初恋の人
中学生の私、ほんとにそうなのだろうか?
遠くから分からないように確かめてみました。
まぎれもなく私自身、若くて、体が大きくて、何となく自信なさげです
正直気持ち悪い・・・・
確かに時間を遡った・・・・
2011年の現代から、私の中学生の時代へと・・・
兎に角、常識的な感覚はもう通用しないと割り切るしかないようです
タイムトラベル・・・実現するのに可能な未来が有るのです。
そして日曜日にクラブ活動に出かけていく私が、校門に近づくのを
見た瞬間、私は気がついたのです・・
あの、憧れの女の子と最初で最後の言葉を交わした瞬間を
校門沿いのブロック塀にかわいらしく腰掛けて、道向こうを確かめるように
のぞきこんでいるあの子、私はその前を最高に緊張しながら
歩いて行きます・・
するとその子が、
あの~陸上部の人たち見ませんでした?
と話しかけてきました。
43年前の私は、
さっき追い越してきたけど、確か陸上部の人たちだったと
思う・・・
初恋の人・・・・・・ありがとうございます
・・・・・・・
私はひっくり返ってしまった、こんな場面を人に見られるのも恥ずかしいし
私ももうどうしていいか、穴が有ったら入りたい気分だ・・・
ラック、私はもう事実を受け入れるしかないかもしれない
でもでもまだ絶対に信じることが出来ない・・・
暫くそっとしておいてくれないか?
私は、43年前の自分が学校に入って行くのを
確かめながら、私も出来るだけその場から遠くへと歩き始めていた・・・・つづく