第三段階
熊の死体から取得できるアイテムは7種類あった。
・アーケオプテリクスの肉✕75 5000ゼラ/個
・アーケオプテリクスの骨✕75 5000ゼラ/個
・アーケオプテリクスの皮✕75 5000ゼラ/個
・アーケオプテリクスの血✕75 5000ゼラ/個
・アーケオプテリクスの脂✕75 5000ゼラ/個
・アーケオプテリクスの爪✕10 15000ゼラ/個
・アーケオプテリクスの牙✕12 15000ゼラ/個
・アーケオプテリクスの目✕2 50000ゼラ/個
これはモンスターが獣型であればほぼほぼ共通でアーケオプテリクスの部分がモンスターの名前に変わるだけらしい。
肉、骨、皮、血は通常サイズで50個なんだけど、モンスターのサイズで数が変わるんだとか。
モンスターのサイズには、S(赤子級)、M(子供級)、L(大人級)、XL(ボス級)があって、それぞれで10個、30個、50個、75個と数が変わるらしい。
大人も子供も骨の数とか変わらんと思うんですが・・・本当にゲームじゃないよね?
この理屈だとティラノドラゴンの死体はティラノドラゴンの血とかになるのか。
矢作りに必要なのはドラゴンの血だがこの辺りどうなんだろう。
銃がなければこの世界で何もできないからね、俺。
早く確認したいところではある。
一方で爪と牙、目は数はモンスターにより一定。
例外として例えば戦闘中に目を狙って攻撃し、潰した場合は数が1個減る。
そこはリアルなんだ・・・。
レアアイテムと呼ばれていて価値が高く、高値で取引されるらしい。
目とか手に入れてどうすんだ?
トータル2305000ゼラ。
単位が円なら、「マジで!?」って思えるが、物価が分からんので高いか安いかも分かんない。
ジャンヌ曰く提示された金額は相場の金額で、ぼられていないとのことなので換金する。
食べたことはないがジビエに興味があったので、肉だけ10個ほど引き取り、トータル2255000ゼラ。
一人で食べるわけじゃないぞ。
そうそう、この金銭「ゼラ」なんだけど、なんと紙幣だった。
こういう世界だと金貨とか銀貨だとか思っていたけども。
この紙幣は然るべき所に行けば、金に交換できるらしい。
そういえば昔金銭の歴史と意義とかいう授業があった。
今やキャッシュレスの時代、紙幣すら知らない何て子供達もいる。
自分の持つ端末に並ぶ数字が、只の数字ではないのだと義務教育で教えておく必要があると、お偉いさん達が決めたらしい。
最初に物々交換があった。
次に金を仲介した交換になった。
そして金との交換券としての紙幣が出回った。
その後、紙幣事態の価値、信頼性が認められ、金も紙幣で買う時代になり、その紙幣も今消えようとしている・・・的なね。
現在この世界は金銭文化として第三段階目にいるらしい。
まあ、実際金貨でやりくりしようとすると、諸々弊害出るからね。
重いし、金鉱脈があって、ある程度安定して金が採れないといけないし。
だから紙幣への変換はいずれ行われるから、まあ違和感はない。
紙幣と言っても紙じゃないけど。
羊皮紙。
これに焼きごてで絵と金額を書いている。
偽造防止の為に、ちゃんと人物画があるのがそれなりの歴史を感じる。
にしても260枚の羊皮紙はアホみたいに分厚い。
ジャンヌが察していたのか,コレに入れろと革袋を渡してくれた。
流石ベテラン侍女さん、助かります。
大金を持って歩くのも何なので、一旦屋敷へ戻る。
これだけでもう昼を過ぎてしまった。
素直に馬車で行けば良かったよ。
結局昼食をとったのは屋敷だ。
ついでに熊肉をお土産にプレゼントし、今日の晩飯に使って貰うようリクエストした。
いい加減違う物を食べたい。
ここでふと思った。
売っている肉というのは、おそらく農業センターで加工された肉なんだろう。
形が一緒のステーキ肉だけが売っている世界。
出回っている調味料は塩と胡椒くらい。
身分の高い人に出す食事はステーキっていうのは必然か?
出せる味が一緒である以上、形を変える意味がないもんな。
献立が一緒になるのは、ある意味仕方がないのかもしれない。
疲れたので午後は屋敷で過ごすことにした。
まだ日にちはある。
街の雰囲気を確認出来ただけで今日はよしとしよう。
考えなきゃ行けないのは屋敷を出た後の実の振り方だ。
考えなしに歩いててもしかたない。
どうしようか・・・。
あ、そうだ、あの本をタブレットに撮影しまくって取り込んでおこう。
日本なら怒られるだろうけど、こっちなら多分OK。
ジャンヌに本を再度借り、撮影しながら考えた。
計画をたてねば。
風呂やトイレを設置することを考えるなら、自分の家が欲しい。
諸々考えることはあるがまずはやっぱり住処だ。
持ってる素材のおかげで多少金の宛てがある。
ジャンヌの話を振り帰ると、ドラゴンの素材やリンゴを売る時多分色々条件をつけられるんだろう。
引き替えに土地や大工の手配を交渉しても罰は当たるまい。
大きくなくてもいいから、治安のいいところで。
あ、水を常に使うから井戸が庭にあることも条件か。
結構条件厳しいな。
公爵家の無駄に広い庭にもまばらに井戸がある。
井戸が湧く場所ってのがあるからな。
街を歩くと井戸は公共物として管理されていた。
個人所有は難しいのかも。
うーん。
あと衣食住で考えるなら次は着る物かな。
食はかなり辛いが金があれば街の食堂で食える。
調味料は後々作るのに必要かもしれないから今は保管。
我慢の時だ。
一方で服は現在進行形で着替える必要がある。
因みに俺は今、車の中にあったジャージを着ている。
着てみると形状は詰め襟の黒い短い学ランに銀の刺繍が入った、漫画の将校服みたいな感じ?
ジャージのくせにベルトが着けられるので、最初に履いていたデニムからベルトを外して着けている。
街に出ると武装している人も多いので、用心というか相手に警戒させるため、剣鉈を腰に下げることにした。
屋敷では外してるが。
というかこのジャージ、防刃性能がある事にびっくりです。
何にせよ機能性が高く便利。
これが6着もあった。
で、これを侍女さんに渡すと次の日綺麗にして返してくれる。
洗濯しているのか、裁縫職人の天職持ちが侍女にいて、技能の洗浄を使っているのか。
撮影が終わったらジャンヌに訊いてみよう。
どの技能が何処までできるかを知っておくことは、この後の生活基盤に関わってくる。
晩飯はリクエスト通り熊肉が出た。
臭みはあるが中々好評。
やはり味の変化は必要だ。
・・・ステーキだったけど。




