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白い家  作者: たま


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平成セレブ

みゆきは、夫と20歳の年の差婚をした。

40代で新卒の男の子ゲットしたのだ。叔父のコネで入った大手企業で気づけばお局になっていた。

コレはイカンと若手で右も左も分からない内に既成事実作って40でめでたく妊娠したのだ。

あちらのご両親はカンカンだったが、長年のキャリアの迫力と圧で黙らせた。会社での人脈は圧倒的に違う。

ヘタにこじらせたら、せっかく入った一流企業でのキャリアが新卒で頓挫する。あちらの親は黙った。

東京に栄転と共にとっとと一軒家をセレブ街に建てた。真っ白なお城みたいな家を。

東京はお受験の街。どうせ1人生むのが限界だったし。幼稚園からお受験してエスカレーターで現在高校生になった。

会社を辞めて雅子様ファッションで固めてセレブの道を歩んできたのだ。

ところが、この頃どうも夫の帰りが遅い。

順調に出世したが、この頃はみゆきに逆らう。

誰かの入れ知恵を感じる。

夫は、お局様が元々好みなのだ。癖(へき)と言うか。

どうも会社の新しいお局様に引っ掛かったようだ。

確か主人の同期でまだ結婚退職してない子がいたはず。

反対にみゆきはセレブ生活で会社とはすっかり縁が切れてる。今の社内は分からない。

「お前が居た頃とは全然違うんだよ!」と話も聞かなくなってきた。

「ハア、なんかイヤだわ〜全てが!」みゆきは口が立つし周りより年上だったので奥様サロンでも仕切れたが、

60近くなると40代の若手が逆らえようになった。

みゆきを軽く扱うと言うか…

息子だけは、今もみゆきの言うことは何でも聞くが大学進学を控えて口数が減った。

地元の私学に入れたので、大学は知名度が低いのだ。

(特に小中高で特進クラスを作って有名大学への進学率を上げて、大学の知名度をごまかす私学が多い)

なので大学受験の為に予備校も行ってるのだが、そこで希望大学がD判定なってから暗いのだ。

前に受験したのは幼稚園入る時、もう本人は覚えてもいない。なので、大学受験が初めての試練なのだ、実際は。

今まで母が敷いてくれたレールをひたすら歩いてきた少年は、人生ではじめて受験を自力で戦うのだ。

「僕、特進クラスじゃないし…」と母が挙げるマーチ大学に首を振るが、そんなのみゆきが許せない!

「お父さんが大阪大学出身なのよ!アナタがマーチも入れなかったら、恥かくのはお母さんなのよ!」とみゆきは叱った。

みゆきは普通の短大出だが、親戚に政治ゴロ(大手企業の社長の弱みなどを握って募金を集める人)がいるのでコネで大企業に入れたのだ。

それを棚に上げて息子を叱咤する。

平成セレブは大変である。


クククッ、ほぼほぼ個人特定しそう(≧▽≦)

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