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不変と恋の戦争物語  作者: 萩原慎二
夏の花咲く恋日和
25/41

計画は買い出しと共に

前回のあらすじ川柳

       楓のね

        悩める相談

            承諾す

合宿が始まって次の日、つまり二日目の朝。

石蕗正木は寝過していた。

今は朝の8時、完全に寝過ごした。

起きた時の事を考えると頭が痛い。きっと山吹先輩から文句を言われるに違いない。

まぁ?寝過ごしたのは俺が夜ふかししてたのが原因だし?寝たの1時くらいだからちょうどいい睡眠時間だし?


………そんなこと言っても、結局は起きなければならない。

今日は足りない食料の調達。もとい買い出しがあるため、買い出し担当の俺は早く起きなければならない。

まぁ、俺って全部の役割担当ですが。


しかし、今はまだ現実逃避をしていたい。

何より頭の整理がしたかった。

昨日の事を考えると更に頭が痛くなってくる。それはストレスか、それとも不安か。俺にはわからない。

けど、この件は失敗してはいけない。体育祭のように逃げるような事も考えることはできない。


―――失敗したら全てが変わる。

俺が最も嫌っている、最悪な方向に変わること。

それを避けるためには、成功しなければならない。何より二人の。楓と山吹先輩の関係修復の為に。


―――コンコン


そんなことをムニャムニャと考えていると、ドアがノックされる。

しかし、今の状況で起きるのは不味い。頭が整理できてないから何を口走るかわかったもんじゃない!

しょうがないので、俺は無視を決めることにした。まぁ、寝たフリである。


「正木さーん?起きてくださーい。朝ですよー」

「………………………」

「あれ?起きてないんですか?………入りますよー?」


―――がチャリ


「あれ………まだ寝てるんですか?」

「………………………」

「まだ寝てるのか〜………どうしましょう」


反応したい反応したい反応したい反応したい反応したい。

今すぐ牡丹を撫でたい!あのフニャっとした顔を見たい!

ついでに遅いと思って来てしまった皐月も撫でたい!


………まぁ、このように頭がぜんぜん正常運転していない。


「正木さーん………起きてくださーい………朝ですよー」

「………うにゅ……」


牡丹が俺の体をゆさゆさと揺らす。

そんなことをされてはさすがに俺でも耐えられない。今すぐ起きて撫でてやりたい。

そんな衝動を抑えて、俺はよっと牡丹の方を向く。

そして、つい口走ってしまった。


「も、もう………これじゃあまるで………ふう」

「娘?」

「ふ…………え?…………む、娘?…………」


牡丹の体がぷるぷると揺れる。

顔はどんどん赤く染まっていき、涙めになっている。

え?どうしたの牡丹さん。何か負のオーラが滲み出てますよ?


「ま………正木………さんの…………」

「お、おい?どうした牡丹?俺はもう起きてるから!ちゃんと聞いて?」

「バカーーーー!!!!」

「ぐふぅあ!!」


牡丹の渾身の右ストレートが俺の腹部へとクリーンヒットした。

腹部というか………みぞおち………きれいにはいったぁ………。

呼吸をするのが困難になる。一瞬だが、どこかの川で子供が石を積んでいるのが見えたような気がする。


牡丹の叫びに気づいた皆は、俺の部屋へとかけてきて、横たわっている俺のそばでずっと涙目でポカポカ俺を叩いていた牡丹を見たという………。

ポカポカ叩くって、可愛くね?



「ご、ごめんなさい!正木さん」

「もういいって。俺も悪かったし?」

「何で疑問形なのよ………話を聞く限りあんたも悪いところはあるわよ。また乙女心を理解して無い」

「そろそろ乙女心を教えてもらってもいいですか?」

「乙女心は教わるものじゃないのよ!感じるものよ!」

「そんなバカな………」


まだ少々腹部は痛むが、所詮は女の子の力だ。深いダメージは入っていない。

けど、痛いのは確かなので少し楽な体制を取って休んでいた。

まさか牡丹が殴るなんて………。

これは喜んでいい成長なのだろうか?まあいいや。

少し休んで、朝ご飯を食べたら早速買い出しだ。


メンバーは頼み込んで俺と茜と楓。昨日の件を知っているメンバーにしてもらった。

買い出しなら他の人達にバレずに話し合うことができる。

少し遠めの場所へ買い出しへ行くので、少し遅く帰っても怪しまれはしないだろう。

だから今日がいい。今日計画して、明日実行。

それで全てが決まる。今後の文化研究部の未来が。


「あ、そういえば俺達がいない間山吹先輩達って何するんですか?」

「うーむ………まぁ、掃除とかをして待ってるよ」

「そうすか……何か買ってきてほしいものとかあります?二人も」


山吹先輩に聞くついでに、後輩sにも聞いておく。


「私は特には無いです」

「私も無いかな?」

「私も特には………無いな。というわけで、特に買ってきてほしいものはないから、買い出しに集中してもらって結構だ」

「はーい。わかりました」


正直言ってこの情報はどうでもいい。重要なのは誰か個人の用をしっかりと実行する。と言うイメージ付だ。

俺らの誰かが自分の買い物をしていた。と言えば多少なりとも時間は取れるであろう。



朝ご飯を食べて、早速着替えて出発しようとしていた。


「正木。ここにも少し保存しておきたいから何か適当に保存が利く………缶詰などを買ってきてくれ。金は全て家で出す」


そう言って山吹先輩は小包を俺に渡す。

封筒で、中に何か紙のようなものが大量に入っている。

あれ?………これってまさか………。


「あの?先輩。これって………」

「ん?………ああ、千円札100枚で計10万円だ。会計で使ってくれ」

「こんな金、渡されても困ります!俺が払うんで返します!」


10万円を手にしてたじろいでしまった俺は札束(千円札)を返そうとする。

しかし山吹先輩はそれを拒み、札束(千円札)をグイグイと押し返してくる。


「無理です!こんなに受け取れません!」

「あまったら返せばいい!いいから持っていけ!」

「無理です!」

「もっていけ!」


俺と山吹先輩の押し合いは続いた。

両方とも一歩も引かない。

そんなとき、横に楓がスッと入ってきて。


「受け取ります♪」


爽やかな笑顔で取っていった。

今日は後書きstoryはお休みです。

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