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告白

なあ桃花機嫌直してからないか?

一件の後ベータは姿を消しプールで待機していは状態だが、桃花は機嫌を直してくれなかった。決して本気で怒ってるわけではないようだが、そっぽを向かれてしまった。

こういう時の対処法をよく知らないが、これ以上怒らせないように注意しておかなければならない。

「桃花、その水着よく似合ってるじゃないか」

とりあえず服を褒めておけば怒られる事はないだらう。実際桃花の水着はよく似合っていた。全体的にエメラルドブルー色でフリルが所々についておりフリルスカートが彼女らしいと感じた。ビキニタイプではあるが要所の露出は低く実際のスタイルが見えにくくしている。

自分に自信が無いのだろうか?確かに桃花はいわゆるボンキュボンみたいな身体つきはしてない。どちらかと言えばスレンダーだが貧相ではない。実際さっきの・・・いや考えるはよそう。

「ふん・・・ありがと」

感謝の言葉はあまり心がこもってないように聞こえた。

このくらいじゃあ機嫌は直してくれそうに無いようだ。こうなると俺からは手の出しようがない。





「ねぇどーしてあんなことしたの?」

五分くらい立った後沈黙を破ったのは桃花の方だった。気持ちの整理がついたのか、少し余裕ができたのだろう。

「すまない、幻覚だと間違えたんだ」

「幻覚?ちゃんと私はここにいるよ?」

そう言って隣に近づいて来て俺の手を握

る。とりあえずされるがままにしてみる。小さくとも暖かみのあるその手にもう怒りの感情はなかった。

「勝利君の手大っきいね。それに暖かい」

そう言いながら片手で俺の手を持ちもう片方の手で俺の握った手をパーの形にしていく。そのまま俺の手を左胸に持って行く。

「桃花!?何を」

俺は近づけんと手を遠ざける。すると少し不満げな顔をしてまた俺の手を掴む。

「だめ、じっとしてて」

俺は言われるがまま桃花に誘導されるように胸に触れる。一体どういう意図だ?

心臓の鼓動が微かに感じる。緊張等があるのか普通より少し早くなっているのが分かる。

いやそれよりさっきとは別の感触が俺を襲う。二の腕と同じ感触?あんなもの迷信だ。しかしここでじっとせず揉んだりしたらまた怒られると思い触れるだけに留めておく。

桃花はもう片方の手で俺の左胸、つまりは心臓がある場所に触れる。俺もこんな状況で心拍数は上がっている。

「勝利君?ドキドキしてるの?」

「そりゃあお互い様だろ?」

顔では平静を保っているが呼吸は少し荒くなっている。

「こんなにドキドキしてるのは本物の証だよ。・・・好きだよ?勝利君は私のことどー思ってるの?」

好意は十分に伝わってる。何度も何度も想いをぶつけられているのに対し俺は何をやっているのだろうか?

「正直よく分からないんだ。お前のこと妹みたいに思ってる部分が大きくてさ、これが恋愛感情の好きなのかそれとも、むぐぅ?」

桃花が話の端を折るように俺に寄りかかり、倒れこむようにキスをしてくる。

いきなりのことだったので心の準備もムードの良さもなかった。

「ぷはぁ、勝利君、これでも私のこと妹みたいにしか見れない?私はやだよ?好きなら好きって言ってよ?」

「・・・ああ、好きだよ。狂おしいほどな」

そう言って桃花のことを抱きしめる。今のキスで心に残るわだかまりが全てどうでもいい気がしていた。今ここにいる桃花のことを好きでいるならその気持ちをただぶつけてやればいい。

「俺なんかでいいのか?過去極悪人だった俺だぞ?」

「私が好きなのは今の勝利君だよ。過去は関係ないし、それに勝利君は本当は優しいから」

「その言い分だと優しい奴ならいいのか?」

「そんなことないよ、私は勝利君だからこんなに好きになれたんだよ?」

もはやお互いに遠慮し合う理由はない。嘘偽りない気持ちのまま抱きしめあった。




「ヒュー、見てるこっちが惚れちゃいそうだぜあのバカップル」

次の試練案内の青年ガンマが二人の事を見ていた。だいたい桃花が沈黙を破った辺りから影でコソコソ様子を伺っていた彼は完全に出るタイミングを失ってしまった。

確実に試練の途中とか忘れいるだろうと思った彼は洗浄用ウォーターガンを手にし、トリガーを引いた。

「むおお!?何事だ?」

いきなりの衝撃に俺は慌てふためきそのまま桃花と共にプールの中に飛び込んでしまった。すぐに水面に上がり状況確認を始める。

「よぉ、ちったあ目が覚めたか?バカップル」

「「バ・バカップル!?」」

二人の台詞が同時に出た。

「お前さん達を形容する言葉がそれくらいしか思いつかなかったな。まだ試練は半分も残ってるってのに」

「あ・・・」

完全に忘れてました。これ一応ブレイブ取得の為の試練だったっけ。

「俺はガンマだ。まあ順当に考えれば名乗る必要もなかったかもな」

ガンマと名乗る彼は俺たちと同じ水着は姿でもうこれ完全に遊びに来てる様なもんじゃないのかと感じて来た。

「ま、次はそんなバカップルにちょうどいい試練だぜ」

次の試練か、バカップルにちょうどいい試練ってなんだよと思いつつも俺たちは次の会場へと向かう。



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