
避け回っているせいで息も上がり疲れが出てくる。
「あーもう!」当たらないせいで、ぶつけようの無い怒りがつのる。
俺はアニメでよくみるデカイ氷の剣を想像してを構える、氷で作ったとはいえそれなりに重さはある。
いや、それなりで済んでいるし、冷たくもないのはこの体のお陰なのか?
そしてバットと俺がにらみ合い、バットが噛みつこうとした瞬間、俺は剣を振りかぶりバットを真っ二つにして決着がついた。
「か、勝った、強敵だったぜ!」
俺はキメ顔で言ってやった。
周りは誰も居ないから誰に言ってるんだって話だけどな。
だけど最初からこうすれば良かった。
何でいかにも弱そーな敵に、ここまで苦戦しなくてはいけないのだろうかまったく。
初めての戦闘とはいえやっぱり頭が回るもんじゃないな。
戦いかたを覚えないといけないなほんとに。
それにしてもこの氷の剣どうすれば消えるのかな?
取り敢えず『消えろ』と念じる、すると剣が霧散していった。
うん、すごい便利だ。
取り敢えず一通りは試したし先に進む、そのあとも三回ほどバットに襲われが、氷の剣で何とか倒しながら出口に向かった。
道は一本道のお陰で迷うことなく外に出ることができた。
外は天気がよく木々の間から日差しがもれる、空には鳴き声をあげながら見たことない鳥が飛んでいる。
地面は葉っぱで埋め尽くされていて、枝だが落ちている。石にも苔が生えていてまさに人が入らない森って感じだ。
流石は森なだけあって空気は美味しい。
マイナスイオンやマイナスイオン
「すごい、ほんとにここは異世界なんだ。」
思わず声が出てしまった。
取り敢えず街とかに向かいたいんだけど、どっちに行ったらいいんだ?
振り返って洞窟のある方をみたが岩山になって、こっちは通れない。
まっすぐに進むしか無いよな。
俺は取り敢えず森の中で全力で走ってみた、すごい、物凄く速いこれは人の出せるスピードじゃないぞ。
流石は魔神と呼ばれる存在だ、肉体も格段に強いや。
髪をなびかせながら地面を踏みしめて駆け抜ける。
裸足で走っているのに足は痛くない。
何か裸足で走っていると子供に戻ったような気がして少し楽しかった。
すると急に後ろから何か気配を感じた。
俺は走りながら首だけ振り返えると、かなり大きな狼が追いかけて来ていた。
いつの間に!!!こいつふざけやがって。
俺はさらにスピードを上げて走った。
うをーーふざけんな餌さなんかになってたまるか、転生直後に狼のお食事エンドとか嫌だ。
俺は全力で森を走り抜けながら崖まで来た。
後ろをを振り返ると狼の姿はなかった。
良かった、振り切ったようだ、人って命がけになるといつもより強くなるな。
人間は肉体を壊さないように確か筋力を30%しか使わないんじゃなかったけ?分からないけど、もし魔神ならそれを越えられるのでは、と思ったがあとにしよう。
崖の下を見ると、草の生えていない砂の道のようなところが見えた。
「やっと、道のようなところに出たな。」
道なりに進めば街には着くだろう、取り敢えず氷の滑り台を崖の上から下まで作って滑り降りた。
そして、また全力で道を走った。
一時間ほど走っていたら、しばらくして街の門のようなところが見えた。
お、やっと街に到着か!結構走ったな、流石に少し疲れた。
でもこれだけ走って少しかだいぶ化け物だな俺は。
門まで走っていくと、鎧に身を包んだおっさんが話しかけてきた。
「おい!お前その血のあとはどうしたんだ!」
おっさんが驚きの表情を浮かべて、俺に語りかけてきた。
やっぱりわかります、でも何言おうかな、う~んそうだな。
「魔物に襲われてしまって、何とか倒したんですけど血を浴びてしまって。」
俺は苦笑いをしながら答えた。
くそ、余計な詮索してんじゃねーよ、このおっさんさっさと街にはいらせろや。
「こんなところをうろうろしてると死んでしまうぞ。
特に嬢ちゃんみたいな小さい奴は危ないから外にでない方がいい。早く中に入りな。」
おっさんは心配して中に入れてくれた、俺はお礼を言って街の中に入っていった。
おっさんがちょろいやつで助かったぜ。
大きな門を通り街の中にへと入った。
このおっさんはロリこんだきっとそうだ俺にはわかるぞ。