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姫達
舞踏会。
型の古いドレスを着た貴族の少女は誘ってくれた青年と踊っている。優しい瞳の青年は華やかな場に気後れしていた少女を見つけて声をかけた。
◇
社交界デビューの少女達は公爵の前に列を成した。公爵は一人一人と踊っている。
あの子と踊ってくれるなら、わたしも、、。
公爵様、なんか笑うと可愛らしい。
あの傷は魔王と一騎討ちした時のものかしら。
◇
顔には出さないが疲労困憊していた公爵の前に列の最後に並んでいた青い髪の女性が微笑みかけた。
踊りの終わる寸前、青い髪の女性、隣国の姫は公爵の耳元に、あきらめてませんから、そう囁いた。
踊る二人を見ていたこの国の姫は、その姿をじっと見ている。青い髪の姫が公爵の耳元に何かを囁く姿を見た時、姫の目は大きくなった。
姫と青い髪の姫の視線が一瞬だけあった。
負けないわよ、絶対に。
◇
二人の王の悩みは同じ。姫の想いは叶えてやりたい、叶えてやりたいが、姫の嫁ぎ先となるとそうも行かない。
王の悩みは深い。




