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笑顔でいたい  作者: すのーきゃっと
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似た者同士

うーん。

ろうそくに火を灯す程度はできるようになった。

手の上に小さな炎が。

魔力は十分あるはずなのに…。

何が足りないんだろう。

せめて自分を守れるくらいの力を。

水と風の力を利用した氷。

聖と水の力を利用した聖水。

本当は炎と風の魔法を合体した攻撃魔法をと思ってたけどまだそんなレベルまで到底いかない。

風と水、風と土の力を使った攻撃魔法は形になってきている。

コツコツと聖水をつくりながらそんな事を考えていた。

聖水はいつか何かの役に立つかと思い部屋を研究所として1室借りている。

小さな瓶に入れたられた聖水。

厳重に王家の金庫へと保管されている。

盗まれると悪いからとアレク様自ら金庫へと運んでくれる。


火属性に関する本を読みあさったり、火属性の魔法の練習をしたり、聖水を大量に作り出すやり方はないかと、魔力量をあげれないか、毎日毎日朝から晩まで研究室に入り浸ってる私に


「リシェル!お茶会よ!」

にっこり笑ってそう言うヘレン様だった。

「あ、もうすこし…」

「とりあえず湯浴みしてきなさい。綺麗なドレスに着替えさせて。」

控えていた侍女にそう言うヘレン様。

「似た者同士ね〜。」

ふふっと笑ってそう言うと

「待ってるわよ。」

手を振ってそういうヘレン様。

その後は侍女の方達がバタバタと私の周りに来て湯浴みしてマッサージもしてくれて、支度を整えてくれた。


案内された場所にはヘレン様とティナ様がいた。

お茶と色とりどりのお菓子が並べられている。

久々にこういうものを見た気がする…。


「リシェルは公爵令嬢よ。こういう場を忘れてはだめよ。」

ヘレン様の言葉に何も言えない私。

「夢中になると周りが見えなくなるのはお兄様にそっくりです。」

にっこりと笑ってそう言うティナ様。

「本当似た者どうしよね。」

ヘレン様もそう言って笑う。

私は苦笑いするしかなかった。

アレク様も夢中になると周りが見えなくなるのはなんとなくわかる気がするから。

似た者同士か…。

アレク様への気持ち。

私は好意を持ってるのは事実。

だけど…。

また誰かに…。

そっとため息が出てしまった。


「怖がっていたら何もはじまらないわよ。」

ヘレン様にそう言われてびっくりしてヘレン様を見ると

「リシェルが恋を怖がるのもわかる。もう失いたくないっていうのも。だけど、このままじゃ何もすすまないよ。」

「そうですね。」

素直に頷く私に

「お兄様とデートしてみればいいと思います。だからってお兄様は無理強いはしないと思います。色々と試してみるのも良いと思って。」

にっこり笑顔を向けてそう言うティナ様。

「この1週間二人とも机に向かって本読んだり、練習したりってそんな事ばかりしてたって周りのもののほうが心配してるのよ。」

「だからデート。」

そう言うとアレク様がやってきた。

久しぶりにキチッとした服装のアレク様を見た気がする。

キラキラしてる。

「リシェル。」

「アレク様。」

なんだか久しぶりの姿に私もだけどアレク様も照れてるようだった。


私達は二人や他の方達に促されるようにデートすることになった。

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