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魔王のお悩み相談室  作者: 黒猫 くろと
6章 マーメイド
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パエリア

セレスティーヌの希望でパエリアを食べることにした魔王たちは、住民たちから一番おいしいと噂されているお店へと入り、パエリアを注文した。


「それにしても、パエリアを出してるお店がたくさんあるんだな。しかも、お店によって若干見た目が違うんだな」


魔王はパエリアのお店へ向かう道すがらに見た、様々なパエリア店を思い出しながら呟いた。


「パエリアは、この町にとってそれこそ発展を支えた宝物ですからねぇ。色んなパエリア店があるのも、仕方のないことなのです」


「それって……どういうことなんです?」


「さっきも少しお話したように、この町は今でこそ港町として栄えているけれど、515年前はちっぽけな漁村だったの。けれど、勇者様がやって来てパエリアのレシピを伝えて以来、パエリア目当てに多くの人が漁村を訪れ、そして魚も多く取れることから住むようになったの。そして、ある程度大きくなると漁村はディーナと名前を変えて、ますます発展を遂げていったわぁ」


「だからパエリアは、町を発展させた宝物ってわけか」


セレスティーヌの話を受け継いだ魔王に、セレスティーヌは肯定するようにゆっくりと頷いた。


「わたしは食べたことがないけど、パエリアの美味しさはよく噂で聞いたから楽しみだわぁ」


それに、とセレスティーヌの話に続いてシエラが勢いよく乗り出した。


「なんといっても、あの綿菓子を作った勇者様が伝えた料理ですからね!想像するだけでも涎が止まりません!」


二人の待ちきれないといった感情を読み取ったかのように、すぐに注文していたパエリアがテーブルに届けられた。



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