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灰色と紋なしの少年  作者: 北田シヲン


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8話

仮想空想OP

水曜日のカンパネラ 『シャルロッテ』

 一度目の生でも、母はどうにか出来ないか研究を進めていたが、原因が分からなかったため、どこから手をつければいいのか目処が立たず、研究が頓挫していた。


 だが、今回は違う。

アフロディーテから原因と対策を聞いた今ならば…後は方法を確約するだけだ。


 大樹式の翌日から、母は大学のような機関に戻り、研究を開始した。



――――それから、12年の月日が流れる。

奇しくも、シャルロッテ17歳の誕生日5日前、母の研究がようやく、完(・)成(・)した。


 異世界転移という神の御技を、たった12年足らずで、作り上げた。まさに天才。


 動物実験は、成功。

残るは実際に人を使い、異常がないか見れれば良いのだが、人体実験するわけにはいかず…

結果、人と同じかそれ以上の大きさ、かつ、落ち着いた生態の魔獣で実験を試みた。


 結果は、大成功!

全て成功し、双方向の移動(送る⇔戻る)も問題なし。

遂に、念願の異世界転移装置が、完成した。


実験に協力してくれた魔獣(一部抜粋)

・ゴリラに似た二足歩行の人型魔獣

・円盤型の飛行魔獣

・翼の生えた蛇型魔獣

・角の生えた馬型魔獣

・人に近いゴブリンやオーク ...etc.


異世界転移による実験結果

・時間の流れはどちらの世界でも同じ

・空気に含まれる酸素量が微量に多いが人体に影響が出る程ではない

・加護神との繋がりが切れる可能性あり。大気中に魔力があるのは確認されたが、魔法が使えない可能性も視野に入れておく


―――シャルの残された時間は、2年。残り、730日。

月・木 更新

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