表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/166

ep106 魔剣使い&魔法剣士vs爆破魔術師&ダークエルフ④

「さあどうする?カレンちゃんよぉ?テメーが大人しくオレの新たなオモチャになるってんなら起爆はしねえ」


 キラースは理不尽な選択を迫ってきた。

 カレンはどうするのか?


「あっ、そうだそうだ。もう一個、カレンちゃんの希望になるようなことも教えとかねえとな」


「?」


「一応だ。起爆を解除する方法はある。そいつを教えといてやろう。我ながら親切じゃね?」


「......それはなんだ?」


「エレサ...このダークエルフの全身を一瞬のうちに切り刻んでから心臓をひと突きすりゃあ解除できる。いいか?中途半端な損傷じゃあ爆発するぜぇ」


 それが本当か嘘かはわからない。

 ただキラースは残酷な解除方法を示した。

 

「案外簡単な方法だろ?こんなダークエルフひとり殺したところでどうってことねえしな?

 まっ、確かにコイツはカワイソーなヤツだ。もともと奴隷商に売られて豪族どもに散々弄ばれていたところオレが拾ってやってこのザマだ。救いようがねえ人生だ。

 むしろ、勇者の妹君の正義とやらのために惨殺されるってんならコイツも本望なんじゃねえの?しかも市民の衆目に晒されながらだぜぇ!ギャッハッハ!」


 キラースは残忍な高笑いを上げた。


「どこまでも悪趣味な外道が......」


 カレンの手は猛烈な怒りに震えていた。

 キラースはダークエルフの頭をググッと掴んだまま持ち上げると、そのまま宙にぶら下げた。

 

「うっ、うぅ」


 されるがままのダークエルフは掴まれた頭よりも、胸のあたりを苦しそうに抑えた。


「さあ、最後の選択の時間だ!カレンちゃんよぉ。オレは今から街にダークエルフを投下する。街を救いたきゃテメーはオレのいいなりになれ。それができねえってんなら、不幸でかわいそうなコイツを惨殺するか『ズド〜ン』だ」


 キラースは今にも起爆させるような物言いで最後通告をした。

 

「どうすればいいんだ!?」

「あのダークエルフを殺ればいいんじゃないのか!?」

「そうだ!あの女を殺すしかない!」

「カレン隊長!あの女を殺してください!」


 にわかにキラースの言動を聞いて集まってきていた地上のカレンの部下たちが殺伐としてきた。

 

「カレン隊長!殺してください!」

「もはやそれしか道はありません!」

「カレン隊長!」


 カレンは地上にいる部下どもにギロッと憤怒の眼を向ける。


「馬鹿者どもが!あんなテロリストの言うことなどが信じられると思うのか!」


 彼女の迫力に部下たちは一気にたじろいだ。

 その瞬間、キラースはその手をパッと離した。


「タイムアップ。爆弾投下だ」


 哀れなダークエルフが地上に落下する。

 カレンも部下の兵士たちも皆、完全に虚をつかれた。

 もはや誰もどうすることもできないのか?

 否。この場で唯一人、いち早く動き出している者がいた。

 それは誰か......俺だ!


「ハァッ!!」


 無抵抗に落下してくるダークエルフに向かって俺は鳥のようにバッと跳躍した。


特殊技能(スペシャリティ)〔ニュンパグレイズ〕」


 そして技を発動した。

 キラースの言葉どおり、彼女の全身を躊躇なくズババババッと斬り刻んでやった。

 

「あああ!!」


 血しぶきが宙に舞う。

 無惨にも斬り刻まれたダークエルフ。

 それから間髪いれず最後にひと突き、俺は彼女の胸にズプッと刃を貫き通した。


「ごぷっ」


 ダークエルフは最後の一撃で大量に吐血した。

当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

面白かったら感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

気に入っていただけましたら今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ