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エピローグ『薄くなかった』
その後、朱里は妹をつれて家出した。
親戚の家に行き、バイトで金を貯めて、社会人になり、ようやく妹と2人で暮らし始めた。
親戚の人はどれだけいてもいいのにと言っていたが、朱里はそれが申し訳なかったのだろう。
何はともあれ、世界を何度も繰り返して、やっと僕が救えた八幡朱里は、平和に、平和に生きていった。妹と暮らして、もう二度と死にたいと思わぬ程幸せに。
天界からそれを覗く僕を、きっと朱里はなんとなくわかっているのだろう。時々僕の視点を見つけて睨んでくる。
「……僕の影は薄くなかったってことだな」
――そんな気の抜ける一言を締め括りとして、この物語は幕を閉じよう。
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