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お別れの時


「あ…そろそろ帰る時間です…」

「おや、本当だ。」

「え〜…もうちょっと居たいな〜」

「また来るよね?」

「もちろん来ますよ」


ちょっと寂しいけど…まぁいつでも会えるからいいか。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「では、電車の時間ですので…」

「またね〜」

「また会おう。その時には馴れ初め。思い出しておいてくれたまえよ。」

「さよならー」

「また来いよ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「う〜ん…疲れた…」

「大したことしてねぇだろ。」

「休日に朝早く起きるっていうのがまず辛いんだよ…」

「アホか…」


「ところでさ〜ちょっと気になったんだけど…」

「なんだ?」

「この世界で僕達はどうやって出会ったんだろ?…いや、友達になったんだろ?男女の友達がここまで続いてるって珍しくない?」

「…確かに…でも、家近いし…そういう感じじゃないか?」

「そっか…」


うーん…色々ややこしいなぁ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「翔太の部屋とか久しぶりですわ〜」

「そういやそうかもな」


「で、なんで僕は翔太の部屋に居るのかな?」

「ちょっと話したい事があるからな。」


話したい事…あぁ、あれか


「大丈夫だよ翔太。翔太はホモだって事は誰にも言わないから!」

「ホモじゃねぇしそうじゃねぇよ!」

「他に話す事なんてあった?」

「あるわ!…お前、最近どうだ?」

「最近?そうだねー。翔太がホモだって事に驚いたよ」

「真面目に答えろ…」


あら怖い。


「はぁ…質問の意味が分からないよ」

「女になってから初めての友達だろ?どうだった?」


あーそういう事…痛い所突くなぁ


「正直言って楽しいけど…やっぱちょっと辛いね〜」

「やっぱそうか…」

「なんで分かったの?」


「…なんとなく。偶に妙な顔してたからな…」

「おや、外見は良いと自負してるんだけどなぁ?」

「うんまあ。外見はいいけどさ。」


…まー女になってからの友達って事は僕が男だった頃を知らない訳だし…まぁ勿論この世界では親も知らないけど、そこはどうにかなる…けどやっぱり…隠しながら話すっていうのは中々辛いよ…


「でも翔太がいてくれるから大丈夫さ」

「…前も言ったが辛かったら頼れよ?いつでも力になってやるから」

「そうだねぇ…今お金が無くて辛いんだよね〜?頼っていい?」

「そういうのはダメだ」

「ケチ!」

「なんでだよ!」


正直な気持ちなんて伝えられない。

何処かの主人公みたいに素直な気持ちをぶつけて分かって貰おうなんてしない。

だっていつもそうだったから、真面目な話も冗談で隠して、弱い自分を隠して…ずっとそうやって生きてきた。

男の時からそうだった。素直な気持ちを口に出しても意味なんて無いと思ってたから。

頼る人なんていなかったから。


…でも、本当は感謝してるんだよ翔太…いつか伝えられたらいいなと思いながらもう随分経っちゃったけど。


『ありがとう』…たった5文字が伝えられない僕。一体どこで曲がっちゃったんだろうね?


「で?それだけならもう帰りますが?」

「ん?あぁ、帰るか?じゃ、また明日な」

「明日はクールなスノーさんになってますよ。」

「最近クールじゃなくなってきてるって知ってるか?」

「嘘っ!?」


「じゃあね〜」

「おう」


さぁ、ゲームの世界へGO!


…いや、明日にしよう。眠い眠い…

ここから終わりに向かいます…多分

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